日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年12月19日木曜日

◇[MOM279]流通経済大MF椎名伸志(4年)_最後の大舞台に戻って来たカリスマ(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/409954_130090_fl



[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.18 全日本大学選手権2回戦 流通経済大1-0愛知学院大 西が丘]

 キャプテンマークがよく似合う男だ。研ぎ澄まされた集中力、ボールを持ってからの的確で遂行力の高いプレー、強烈なリーダーシップ。ピッチに立てば、味方も相手も観衆も目を奪われる。流通経済大のMF椎名伸志(4年=青森山田高)は、カリスマ性を備えたプレーメーカーだ。全日本大学選手権の初戦、愛知学院大を相手に苦しむチームを、カリスマの左足が救った。互角の展開で迎えた後半3分、相手GKのクリアミスを相手と競り合いながら物にした椎名はわずかにドリブルで前進してコースを見つけると、ゴール右へ的確にシュートをたたき込んだ。ゴールの後ろには大応援団。歓声を送る仲間たちに近付き、喜びを分かち合った。

 試合は、1-0で流経大が逃げ切った。貴重な貴重な1点だった。しかし、椎名のコメントは、あくまでもチームリーダーとしてのそれだった。「ゴールを決めたことは素直に嬉しいけど、誰が決めてもチームの得点としての喜びに変わりはない。それよりも足を攣って(後半30分に)交代してしまったことが、すごく情けない」と淡々と振り返った。しかし、大事な初戦だからこそ、自分が決めてやるという気持ちは密かに持っていた。宿泊先で同部屋のMF中山雄登は「椎名が絶対に点を取るって言っていたので、僕も取るって言ったんですけど、そこは負けました。椎名が戻って来た効果? 大きいですね」と笑いながら、試合前のチームリーダーが見せた一面を明かした。中山の話を告げられ、椎名はようやく「一番大事なゴール、先制点を自分が決めたいと話していたので、有言実行できて良かった。キレイに崩して取った点ではないけど、あそこにこぼれてくると信じて前へ、前へと走った結果がゴールにつながったので、狙い通りだった」と個人的な喜びを口にした。

 椎名は、これまで負傷という大敵との戦いを余儀なくされてきた。大学入学前には左足前十字じん帯を断裂。それでも奇跡的な回復を見せて高校選手権では準優勝に貢献した。高いポテンシャルと何かにとりつかれたようにサッカーにまい進する姿から、大学サッカー界での活躍は間違いないもののように思われた。実際にタレントを多く抱える流経大でも下級生のうちに主力へと成長してみせた。しかし、再び左ヒザを負傷。長い戦列離脱を強いられた。今季、リーグ戦後期にようやく復帰。大学サッカー最後の大舞台に向け、少しずつ調子を取り戻してきた。中野雄二監督は「リーグの後期から使い始めたけど、1〜2か月は本来の姿ではなかった。ただ、ここに来て椎名の味を出せるようになってきた。前後左右にボールを追いかけて、奪ってからのオフェンス面で展開力があるし、今日のようにシュートをよく決める。彼の運動量、仕事量は、ほかの選手に『自分もやらなくてはいけない』と思わせるようなことを体で示せるところがある」と称賛を惜しまなかった。

 足を攣ったことが情けないと椎名は言うが「次の試合を考えずに、この一戦にすべてを出そうと思った」という言葉に偽りのない証拠でもあった。会場には多くのプロクラブ関係者が来場し、椎名の復活劇に視線を注いでいる。すでにオファーも届いているようだが、活躍次第では別のクラブから声がかかる可能性もあるだろう。個人としての大きな目標であるプロ入りは間近だ。しかし、それでもなお椎名は「進路は決まっていないけど、進路どうこうではなくて、この大会に集中したい。ただ、次の試合に勝つことだけを考えたい」と自身の話に蓋をした。

 戦える喜びを感じているからこそ、一戦必勝で全力を注ぎ込む。その姿勢には周囲への感謝の気持ちが含まれている。流経大のカリスマは「大学生活は(ケガで)苦しむことが多かったと感じている。その中で最後の大会に出場できたのは、自分の力というよりも仲間が総理大臣杯を勝ってくれたからだと思っている。周りに感謝をしながら、フィールドに立ったときにキャプテンマークを巻かせてもらっている自覚を持ってチームを引っ張っていきたい」と力強く語った。彼以上に頼もしい旗頭は、そういないだろう。

(取材・文 平野貴也)

◇[MOM283]専修大MF長澤和輝(4年)_チーム救う2発で八千代時代のリベンジ達成(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/409977_130096_fl



