日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2015年7月30日木曜日

◆【浦和】興梠、東アジア杯で10番背負う心境明かす(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20150730-OHT1T50051.html



 ◆J1第2ステージ第5節 浦和1―1甲府(29日・埼玉スタジアム)

 サッカーの東アジア杯に出場する浦和の日本代表FW興梠慎三(28)が、同杯で背番号10を背負う心境を明かした。29日のホーム甲府戦後、「ものすごく似合わない番号ですけど…」と苦笑いしながらも、「期待されていると思う。それに恥じないプレーをしたい。一つのチャンスだと思って結果を出さないといけない」と意気込んだ。

 鹿島時代は好んで13番を背負った。元日本代表の柳沢敦氏(現鹿島コーチ)から譲り受ける形で2008年に伝統の番号選んだ。今回、チームの中心を表すナンバー10を与えられたが、「番号はこだわっていない」と告白。「貪欲にゴールを狙いたい、と言いたいが自分はそういうプレーヤーではない。(代表選手)1人1人の特徴を生かしたい」とポストプレーで周りを生かす浦和同様に献身的な動きでハリル・ジャパンに貢献することを誓っていた。

◆ジーコ氏、連盟に候補推薦求める FIFA会長選で(トーチュウ)


http://www.chunichi.co.jp/s/chuspo/article/2015072901001114.html

 【サンパウロ共同】サッカーの元ブラジル代表で日本代表監督を務めたジーコ氏が国際サッカー連盟(FIFA)会長選の出馬を目指し、ブラジル連盟に会長候補として自身を推薦するよう求める文書を送ったとブラジルのテレビ局グロボ(電子版)が28日に報じた。
 ジーコ氏は「私はブラジル人で私のサッカー人生は常にブラジルが中心にあった。だからこそ連盟を尊重するが、いつまでも待てるわけではない。もし反応がないなら別の手段を考える」と述べた。
 現行の規定ではFIFA加盟5協会の推薦がないと立候補できない。

 6月10日、FIFAの次期会長選について記者会見するジーコ氏=リオデジャネイロ(ロイター=共同)

◆鹿島・石井監督の会見で起きた拍手。 “ジーコ・スピリット”は再び宿るか。(NumberWeb)


http://number.bunshun.jp/articles/-/823827



 カップ戦ならともかく、リーグ戦でこれほど拍手が起こるのも珍しい。

 鹿島アントラーズの新指揮官、石井正忠監督の記者会見のことだ。

 過去2年無冠に終わり、今季も中位に甘んじていたトニーニョ・セレーゾ前監督が解任され、急きょコーチから昇格することになったのは、7月21日のことだった。

 そのわずか4日後に迎えたFC東京戦。試合前にはゴール裏のサポーターが新監督を勇気づける横断幕を数多く掲げ、ゲームも鹿島が2-1でFC東京を振り切った。

 報道陣から石井監督に贈られた拍手は、デビュー戦を白星で飾ったことへの祝福であり、常勝軍団の再建というミッションを託された、クラブ史上ふたり目の日本人監督へのエールであり、人間味あふれた記者会見に対する賞賛でもあっただろう。

 目尻の下がった優しい表情と「ホッとしている」という言葉で始まった会見は、随所に本音が見え隠れして、聞いていて微笑を誘われるものだった。

「やっぱりかなりの重圧で、逃げたいというわけではないが、そういう気持ちもちょっと」

「この何日間、振り返ろうとしても、あっという間に時間が過ぎてしまった」

「時間をおいてゆっくりやりたかったなっていうところからの気持ちなんじゃないかと」

 そんな微笑ましい会見の中で、個人的に強く耳に残ったのは「ジーコから受けた影響は何か」という質問に対する答えだ。新監督はきっぱりと言った。


紅白戦であっても、勝負にこだわるジーコ・スピリット。


「勝負に対する厳しさ、戦う姿勢ですね。ミニゲームであっても、紅白戦であっても、勝負にこだわるところ。その姿勢は教わりました。そこはうちのカラーでもあるので意識しているつもりです」

