日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年10月10日木曜日

◆批判も覚悟のうえ――新FDには思い切って“中田浩二色”を前面に押し出し、新たな鹿島のカラーを作ってほしい(サッカーダイジェスト)






2025年以降は新監督とコーチを招聘し、現有スタッフと融合させながら、より強固な組織を作っていくことになりそうだ。新指揮官候補には川崎フロンターレの鬼木達監督ら数人が挙がっていると言われるが、今後の動向は舵取り役である中田FDの双肩にかかる部分は少なくない。


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◆批判も覚悟のうえ――新FDには思い切って“中田浩二色”を前面に押し出し、新たな鹿島のカラーを作ってほしい(サッカーダイジェスト)






本当に大胆なチャレンジと言うしかない


「このクラブで監督の仕事をするという責任の重さは非常に感じています。まだタイトルの可能性も残っている。精一杯やります」

 10月9日にオンラインで行なわれた鹿島アントラーズの中後雅喜監督の就任会見。2005~08年に鹿島に在籍し、オズワルド・オリヴェイラ監督時代のタイトルを経験しているレジェンドの1人が、新たに現場を率いることになった。

 中後監督は2017年の引退後、東京ヴェルディのアカデミーで指導に携わり、20~22年にかけてユースの監督も務めているが、プロ選手を率いた経験はない。トップチームでの仕事もランコ・ポポヴィッチ前監督体制でスタートした今季が初めて。JFA公認S級コーチングライセンス講習会に参加したのも昨年で、まだまだ未知数の部分が多いのは確かだ。

「自分自身のプロ監督経験はないですが、コーチングスタッフには経験値があるし、同じフットボールなので、勝利のために何をしなければいけないかは共通する。勝負のところでよりこだわりを持たなければいけないとも考えています」と新指揮官は強調。同じくレジェンドの本山雅志・羽田憲司の両コーチ、中田浩二新フットボールダイレクターらと手を携え、より一層の一体感と結束力を持って、リーグ戦の残り6戦に突き進む構えだ。

 契約期間は明らかになっていないが、現体制はとりあえず今季限りの模様。鹿島、セレッソ大阪、松本山雅FCやパリ五輪代表で数々の経験を蓄積してきた羽田コーチが加わったことで、選手たちもある程度、迷わずに戦えるのではないか。そこは朗報と言える。

 ただ、2025年以降は新監督とコーチを招聘し、現有スタッフと融合させながら、より強固な組織を作っていくことになりそうだ。新指揮官候補には川崎フロンターレの鬼木達監督ら数人が挙がっていると言われるが、今後の動向は舵取り役である中田FDの双肩にかかる部分は少なくない。

 ご存じの通り、彼は2014年の引退後、クラブ・リレーションズ・オフィサー(CRO)としてスポンサー、サポーター、行政などとクラブをつなぐ役割を担ってきた。本人もビジネス志向が強く、現場に戻ることは考えていなかったという。

 しかしながら、昨年末に強化部のテコ入れを図るため、会社側から異動の打診を受けた。本人も苦悩した末に受託。今年からはパリ五輪を除くメディア関係の仕事も全て断り、毎日の練習と試合に帯同。「選手と一番近い強化部員」としてコミュニケーションを密にしてきた。

 そんな日々の中で他クラブの強化担当や代理人との人脈を作り、ネットワークを広げていったと見られるが、まだ強化スタッフとしては成長途上。その状況でFDの大役を担うのは、本当に大胆なチャレンジと言うしかない。

 今までは「二度のワールドカップに参戦した鹿島の偉大なレジェンド」として、多くの人々にリスペクトされ、称賛されてきた。だがFDという立場上、失敗すれば批判を浴びることになる。それだけ強化のトップというのは厳しい立場。その覚悟で引き受けたのだろう。


中田、本山、羽田、中後。2000年代の黄金期を知る人材がズラリ


 鹿島には長年、チームを掌握してきた鈴木満フットボールアドバイザーもまだ残っているから、疑問や問題点があれば相談できるのは幸いだ。さらに、中田FDよりも強化担当経験の長い石原正康氏もいるし、同じタイミングで強化部に入った先輩OBの山本脩斗氏もいる。そういった人々と力を合わせながら、強固な組織を構築し、チームを正しい方向へと導いていくこと。それが中田氏に課せられることだ。

 それはやりがいのある仕事のはず。こうなった以上、思い切って“中田浩二色”を前面に押し出し、新たな鹿島のカラーを作っていってほしい。新FDの決断を会社が一丸となってサポートし、実現のために向かっていくような機運を作ることが、今の鹿島に必要不可欠なポイントではないか。

 中田、本山、羽田、中後といった2000年代の黄金期を知る人材をズラリと並べたことで、鹿島がどう変化していくのか。そこは非常に興味深い点だ。選手時代の実績があっても、指導者や強化部隊として成功できる保証はないが、彼らを応援する人々は多いはず。

 そういう前向きなムードも糧にしつつ、常勝軍団復活への明確な方向性を見出せれば理想的。まずは10月19日の次戦・アビスパ福岡戦の中後監督の采配、そして中田FDのマネジメントを注視したいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

