日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年5月24日日曜日

◆大迫、今季3点目!ケルンは12位(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20150524-OHT1T50001.html

 ◆ドイツ・ブンデスリーガ最終節 1FCケルン2―2ヴォルフスブルク(23日、ラインエネルギー・シュタディオン)

 1FCケルンの日本代表FW大迫勇也(25)と長沢和輝(23)は最終節、ホームのヴォルフスブルク戦でともに先発し、大迫が先制ゴールを決めた。

 大迫は右ペナルティエリアから左足で右下へ蹴り込んだ。その後、立て続けに2点を奪われる展開も、後半16分にOGで同点に追い付くと、試合はそのまま引き分けに終わった。

 ケルンは12位、ヴォルフスブルクは2位で今シーズンを終えた。

◆ケルン大迫は今季3点目、1部1年目締めくくる成長弾(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/05/24/kiji/K20150524010407010.html

ブンデスリーガ最終節  ケルン2―2ボルフスブルク (5月23日)

 ケルンFW大迫が1部1年目のシーズンをゴールで締めくくった。7試合連続で先発したボルフスブルク戦で前半3分に先制ゴール。3月8日のフランクフルト戦以来の今季3点目をマークした。

 昨夏に2部1860ミュンヘンから移籍し、シーズン前半はベンチ外も経験するなど苦しんだが、終盤はレギュラーに定着。着実に成長して、来季につながる活躍を見せた。

◆ケルン大迫、10戦ぶり今季3ゴール目でシーズンを締めくくる(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?163661-163661-fl



[5.23 ブンデスリーガ第34節 ケルン2-2ボルフスブルク]

 ブンデスリーガは23日、第34節を行い、FW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンはホームでボルフスブルクと対戦し、2-2で引き分けた。大迫はフル出場し、1ゴール。3試合連続で先発した長澤は後半25分までプレーし、ともに1部初挑戦のシーズンを締めくくった。

 ケルンは前半3分、MFマルセル・リッセのスルーパスを受けた大迫が左足でゴール右隅に流し込み、先制点。3月8日のフランクフルト戦(4-2)以来、10試合ぶり今季3ゴール目が試合を動かした。

 しかし、ボルフスブルクも前半8分、MFケビン・デ・ブルイネの右CKから最後はMFルイス・グスタボが押し込み、すぐさま1-1の同点に追いつく。さらに同15分にはケルンDFドミニク・マローのパスミスをMFダニエル・カリジウリがカット。左サイドを縦に突破し、マイナスのクロスをMFイバン・ペリシッチが左足で流し込んだ。

 あっという間に逆転を許したケルンだが、ホーム最終節で意地を見せる。後半16分、リッセのシュート性のクロスが相手のオウンゴールを誘い、2-2。2位ボルフスブルク相手に勝ち点1を奪い、ホームでは10試合負けなし(3勝7分)として1部復帰のシーズンを12位で終えた。

◆逆転の浦和 6・3にも最短ファーストS優勝 関根救ったV撃(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/05/24/kiji/K20150524010404910.html

J1第1S第13節  浦和2―1鹿島 (5月23日  埼玉)

<浦和・鹿島>後半、関根が値千金のゴールのイレブンが駆け寄り祝福

 首位を走る浦和が、鹿島を2―1と逆転で下した。後半22分、オウンゴールで先制を許すも同26分、MF武藤雄樹(26)が同点弾、同38分にはMF関根貴大(20)が10日の仙台戦、16日のFC東京戦に続く3試合連続となるゴールで勝負を決めた。開幕からの連続不敗は12試合に更新。最速なら6月3日にもファーストステージ優勝が決まる可能性が出てきた。 【試合結果】

 負けない浦和の象徴、それが20歳のMF関根だった。後半38分、鋭いカットインで鹿島の日本代表DF植田をかわす。瞬時にGKの位置を確認して右足一閃(せん)。3戦連発となる決勝弾はクロスバーを直撃し、ゴールの中に消えた。「最初はダイレクトで狙おうと思ったけど思ったよりボールが来なかったので、切り返しました」。大仕事も冷静に振り返った。