 公式戦はもちろんのこと、トレーニングの一環であるミニゲームも紅白戦も、勝負と名のつくものにはすべて勝つ。絶対に負けたくない。

 選手、スタッフの一人ひとりに激しく脈打つ勝利へのこだわり、あるいは勝者のメンタリティ――。それこそが、このクラブに息づく「ジーコ・スピリット」と呼ばれる精神だろう。


何度も世代交代を乗り越え、黄金時代を築き上げた。


 そこで思い出したのは、昨季限りで現役を退いたアントラーズのOB、中田浩二さんの言葉だ。中田さんは入団当時の練習の雰囲気について、こんな風に言っていた。

「紅白戦では削られるし、怒られるし、本番さながらに言い合いやケンカが始まるし。最初はやっぱり怖かったですよ。でも、そんな厳しい環境でできたのは幸せでした。怒られることによって“なにくそ”っていう気持ちが芽生えたし、あの環境で練習できたから試合で自分のプレーが出せた。だって、公式戦よりも紅白戦のほうが激しいんだから」

 中田さんは、こうも言っていた。

「勝利へのこだわりというのは、自分で感じ取らなければいけないことだし、言われたところで自分が感じなければ意味がない。先輩たちは本当に勝利にこだわっていたし、公式戦に出られなくても黙々と練習していた。例えば、コーチから“ベテランは上がっていいぞ”っていう声が掛かったのに、先輩たちは上がらない。そういう姿を見て、僕らも学んでいったんです」

 もっとも、練習を切り上げなかった先輩たちも、それを見て学んだという後輩たちも、「ジーコ・スピリット」や「勝者のメンタリティ」を簡単に手に入れたわけではない。

 ジーコが夏に引退した'94年と翌'95年は無冠に終わり、'03年から'06年までの4シーズンも主要タイトルから見放されている。

 だが、いずれの時代も世代交代の波を乗り越え、「強い鹿島」を取り戻し、黄金時代を築き上げた。こうした成功体験こそが、クラブの財産だろう。


“セレーゾ・チルドレン”の代表格、土居聖真。


 アントラーズが現在、再び困難な時期を迎えているのは、間違いない。ここ5年で内田篤人、大岩剛、新井場徹、興梠慎三、岩政大樹、大迫勇也、中田浩二といった主力選手が次々とチームを離れ、とりわけ昨季はトニーニョ・セレーゾ前監督によって20代前半の選手たちがスタメンに抜擢されるようになった。

「常勝軍団って言われるプレッシャーは、少なからずあります」

 そう明かしたのは、“セレーゾ・チルドレン”の代表格であり、アカデミー育ちの23歳、トップ下を務める土居聖真である。だが彼は、それを打ち消すように続けた。

「でも、それを背負いながら力に変えていくしか道はないと思うし、今は苦しい時期を迎えていますけど、たくさんもがいて、乗り越えたときに初めて常勝軍団になれるんじゃないかなって。

(ジーコ・スピリットや勝者のメンタリティを)教えてくれる人は誰もいないし、教えてもらうものでもないと思う。自分で掴みとって、身につけていかなければならないもの。そのためには本当に勝つしかないと思います」


石井監督はさっそく紅白戦でのスライディングを解禁。


 土居と同じく昨季、トニーニョ・セレーゾ前監督によってセンターバックに抜擢された22歳の昌子源は、逆に「プレッシャーはない」と言った。だが、その思いには土居と通ずるものがある。

「プレッシャー自体はそんなに感じてないです。そもそも、自分たちは常勝軍団じゃないと思っていますから。16個ものタイトルを獲って黄金時代を築いたのは先輩たちであって、僕らではない。そこにすがっていてもダメだし、僕らは今恥ずかしい結果しか残せていないので、再びそこに行くために、このメンバーで何かを築きたい、何かを変えていきたいっていう気持ちがすごくあります」

 アントラーズの創設メンバーとしてジーコとともにプレーし、その哲学に間近で接した石井監督は、さっそく紅白戦でケガ防止のために禁止していたスライディングを解禁したという。そのようにして彼は、チームに今一度激しさや厳しさ、勝利への飽くなき執念を、あの手この手で植えつけていくはずだ。

 だが、鹿島の未来を担う若者たちはすでに分かっている。それは監督に教えてもらうものでなく、自分たちで気づき、身につけていくものだということを。

 柴崎岳のミドルシュートで先制し、後半に入って一度は追いつかれたFC東京戦。81分にコーナーキックから昌子が叩き込んだ決勝ゴールには、わずかではあるが「ジーコ・スピリット」が宿っていたような気がする。