[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.18 全日本大学選手権2回戦 関西大1-5専修大 BMWス]

 キャプテンの右足がチームを救った。専修大は0-1で折り返した後半2分、MF長澤和輝(4年=八千代高)がPAギリギリでファウルを受ける。判定はFK。一瞬、PKかと思われた場面でも長澤自身は冷静だった。「倒れたところは中だったけど、(ファウルを受けたのは)外だったと思う」。ゴールほぼ正面、PAのわずか手前。前半16分にも同じような場所から直接FKを蹴り、壁に当てていたが、「自分に蹴らせてほしい」と再びキッカーを直訴した。

「ゴールが近いし、壁に引っかからないように蹴ろうと。たとえGKが触っても、味方が詰めてくれる。前半、壁に当てていたので、壁に当てないことを意識した」。低い弾道の鋭いキックは壁の間を抜け、ゴール左隅へ一直線。「壁に空いている部分があった。そこを通して、曲げて。GKサイドだったけど、壁を抜ければ入ると思った」。鮮やかな直接FKで試合を振り出しに戻した。

「あの時間に点を取れたことはチームとしても良かった。追いつけばひっくり返せる自信はあった」。その言葉どおり、一気にたたみかけた。後半24分には長澤のスルーパスからFW山川翔也(2年=新潟西高)がシュート。これはGKに弾かれたが、ゴール前に詰めていた長澤が押し込み、2-1と逆転した。同30分の3点目も長澤がアシストし、4点目、5点目も長澤が起点になった。全得点に絡み、5-1の逆転勝ち。文字どおりチームを勝利に導いた。

 圧巻のパフォーマンスを見せた後半、長澤はオレンジ色の文字で「YACHIYO 7」と書かれた手袋をはめてピッチに入った。「後半は八千代の手袋を付けてプレーしたんです」。高校時代の手袋を取り出したのには理由があった。高校3年時の全国高校選手権3回戦。八千代高(千葉)は関大一高(大阪)に1-2で敗れ、長澤の高校サッカーは終わりを迎えた。当時、関大一高で主将を務めていたのが、関西大のDF小谷祐喜(4年=セレッソ大阪内定)だった。

 しかも関大一高も関西大もユニフォームは同じ紫色。「高校で小谷のいるチームに負けていたし、紫のチームを見ると負けられない気持ちになる」。トップ下の位置からゴール前に飛び出す長澤とCBの小谷は何度となくマッチアップ。「彼も成長しているし、対峙しても嫌なDFだった。自分もやらないといけないという気持ちになった」。高校時代からの良きライバルの存在が刺激となった。

 20日の準々決勝では明治大と対戦する。「後半のようなサッカーをどれだけできるか。しっかり準備して、いい状態で臨めるようにしたい」。関東大学リーグでは3連覇を達成。有終の美を飾る2冠へ、まずは初戦を突破した。

(取材・文 西山紘平)

◆「JPFAチャリティーマッチ2013」のテレビ放送が決定/NHK-BS1で生中継(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/japan_other/20131218/156193.html


[写真]=Getty Images


 JPFA(日本プロサッカー選手会)は、東日本大震災の復興支援を目的とした「チャリティーサッカー2013 チャリティーマッチ」のテレビ放送を発表した。

 12月28日(土)にユアテックスタジアム仙台で行われるチャリティーマッチは、NHK-BS1が生中継する他、同日にスカパー!スカチャンで録画で無料放送する。

テレビ放送
生中継:NHK-BS1(放送時間 14:00)
録画放送:スカパー!スカチャン(放送日時 2013年12月28日(土)16:30から無料放送)
※スカパー!オンデマンドでも無料配信いたします。

◆シャルケの招待受け内田がドイツへ出発(ゲキサカ)


*「2009年の今日」と言う記事

http://web.gekisaka.jp/271125_47898_fl

 鹿島アントラーズのDF内田篤人が17日、ドイツへ向け成田空港から出発した。18日付のスポーツ報知によると、今冬の獲得を目指すシャルケ04が渡航費、宿泊費などを負担する完全招待で、18日のシャルケ対マインツ戦を観戦する予定。

 内田は「(ブンデスリーガを生で)見たことないんで、試合を見て現地の雰囲気を味わいたい」と話したという。

 来年6月に南アフリカW杯を控えていることもあり、今冬の移籍は微妙だが、W杯後の海外挑戦を視野に入れているとの報道もあり、今回の招待で内田にどんな心境の変化が生まれるのか注目されそうだ。

(文 西山紘平)

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