http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20140404/179960.html
代表に招集され、存在感を見せる鹿島の柴崎岳 [写真]=兼子愼一郎
■ガンバ大阪 前線の選手の決定力に期待
鳥栖戦はリンスのサイドMF起用がやや裏目に出て、攻撃に迫力は出せなかったが、それでも個の打開力を持つリンスは徐々に、前線で実力を見せ始めている。「引かれた相手にもリンスのドリブルで打開出来る」と今野泰幸が評価するように、チーム内で完全に信頼を勝ち取った格好で、鹿島戦ではFW起用が濃厚だ。
また鳥栖戦では加地亮が背中を痛めて欠場したが鹿島戦は復帰予定。連戦の疲労を考慮してナビスコ杯では加地や岩下敬輔、阿部浩之ら主力は温存されており、現状のベストで鹿島戦に挑めるだろう。
鳥栖戦では今季初めて2失点を喫したが、敗因はあくまでも「自分たちのリズムの時に攻めきれなかった」(遠藤保仁)ことに尽きる。ナビスコ杯では遠藤を今季初めてボランチで先発させたこともあり、G大阪らしいパスワークは復活し始めた。だからこそ、カギになるのは前線の選手の決定力だ。佐藤晃大とリンスに勝負強さが必要となるのは言うまでもないが、やや不調が続いている倉田秋ら2列目のアタッカーの覚醒も不可欠。一方で停滞した状況での攻撃のカードが不足しているだけに、鹿島戦でも追う展開となることだけは避けたい。
「ダヴィをいかに封じるか」と丹羽大輝は警戒するが、前節も鳥栖のクロス攻撃の前に、痛恨の先制点を献上している守備陣の踏ん張りも不可欠となる。(totoONE編集部)
■G大阪予想スタメン
4-4-2
GK
1 東口順昭
DF
21 加地亮
8 岩下敬輔
5 丹羽大輝
4 藤春廣輝
MF
13 阿部浩之
15 今野泰幸
7 遠藤保仁
11 倉田秋
FW
20 佐藤晃大
9 リンス
■鹿島アントラーズ 日本代表候補合宿に柴崎、昌子が選出
リーグ戦第5節、そしてナビスコ杯と2試合連続で逆転勝利を収めることに成功した鹿島は、チーム全体の雰囲気が最高潮に達している。横浜FMとのリーグ戦では土居聖真、野沢拓也、柴崎岳の得点で勝利し、鳥栖とのカップ戦ではダヴィ、梅鉢貴秀、ルイス・アルベルトがゴールを決め、試合毎にヒーローが誕生している状態だ。チーム全体で一丸となって戦うことを理想とするクラブの方針を、体現する結果を残している。それを牽引しているのがボランチの柴崎。宮崎キャンプで体調を崩し、心配された時期もあったが、ゲームを掌握する存在感を見せている。昌子源と共に日本代表候補に選出された彼のパフォーマンスには注目だ。
ただ、チームに勢いがある反面、公式戦4試合連続で先制点を許している事実は見逃せない。ちょっとした気の緩みから失点してしまうことが続いており、若さ故の詰めの甘さは消えていないのが実情だ。今の調子を続けていくためにも、早くこうした悪癖は解消しておきたいところである。特に日本代表候補に選出された昌子には自覚あるプレーを期待したい。また、先のカップ戦では小笠原満男、青木剛らを休ませることができたが、山本脩斗ら連戦を回避できなかった選手にミスが目立っていた。シーズンが開幕して1カ月が経過し、そろそろ疲労が溜まる頃。前掛かりになった時の単純なパスミスには気をつけたい。(田中滋)
■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
21 曽ヶ端準
DF
24 伊東幸敏
5 青木剛
15 昌子源
16 山本脩斗
MF
20 柴崎岳
40 小笠原満男
25 遠藤康
28 土居聖真
13 中村充孝
FW
11 ダヴィ