◆全得点絡んだ!柴崎 2戦3発と代表合流前に“完全復活”(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/07/30/kiji/K20150730010834810.html

J1第2S第5節  鹿島3―0鳥栖 (7月29日  ベアスタ)

<鳥栖・鹿島>後半ロスタイム、ゴールを決めた鹿島・柴崎は赤崎(左)と笑顔でハイタッチ

 完全復調だ。鹿島のMF柴崎は2得点に加え、後半44分の赤崎のゴールも縦パスで起点となり、またしても全得点に絡んだ。「前線の選手の良さを出せた。この2試合でコンデションを上げていくプランだったので良かった」。2戦3発の活躍を冷静に振り返った。

 左足第5中足骨を痛め、前節25日のFC東京戦で5試合ぶりに先発出場。この日が復帰2戦目だった。復帰前の21日にはトニーニョ・セレーゾ前監督が解任。チームはそこから2連勝だ。「監督解任が一つの起爆剤となったのは間違いない」。前節から中3日での試合だったが、後半ロスタイムの2点目のゴールは前線のMFカイオを追い越す動きから生まれたもの。終盤でも運動量は落ちなかった。「東アジアではしっかり勝って結果を出したい」と代表の中心選手としての自覚をにじませた。

◆鹿島・柴崎、2戦連発で2連勝「監督解任が起爆剤に」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150730/jle15073004000005-n1.html

後半、自身2点目のゴールを決め喜ぶ鹿島・柴崎=ベアスタ

 明治安田J1第2ステージ第5節(29日、鳥栖0-3鹿島、ベアスタ)引き分けが濃厚だった空気を一撃で変えた。後半42分、日本代表MF柴崎が右足ミドルで先制。1点を追加後のロスタイムには自身この日2点目を奪い、故障から復帰して2戦連発で存在感を示した。チームもセレーゾ前監督を解任後に2連勝。柴崎は「監督解任が起爆剤になっているのは間違いない。これを最低ラインにしないと」と表情を引き締めた。

◆鹿島、終了間際3発快勝 柴崎2ゴール/鳥-鹿5節(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1514419.html

鹿島、終了間際3発快勝 柴崎2ゴール/鳥-鹿5節

<J1:鳥栖0-3鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ

 鹿島は日本代表MF柴崎岳(23)からのパスで何度もチャンスをつくった。

 柴崎は自らミドルで狙うなど序盤から飛ばした。一方、鳥栖は何度もカウンターで襲いかかった。だが前半はお互い決め手を欠き0-0で折り返した。

 後半もお互いカウンターなどで勝機を見いだしたがかみ合わない。だが鹿島が後半の猛攻で勝利した。同42分、柴崎が先制弾。同44分にFW赤崎秀平(23)が加点した。終了間際にも柴崎が加点。3-0で鳥栖に快勝した。

◆鹿島柴崎、後半42分から2発「決められて良かった」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1514947.html

鹿島柴崎、後半42分から2発「決められて良かった」

<J1:鳥栖0-3鹿島>◇第5節◇29日◇ベアスタ

 日本代表MF柴崎岳(23)が2戦連発の2得点で鹿島の2連勝に貢献した。

 0-0で迎えた後半42分。MFカイオのバックパスに走り込み弾丸シュートで先制。同ロスタイム5分にダメ押しの3点目を決めた。後半44分のFW赤崎秀平(23)のゴールも柴崎のパスが起点だった。

 3得点にからむ大活躍に「自分の力で2点を決められて良かった」。東アジア杯(中国・武漢)へ、「しっかり調整し、北朝鮮や韓国に勝っていきたい」と意気込んだ。

◆柴崎岳、J1初の1試合2発に「多少興奮している」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?168298-168298-fl



[7.29 J1第2ステージ第5節 鳥栖0-3鹿島 ベアスタ]

 鹿島アントラーズはアウェーでサガン鳥栖と対戦し、後半42分からの3ゴールで3-0と快勝した。これで石井正忠監督就任後、2連勝。一方の鳥栖は3試合ぶりの黒星で5試合勝ちなし(3分2敗)となった。