◆鹿島が新体制で再出発。中後新監督とヴェルディ時代に共闘した安西幸輝の決意「勝たせてあげたい」(サッカーダイジェスト)






 新指揮官とは東京ヴェルディ時代に同じピッチで戦ったことがある。「18歳の時、自分がプロ1年目の時から4年間一緒にプレーした」。それだけに思うところもある。「そんな人がこんなに早いタイミングで監督になる、(岩政)大樹さんの時も同じ感覚だったんですけど、勝たせてあげたいなって思います」と決意を口にする。


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◆鹿島が新体制で再出発。中後新監督とヴェルディ時代に共闘した安西幸輝の決意「勝たせてあげたい」(サッカーダイジェスト)







「新監督の色が出てくるのはまだこれから」


 鹿島アントラーズが10月9日、新体制初の練習を実施した。

 鹿島は6日にランコ・ポポヴィッチ監督とミラン・ミリッチコーチとの契約を解除し、9日に中後雅喜コーチの新監督就任を発表。同時に、本山雅志アカデミースカウトやクラブOBの羽田憲司氏がコーチに加わり、退任した吉岡宗重フットボールダイレクターの後任は、中田浩二プログループマネージャーが務める新たな体制となっていた。

 オフ明けの荒天でランニングがメインの調整となったなか、負傷で別メニューだった田川亨介も全体練習に復帰。鈴木優磨、植田直通、関川郁万、知念慶ら主力と共に汗を流した。

 シーズンも残り少なくなったタイミングでの指揮官交代。安西幸輝は「選手が悪かったというのは感じています」と胸の内を明かす。

 新指揮官とは東京ヴェルディ時代に同じピッチで戦ったことがある。「18歳の時、自分がプロ1年目の時から4年間一緒にプレーした」。それだけに思うところもある。「そんな人がこんなに早いタイミングで監督になる、(岩政)大樹さんの時も同じ感覚だったんですけど、勝たせてあげたいなって思います」と決意を口にする。

 鹿島OBでもある中後監督のもとでは「フォーメーションだったり、オーソドックスな形で昔の姿を取り戻すという意味もある」という。さらに「アップデートし、新監督の色が出てくるのはまだこれから」とし、「次に向かってやるしかないなっていう感じです」と前を向く。

 現在リーグでは4位。“中後アントラーズ”はどんな戦いを見せるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

◆鹿島アントラーズ 中後雅喜新監督 就任会見 一問一答(NHK)






Q:監督の打診があったタイミングは?
A:ポポヴィッチ前監督の解任が発表されたあとです。


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◆鹿島アントラーズ 中後雅喜新監督 就任会見 一問一答(NHK)





サッカーJ1・鹿島アントラーズの新たな監督に就任した中後雅喜氏。9日午後、オンラインで行われた就任会見の一問一答です。

Q:監督就任についての心境は?
A:このクラブで仕事をするという責任の重さを感じていますし、精いっぱいやりたいです。

Q:監督の打診があったタイミングは?
A:ポポヴィッチ前監督の解任が発表されたあとです。

Q:5日のアルビレックス新潟戦のあと?
A.そうですね。解任が決まってからという形です。

Q:打診を受けた瞬間の気持ちは?
A:やはり、今シーズン一緒に戦ってきたところもありますし、非常に悩みましたが、やはりやらなければいけないと思いました。このクラブをよくするためにという形で今回就任させていただきました。

Q:ポポヴィッチ前監督のもとでは今シーズン、攻撃的なスタイルを構築してきたが、中後監督自身は鹿島でどのようなスタイルを構築したいか?
A:攻撃的なスタイルというのを今までやってきましたし、それを引き継ぎながら、やはりどうゴールをより多くつくって、より少ない失点、得点を奪われないかが非常に大事になってきます。攻守両面のバランスをとれるように、そして勝利に向けてしっかり戦っていけるようなスタイルをつくっていくことができればいいなと思います。

Q:現役時代、中後監督は優勝を経験し鹿島の強さを身をもって経験している。その経験をどう監督業に生かしていきたいか。
A:そういう経験を、非常にありがたいことにさせていただきました。1人1人が与えられた役割を100%やることが、結果につながるということを非常に感じていました。与えられた役割以上のことを、しっかりと連携をとりながら一致団結してできたのが、優勝を経験したことで感じたことなので、そういうところをしっかりと伝えていけたらなと思います。

Q:監督としての意気込み。そして、ファンへのメッセージを。
A:残り6試合、まだ優勝の可能性もありますし、そこに向けて1勝1勝を積み重ねていかないといけない。ただ、とはいえ、足に地をつけてやっていかないと、結果は出てこないと思います。きょうもトレーニングしましたけど、選手は一生懸命やっていますし、そういう形で1日1日を大切に積み重ねていきたいと思っています。

Q:オズワルド・オリヴェイラ監督のときの強さやどういうチームが優勝できるかなどを経験していると思う。本山雅志さんがコーチに、中田浩二さんがフットボールダイレクターに就任したが、経験をつなぐという点でどのようなことを話しているか。
A:そういう経験した方が多くいるチームでありますし、そういう中ではやっぱり全員が一体感を持たなければいけない。1人1人の役割や責任をもって特にやるべきこと、当たり前のことを必ず遂行できるような力強さやメンタルの強さがなければいけない。そういうところを大事にやっていきたいなと思います。