 ゴール直後に4人、5人が背中に乗ってきた。頂点には先輩の槙野がカメラ目線でポーズを送るパフォーマンス。下敷きとなった殊勲の関根は「一番下だったので何をしてるか分からなかった。でもチームの仲の良さが出てるんじゃないでしょうか」と笑う。開幕からの連続不敗記録を12戦に更新。02年横浜、03年名古屋の持つ最長記録(13戦)に王手をかけた。

 序盤は鹿島の速攻を警戒するあまり、主導権をつかめなかった。くしくも森脇の不運なオウンゴールで先制を許すと、相手ゴールに向かう積極性が出始めた。「逆に良さが出るようになった」と柏木。まさに逆襲のスイッチだった。関根の決勝弾も起点は4人がかりで相手ボールを奪ったこと。直後、失意の森脇が出したスルーパスがアシストとなった。まさに底力だった。

 もはや独走態勢。浦和が2連勝し、他クラブの状況次第では最速で6月3日にもファーストステージ優勝が決まる可能性も出てきた。次戦は30日、過去3年間白星のない鬼門のアウェー鳥栖戦。だが柏木は言う。「いつかは負けることもあるだろうけど、今はそんな気がしない」と。この日の関根に象徴されるように今季23点中12点が後半25分以降に決めたもの。その勝負強さは圧巻だ。走り続ける赤い悪魔を遮るものはない。 
 
 ≪2連勝が最低条件≫首位の浦和が鹿島に逆転勝ち。開幕から12試合連続不敗を継続し、勝ち点を30とした。これで早ければ第10節の未消化分2試合が行われる6月3日に、浦和の第1ステージ優勝が決定する可能性が出てきた。浦和が30日の鳥栖戦、6月3日の柏戦に○○で勝ち点36とすることが最低条件。その上で2位の広島が30日の湘南戦に●、3位のG大阪が30日の横浜戦、6月3日の鹿島戦に●●で浦和が3試合を残して早くも優勝決定となる。

◆浦和、鮮やか逆転勝利で無敗継続…武藤&関根弾で鹿島撃破(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?163625-163625-fl

[5.23 ファーストステージ第13節 浦和 2-1 鹿島 埼玉]

 J1は23日、ファーストステージ第13節を行い、埼玉スタジアムでは11戦無敗で首位の浦和レッズと8位の鹿島アントラーズが対戦し、浦和が2-1の逆転勝利を収めて開幕からの無敗を12試合に伸ばした。

 ホームの浦和は快勝した前節F東京戦から先発に変更なく、同じ11人がスターティングメンバーに名を連ねた。一方の鹿島は前節から3人を入れ替えてGK佐藤昭大とDF植田直通、FWジネイを先発起用してこの一戦に臨んだ。

 序盤から両チームともにゴールを脅かす場面を作り出す。前半12分、右サイドのMF遠藤康のクロスをジネイがヘッドで狙ったシュートは枠を捉えず。さらに同14分にはMF柏木陽介のパスをカットしたジネイがシュートまで持ち込むも、これはGK西川周作の守備範囲に飛んだ。対する浦和も同15分にFW李忠成の落としを受けたMF関根貴大、同17分にはDF槙野智章のパスからFW武藤雄樹がシュートを狙ったが、ボールはともにゴール右に外れた。

 その後、リズムを握った鹿島がシュートまで持ち込むシーンを作り出す。しかし、前半21分にはカウンターからDF西大伍、遠藤が続けざまにゴールを強襲するがともに西川がストップ。さらに同36分には、MF柴崎岳のマイナスのパスをPA内で受けたジネイが狙うも西川に足で弾き出された。ともにシュートチャンスを作った前半だったが得点は生まれず、スコアレスのまま折り返すこととなった。

 後半に入ってもスコアが動かずに試合が進むと、浦和は同16分に李に代えてFWズラタンを投入して流れを変えようと試みる。同17分には柏木の蹴り出したCKをズラタンがヘッドで合わせるが枠外に。対する鹿島は同18分に柴崎がミドルレンジから強烈なシュートを枠内に飛ばしたが、西川の横っ飛びのセーブに阻まれてしまう。

