「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」で欧州で活躍する日本人プレーヤーに注目
元日本代表DF内田篤人氏が、スポーツチャンネル「DAZN」の番組「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」で、J3のY.S.C.C.横浜に所属する元日本代表MF松井大輔とともに、欧州で活躍する日本人選手たちについてコメントした。
ポルトガルでは、日本代表MF守田英正の所属するスポルティングと、FW田川亨介とMF三竿健斗の所属するサンタ・クララが対戦した。日本代表帰りの守田は、後半24分からの途中出場となったが、田川と三竿は先発出場。試合では守田と三竿が中盤で両選手が競り合う場面もあり、後半32分には守田からボールを奪った三竿がファウルを取られてイエローカードを受ける場面もあった。
2人が競り合うシーンを見て、松井が「どっちとも負けたくないよね」と言うと、鹿島アントラーズで三竿とプレーしていた内田氏は「負けたくないでしょうね。特に三竿は。守田くんはA代表に入っているし、三竿くんは結構、感情を表に出すタイプ。ガッシャーンと行くタイプですから、負けたくないと思いますよ」と、コメントした。
松井は「守田くんも普通に削ってくるから、誰でも」と言い、「福西さんにちょっと似ている。うまいし、顔もかっこいい感じで、汚いことやるじゃないけど」と、日本代表でも長く活躍した元日本代表MF福西崇史に重なる部分があると指摘した。これを聞いた内田氏は「大事ですけどね」と、荒いプレーであっても確実に相手を止めることの重要性を口にすると、松井も「うん。ボランチには一番大事」と頷いた。
さらに三竿のプレースタイルについて問われた内田氏は「守田くんより、アンカータイプ。守田くんは技術があって、前目でもできるけれど、(三竿)健斗はもっと潰し役。ロングボールを散らすのが得意で、守田くんか遠藤(航)くんで言えば、遠藤くん寄りのタイプ」と、第2次森保ジャパンの初戦となったウルグアイ戦(1-1)でもキャプテンマークを巻いたMF遠藤航(シュツットガルト)の名前を挙げた。
「より強引になった感じ」 内田氏、上田の渡欧後の変化に言及
鹿島時代に三竿は、内田氏のあとを継いでキャプテンを務めたが、「海外に自分が挑戦したい時も鹿島のために働いてくれていた。行けるタイミングで、海外に行きましたけど、ずっと海外に挑戦したいタイプの気持ちの選手だった」と明かし、待望の海外移籍を果たした現在は、「いろいろ見ているなかでも、楽しいみたい。海外のWi-Fiが届かないとか、お湯が出ないとか、そういう理不尽なことも。子供が生まれて奥さんもすぐ、数か月という段階で行ったから、奥さんも大変だと思う。しかも彼のクラブは島にあるから、(アウェーは)全部、遠征に行かないといけない」と、三竿の海外挑戦について明かした。
フランス、ロシア、ブルガリア、ポーランド、ベトナムと海外5か国でプレー経験のある松井は、これを聞き「奥さんが一番大変だと思います。島まで日本の食材とか絶対にないから。スーパーとかもそうだし、お米を買うのにも大変だった。僕も(ル・マン時代に)パリまで、月曜日とかに買いに行っていたのを覚えています。食材がないんですよ」と言い、「それがイヤだなと思ったら大変になる。ストレスに感じないように過ごすのが、一番いいかもね。『水が出ない。アハハハハ、どうしよう』くらいのほうがいい」と、海外でプレーするうえで自身が理想とする心構えを語った。
また、ベルギー1部セルクル・ブルージュでプレーする日本代表FW上田綺世が今季初のPKを決めてリーグ戦通算ゴール数を15に伸ばし、得点ランク4位に浮上した。松井は「なかなか、日本人選手が得点ランクで上にあがってくるっていうのが近年はない。15点取っているっていうのは、すごいことだし、ビッグクラブに行く可能性も高まる。得点しか見ていないクラブもありますから。次に行くところが大事になってくるかなと思います」とコメント。
上田とも鹿島でチームメイトだった内田氏は、当時との変化について「より強引になった感じ。振り抜いてシュートもそうだし」と語った。クラブでゴールを量産しているが、日本代表ではいまだにノーゴールが続いている。その違いについても「代表に来ると、代表は足もとのプレーとか、求められることが多い。海外ではゴールに直線的に行けるから、彼の良さが出る。だから何点も取れているのかなと思う。(上田)綺世もA代表とかで活躍するために、できないところを広げないといけないけど、彼の良さが出るゴール前のバチバチの場面が多いと彼は生きるのかなと思う」と、分析した。
(FOOTBALL ZONE編集部)
◆上田綺世、なぜ日本代表でノーゴール? 内田篤人氏が分析「海外では彼の良さが出る」(FOOTBALLZONE)