Q:東京ヴェルディでユースの監督もやっていたが、プロの監督は経験がない。かつての監督の岩政大樹さんとも重なるが、経験不足の面も含めどうマネジメントしていくか。
A:そういう経験は当然ないですが、コーチングスタッフのなかで、そういう経験値のある方もいますし、同じフットボールなので、勝利のために何をしなければいけないというのは、共通するところではあります。そういうところは変わらず、勝負のところではよりプロの世界でこだわりを持つ。そういうところは勝負に徹していかなければならないことは強く感じています。

Q:残り6試合でJ1タイトルの可能性は残されている。またACL出場の可能性もある。8月から9月まで勝てずかなり難しかったと思うが、どういうところを修正していきたいか。
A:今、おっしゃられたとおりタイトルの可能性は残っています。まずは、そこを目指すのは当然でありますし、このクラブで仕事をする上で、そこはなくてはならないところだと思います。そのために1試合1試合どう勝っていくのか。やっぱり当たり前のところ、チームのために何ができるのか。1本走れるのか、体をはれるのか。そういうところに、強いこだわりを持つことをもっともっと植え付けなければいけないと思います。当然、攻撃のところで力を発揮する選手だったり、守備の面で力を発揮する選手だったり、いろいろいますし、そういう選手たちが一体となれるような形で、守備のところも全員でやりますし、攻撃のところも全員でやりますし、やっぱり統一感をもって整理して向かっていくということが勝つ近道だと思っています。そういうところを今後トレーニングで落とし込んでいければと思います。

Q:アカデミーからジュニアユースまでの年代の指導を経験している。若い年代を指導したことで身につけたことはあるか。
A:特に「伝える」というところは、非常に若い年代、アカデミーの選手にとっては言葉というところが非常に大事だと思いますし、そういうところではかなり学びを得ました。

Q:いろんな監督のもとでプレーして一番影響を受けた監督は?
A:鹿島で優勝を経験したオズワルド・オリヴェイラ監督に、言葉やメンタル、モチベーションのところは、プロの選手ですし、力がある選手にどう動かしていくのかというのは、すごい勉強になっているし、今でもあの情熱というのは覚えています。

Q:表情が硬くて緊張しているようだが、重みを感じているか?
A:このクラブで仕事をする重みは非常に感じています。そういう意味では、身が引き締まる思いでいるので、ちょっと緊張しています。

Q:コーチから監督になったことで指導で変えていこうとしているのか、それとも変わらないのか?
A:監督、コーチ。クラブのなかで働くうえで、責任の重さは感じていますし、監督とコーチの立場は多少違いがあるので、監督としてしっかり決断をしながらやっていきたいなと。そこは違いありますけど、それ以外はほぼほぼ変わらないと思っています。

Q:理想の監督像は?
A:僕はそんなに情熱的で表に出るタイプではないと言われますが、しっかりと「伝える」ということを意識しながら自分のスタイルを築いていきたい。

Q:「自分のスタイル」というと具体的には?
A:しっかりと分析しながら、選手が動いて、やるということになるので、そこをどううまく伝えて、動いてくれるように構築できるのかというところでもあります。トレーニングのところからしっかり落とし込みをしたうえで、準備段階をしっかりして、選手が躍動できるような形を目指してやっていきたいと思います。

◆【鹿島】中後雅喜コーチが新監督に「全員が同じ方向を向いて戦うために意識を合わせていきたい」(ニッカン)






「まずはチームのために走る、戦うという、クラブが今まで大切にしてきた基礎を改めて徹底し、全員が同じ方向を向いて戦うために意識を合わせていきたいと思います」


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◆【鹿島】中後雅喜コーチが新監督に「全員が同じ方向を向いて戦うために意識を合わせていきたい」(ニッカン)






J1鹿島アントラーズは9日、中後雅喜コーチ(42)の新監督就任を発表した。クラブは6日にランコ・ポポビッチ前監督を解任していた。

今季から鹿島のコーチに就任したクラブOBの中後コーチは、「まずはチームのために走る、戦うという、クラブが今まで大切にしてきた基礎を改めて徹底し、全員が同じ方向を向いて戦うために意識を合わせていきたいと思います」とコメント。「どんな状況でも勝利を目指し、一体感を発揮することがアントラーズの伝統であり、強みなので、自分たちにフォーカスしながら、ファン・サポーターの皆さまとともに今シーズン残り6試合を勝利のために戦っていきます。応援、よろしくお願いします」とクラブを通じて伝えた。

また本山雅志アカデミースカウト(45)とパリオリンピック(五輪)チームのコーチを務めた羽田憲司氏(42)のトップチームコーチ就任も合わせて発表された。

ポポビッチ監督とともに退任した吉岡宗重氏(46)が務めていた強化責任者に当たるフットボールダイレクターには、中田浩二プログループマネジャーフットボールダイレクター(45)が就任した。

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