 鹿島は前半1分、復帰2戦目のMF柴崎岳がいきなり右足でミドルシュートを狙うが、ゴール左へ。同13分には今季初先発となったFWダヴィが柴崎のスルーパスに反応。ゴール前に抜け出し、左足でシュートを打ったが、GK赤星拓の好セーブに阻まれた。

 前半終了間際には立て続けにセットプレーからチャンスをつくる。前半40分、柴崎の左CKにDF山本脩斗が頭で合わせるが、ゴールライン上でDFがクリア。同41分にもMF小笠原満男の右CKから再び山本がヘディングシュートを放つが、またもDF菊地直哉がゴールライン上でクリアした。

 決定機をつくりながら1点が遠い鹿島。後半も試合の主導権を握り、立ち上がりから攻め込むが、後半2分、ダヴィのバイシクルシュートはGKの正面を突いた。劣勢の展開ながら粘り強く耐えていた鳥栖だが、後半40分、GKの赤星が負傷交代となるアクシデント。急きょGK藤嶋栄介がゴールマウスを守るが、その直後だった。

 鹿島は後半42分、MFカイオがマイナスに戻したボールを柴崎が右足ミドルでゴールに叩き込み、待望の先制点。同44分にはCKのセカンドボールを拾った柴崎の絶妙なスルーパスに抜け出したMF遠藤康がゴール前に折り返し、FW赤崎秀平が右足で押し込んだ。

 終了間際の連続ゴールで勝利をたぐり寄せた鹿島。さらに後半アディショナルタイム、カイオからパスを受けた柴崎が自身2得点目となるダメ押しゴールを決め、終わってみれば3-0の完勝をおさめた。

 2得点の柴崎は試合後のインタビューで「記憶が正しければ初めてのことなので、多少興奮しているけど、チームのみんなの力があったからだと思う」とコメント。12年11月3日のナビスコ杯決勝では2ゴールを決め、チームを優勝に導いている柴崎だが、リーグ戦での1試合2得点は初めてだった。

 監督交代後の2連勝について「前にも増して一体感があると思うし、みんなが鹿島のためにというスピリットでやれていると思う」と手応えを深める柴崎は自身もケガから復帰後2戦連発と調子を上げている。明日30日には日本代表の一員として東アジア杯に出場するため中国へ出発する。「この2試合、ケガから明けて、いい調整ができたと思うので、日本代表でも自分の力を国のために使いたいと思う」と意気込んでいた。

◆2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第5節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51600

J1 2nd 第5節 vsサガン鳥栖

柴崎が2ゴール!赤崎も決めた!終盤のゴールラッシュで鹿島が鳥栖を粉砕、今季初の連勝!



鹿島が、今季初のリーグ戦2連勝を果たした。石井監督の就任2戦目、J1 2nd 第5節のサガン鳥栖戦に臨むと、87分に柴崎、89分に赤崎、そして後半アディショナルタイムに再び柴崎と、終盤に3ゴールを畳みかけて3-0と快勝した。

鹿島は25日のJ1 2nd 第4節で、FC東京を2-1で破った。約1か月ぶりに復帰した柴崎のミドルシュート、そして昌子のヘディングシュートが、カシマスタジアムに歓喜をもたらした。4日前に就任したばかりの石井監督の初陣で勝ち点3を獲得し、少しばかりの安堵と自信、そして手応えを掴むことができた。



それから中3日で迎える今節に向け、石井監督は引き続き、実戦形式のトレーニングに時間を割き、コンビネーションの成熟に腐心した。様々な組み合わせでの選手起用が競争意識を高め、グラウンドは活気に満ちていた。赤崎が「これを継続しないと」と言えば、土居も「今だけじゃなくて、今後もずっと忘れずにやっていかないといけない」と口を揃える。そして、約2か月ぶりに先発の座を掴んだ曽ヶ端は「ここから先が大事になる」と、静かに決意を語った。



手応えと自信をより強く、大きくするために、重要な一戦。石井監督は、先発メンバーを前節から3人入れ替えた。右サイドハーフに金崎が入り、3試合ぶりに先発復帰。GKに曽ヶ端、最終ラインは右から伊東、ファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。ボランチは柴崎と小笠原のペア、2列目には金崎の他、中央に本山、左に中村が入った。そして前線は、ダヴィが務める。