 すると、後半22分に思わぬ形で試合が動く。柴崎が後方から送ったロングボールを森脇がヘッドでクリアを試みたが、ボールはそのままゴールマウスに吸い込まれて鹿島が先制に成功する。しかし、浦和がすぐさま同点に追い付く。同26分、FW興梠慎三のスルーパスから右サイドを抜け出したズラタンが送ったクロスを、ゴール前にフリーで走り込んだ武藤がヘッドで叩き込んで試合を振り出しに戻した。

 そして後半38分に浦和が逆転に成功する。森脇のスルーパスからPA内に侵入した関根が相手DFをかわして中央に切れ込むと、豪快に右足で蹴り込んでスコアを2-1とした。この1点が決勝点となり、浦和が2-1の逆転勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)

◆逆転負けを悔やむ鹿島DF昌子「もっともっと向上できる」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?163647-163647-fl

[5.23 ファーストステージ第13節 浦和 2-1 鹿島 埼玉]

 先制しながらも首位チームに逆転負けを喫した。鹿島アントラーズDF昌子源は、「お互いにチャンスはあったと思うし、どちらに転んでもおかしくない試合だったと思います」と振り返りながらも、「浦和が強かった」と唇を噛んだ。

 この試合、昌子は本職のCBではなく左SBとして先発出場を果たした。対面するMF関根貴大は2試合連発中と絶好調だったが、冷静な対応でPA内への侵入を簡単には許さなかった。

「今日はSBでのプレーだったので、CBとは役割が変わりました。SBは守備面で1対1が多いイメージがあったので、対面の選手には絶対に負けないという気持ちでいました」と自らの役割を遂行しようとしていた。しかし、「クロスを何度か上げさせてしまったので、自分の中で改善していかないといけません」と課題を口にしている。

 スコアレスで迎えた後半22分にオウンゴールで先制したものの、同26分と同38分に浦和に得点を許して1-2の逆転負け。「先制してからの失点が早すぎたし、落ち着かせる時間がなかった。」と敗因を挙げながらも、下を向くわけにはいかないと視線を上に向けた。

「攻撃面や守備面で自分たちの良い部分を伸ばすと同時に、今日の失点の課題をしっかり修正していきたい」と語ると、「個人それぞれの思いや気持ちの部分でももっともっと向上できると思うし、チームとしても向上できると思うので、下を向かずに頑張っていきたい」と気持ちを切り替えた。

(取材・文 折戸岳彦)

◆鹿島 宿敵に勝てん…DF昌子「得点してから失点が早い」(スポニチ)



J1第1S第13節  鹿島1―2浦和 (5月23日  埼玉)

 鹿島は逆転負けを喫し、浦和相手に10試合勝ちなし(5分け5敗)となった。後半22分に柴崎のロングボールがオウンゴールを誘発して先制。しかし、その4分後に追いつかれ、後半38分に勝ち越しを許した。 

  日本代表DF昌子は「得点してからの失点が早すぎる。自分たちで改善していかないといけない」とうなだれるしかなかった。 

◆鹿島、終盤に息切れ セレーゾ監督「守備の意識が薄くなった」(サンスポ)



前半、鹿島・小笠原(中央)と競り合うもシュートを放つ浦和・武藤(右)=埼玉スタジアム2002=(撮影・小倉元司)

 明治安田J1第1ステージ第13節第1日(23日、浦和2-1鹿島、埼玉)鹿島は幸運なオウンゴールで先制しながら、終盤に息切れした。セレーゾ監督は「攻守の切り替えが早い展開で疲労がたまり、後半途中から守備の意識が薄くなった」と敗因を分析した。

 前節デビューした身長186センチのジネイは前線で存在感を示したが、浦和の堅い守備を崩せなかった。左サイドバックで出場した昌子は「戦う姿勢や勝ちたい気持ちが、より出ていたのは浦和だった」と精神面の差を指摘した。(共同)

◆鹿島逆転負けで11位転落 浦和戦10戦勝ちなし(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1481348.html

鹿島逆転負けで11位転落 浦和戦10戦勝ちなし

<J1:浦和2-1鹿島>◇第13節◇23日◇埼玉

 鹿島が天敵浦和に逆転負けし、11位に転落した。

 主導権を握って攻め続けた前半はシュート数11本-3本と圧倒したが、チャンス止まりで得点できず。0-0の後半22分に日本代表MF柴崎岳(22)のロングパスがDF森脇良太(29)のオウンゴールを誘って先制したが、この得点までに体力を消耗した。わずか4分後に急造サイドバックのDF昌子源(22)が左サイドからのクロスを許して同点弾に直結。さらに38分、中盤で球際の勝負に敗れてボールを奪われる。右サイドに展開され、最後はMF関根貴大(20)に決勝点をたたき込まれた。