厳しい暑さに見舞われた、ベストアメニティスタジアム。平日のナイトゲーム、はるばる鳥栖まで駆けつけたサポーターは、人数では鳥栖のスタンドに劣りながらも、熱い思いをピッチへと注いだ。地元九州出身、久々の先発となった本山、そして負傷した去年10月の先発となったダヴィへ、繰り返しチャントが送られた。



19時4分、キックオフを告げるホイッスルが鳴った。鹿島は開始1分、柴崎が思い切りよくロングシュートを放ち、ゴールへの意欲を示す。その後は拮抗した展開となり、立ち上がり10分に決定機が生まれることはなかった。鹿島は両サイドを起点にゴール前への進入を狙ったものの、なかなか突破口とならなかった。



そんな中、最初の決定機は14分に生まれた。自陣右サイドでボールを拾った柴崎が、背後から相手のプレスを受けたが倒れることなく、ドリブルで前方へ持ち出す。次の刹那、狙いすました浮き球のスルーパスを通すと、ダヴィが相手GKと1対1のチャンスを迎えたが、惜しくもシュートは阻まれてしまった。



開始15分以降は、鹿島がボールポゼッション率を高めていった。19分に、昌子のクリアがゴール方向へ飛んで肝を冷やす場面はあったが、鳥栖に決定機を作らせることなく、時計の針を進めていった。



前半ラスト15分は、比較的オープンな展開に。数多くのチャンスを作り出したのは鹿島だった。まずは34分、右サイドで中村が意表を突いたループパスを出し、伊東がオーバーラップ。最終ラインの背後を取り、中央へ折り返すと、ダヴィを経由して金崎がシュートを放ったが、GKにキャッチされてしまった。さらに37分にも、巧みなダブルタッチでペナルティーエリアを縦へ抜け出した中村が、フリーで待っていた本山へ折り返したものの、シュートを打つ前に相手にカットされてしまった。この時間帯、中村と伊東を経由したパス交換からチャンスを作っていた。



終盤には立て続けにCKのチャンスを掴み、山本のヘディングシュートが枠を捉える場面もあったが、ゴールライン上でブロックされた。鹿島は最後の一線を破れず、前半はスコアレスで終了した。



0-0で迎えた後半、鹿島は立ち上がりから攻勢をかける。まずは47分、ダヴィがオーバーヘッドで枠を捉えたが、GKにキャッチされた。その直後には、ダヴィが左サイドからのスルーパスに反応し、飛び出してきたGKと1対1となる場面を迎えたが、これも生かすことができない。



前半同様に立ち上がりをスコアレスで終えると、その後は一進一退の展開となった。石井監督は膠着状態を打破すべく、59分に赤崎、70分にカイオを投入。攻撃陣を入れ替えてゴールを目指した。ダヴィに代わって前線に入った赤崎は、持ち前のフリーランで再三にわたって最終ラインの背後を突き、相手に脅威を与えていく。



すると80分、赤崎が柴崎からの浮き球のパスに反応。GKの前でトラップ、シュートに持ち込んだプレーはオフサイドとなったが、直後にも同じような形でペナルティーエリアへ突進すると、GKとDFが交錯してしまう。鳥栖GK赤星が負傷交代することとなり、スタジアムは騒然とした雰囲気となった。



試合が再開したのは、85分。そしてここから、鹿島のゴールラッシュが始まった。まずは87分、右サイドを金崎が抜け出すと、グラウンダーのクロスはファーサイドへ。ボールを収めたカイオが後方へ戻し、走り込んでいたのは柴崎だった。右足を一閃、強烈なシュートをゴールに突き刺し、ついに均衡を破った。



鹿島は攻撃の手を緩めない。2分後の89分には、ペナルティーエリア右手前から柴崎が縦パスを出すと、山本が咄嗟の判断でスルー。途中出場の遠藤がその背後でボールを受けると、ゴールライン際から右足で中央へグラウンダーのパスを送る。赤崎が押し込んで2点目を奪った。2-0。電光石火の連続ゴールで、鹿島がリードを広げた。





6分と表示された後半アディショナルタイム、ゴールラッシュを締めくくったのは、やはり背番号20だった。ペナルティーエリア左側に入ってDFと競り合い、強靭なボディバランスでマークを外すと、GKをあざ笑うかのようなグラウンダーのシュートをゴール左隅へと届けた。コース取り、タイミング、全てが完璧な一撃で、鹿島が勝利を決定付けた。



ベアスタに刻まれた、3-0のスコア。鹿島がアウェイで快勝し、今季のリーグ戦初の2連勝を果たした。はるばる鳥栖まで駆けつけたサポーターは、歓喜を歌って勝利を祝った。



リーグ戦は、しばしのインターバルを迎える。次戦は2週間後、8月12日のJ1 2nd 第6節、サンフレッチェ広島戦だ。2ndステージ首位を走る相手とのアウェイゲーム、勝ち点差は5。ステージ序盤戦の大一番となる。就任から9日間で2試合を戦い、2連勝を果たした指揮官が、2週間の準備期間でどのようなチームを構築するか。注目だ。



【この試合のトピックス】
・今季のリーグ戦で初の連勝を果たした。
・今季のリーグ戦では、鳥栖に2連勝となった。
・リーグでのアウェイ鳥栖戦は3シーズン連続負けなしで、昨季に続いての勝利を挙げた。
・リーグでの鳥栖との通算戦績が、初めて五分となった(3勝2分3敗)。
・柴崎が、リーグ戦では自身初の1試合2ゴールを記録。2試合連続のゴールで、今季のゴール数を5に伸ばした。
・赤崎が、6月27日のJ1 1st 第17節川崎F戦以来、5試合ぶりのゴールを決めた。今季リーグ戦5ゴール目で、昨季の記録に並んだ。
・ダヴィが、昨年10月18日のJ1第28節柏戦で負傷して以来、649日ぶりに先発出場した。
・本山が、リーグ戦では2013年5月18日のJ1第12節名古屋戦以来、802日ぶりの先発出場を果たした。
・金崎が、7月15日のJ1 2nd 第2節清水戦以来、3試合ぶりに先発出場した。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・相手の早いカウンターをしっかりケアすること。リスクマネージメントをしながらの攻撃を意識しよう。
・もう少しボールスピードを上げて、相手に負荷をかけながらビルドアップしよう。
・後半45分、集中を切らさず戦うこと。

サガン鳥栖:森下 仁志
・守備は集中力を切らさず粘り強くすること。
・守備の時、ディフェンスラインは下がりすぎないこと。
・攻撃はもっとサイドチェンジを増やすこと。
・シュートで終わること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
前半は良い形で試合を運べなかったが、DFが前線の選手を信頼して、慌てずに対応してくれた。前半は自分たちらしいサッカーを見せることができなかった。後半は、相手を押し込む形を作れて、交代選手によって前線に動きが出てきたので、アグレッシブなサッカーを見せられたと思っている。前半の守備の部分があまり良くなかったのは、ボールを取りに行く形やタイミングを自分がうまく示せなかったことが要因だと思う。そこを反省して、次の試合に進みたい。

サガン鳥栖:森下 仁志
暑い平日のナイトゲームで、たくさんの方に来ていただいて、感謝している。選手は2週間で6試合目ということで、厳しい日程の中、いろいろなアクシデントもあった中でよく戦ってくれたと思う。結果は自分の責任なので、選手には少しでも早く回復してもらって、次へ臨んでもらいたい。


選手コメント

[試合後]

【柴崎 岳】
自信になる勝ち方だと思う。最終的には3ゴールが決まったが、全員が集中して守備をしたことが結果につながったと思う。終盤はスペースが空いてきていたので、クオリティと精度の高さを見せることで、試合を決められると思っていた。この2連勝で満足してはいけない。

【赤崎 秀平】
ハーフタイムに「準備をしておけ」と言われていた。良い感じで試合に入れたと思う。どうしても勝ちたかった。個人的にもなかなかゴールがなかったので、決めることができて良かった。ゴールを決め続けないと試合に出られない。精一杯、やっていきたい。

【小笠原 満男】
もっと楽に勝たなければいけない。まだ2連勝しただけ。これから勝ち続けられるように頑張る。

伊東選手、本山選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事