 これで浦和戦10戦勝ちなし。10年8月28日(1-1)以降、5分け5敗となった。

 トニーニョ・セレーゾ監督(60)は「なぜ負けたのか。攻守の姿勢の問題だ。前半は、あれだけ前を向かせてくれたのにゴールに向かわず横に逃げていた。後半は、あれだけ攻守の切り替えが速かったのに準備を怠った。生理的な問題なのか、集中の持続力がない。指導はしているが…」と悔しがっていた。

◆2015明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第13節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51575

J1 1st 第13節 vs 浦和レッズ

アウェイで先制も、屈辱の逆転負け。鹿島、埼スタに散る



鹿島が、アウェイの地で屈辱的な逆転負けを喫した。J1 1st 第13節、ここまで無敗で首位を走る浦和レッズと対戦すると、67分にオウンゴールで先制に成功したものの、その後2失点。1-2で敗れた。

前節の広島戦、鹿島は一時は逆転に成功しながら、2-2で引き分けた。ホームでまたも逃した白星。勝ち点1を得るにとどまり、試合後のカシマスタジアムには、声援とブーイングは渦巻いていた。あれから1週間、選手たちは再起を期して、宿敵相手のアウェイゲームに向けてトレーニングを積んだ。2日前の練習を急きょ非公開とするなど、周到な準備を進めたトニーニョ セレーゾ監督は、「毎回、この対戦は見応えがあって、エキサイティングな試合になる」と、期待感を示しつつ、「不注意、集中力の欠如があった場合は、非常に危険な状況になる」と、険しい表情で語った。





細心の注意を選手たちに求める指揮官は、先発メンバーを3人入れ替えた。前節でデビューを飾り、いきなりゴールを決めたジネイを1トップに指名。最終ラインにも変更を加え、センターバックの一角に植田を起用した。パートナーはファン ソッコで、昌子を左サイドバックにスライドさせ、右サイドバックは西を並べた。3つ目の変更点は最後尾。曽ヶ端ではなく、佐藤にゴールマウスを託すこととなった。中盤は前節と同じ組み合わせで、2列目にはカイオと土居、遠藤が並び、ボランチは柴崎と小笠原のコンビが務める。



埼玉スタジアム2002には、早くから数多くのサポーターが詰めかけた。長蛇の待機列をなし、開場を待つ時から、ライバルとの一戦へボルテージを高めていた。アントラーズレッドで染まったアウェイスタンドは、ウォーミングアップに臨む選手たちを、大きなチームコールで迎え入れた。サポーターとともに、選手たちは19時4分、キックオフのホイッスルを聞いた。



前半立ち上がりは、浦和にボールキープを許す展開となった。細かいパス交換から最終ラインの背後を狙われる場面を何度か迎えたものの、選手たちはしっかりと集中力を保って対応。ペナルティーエリア内からのシュートを打たせず、決定機を作らせなかった。そして、鹿島のファーストシュートは8分、植田が敵陣に少し入った位置から思い切りよく右足を振り抜く。ロングシュートは大きく枠を逸れたが、このプレーから、次第に鹿島は攻勢をかけていく。



次のチャンスは14分、敵陣でのパスカットからジネイがドリブルで持ち出し、ペナルティーエリアに差し掛かった位置から右足シュート。GKにキャッチされたものの、新たな背番号9が前線で存在感を見せた。ジネイは相手の最終ラインへのプレスでパスミスを誘発し、安定感抜群のポストプレーで基準点となった。18分にも、ジネイが起点となって右サイドへ展開し、遠藤のクロスのこぼれ球に柴崎が反応。ダイレクトで合わせたシュートは、枠の左へ外れてしまった。



以降も、敵陣でのボール保持率を高めていく鹿島は、試合を優勢に進めた。20分には、オーバーラップした西が、ペナルティーエリア右奥から意表を突いたグラウンダーのシュートを枠に飛ばしてゴールを脅かすと、36分にも右サイドの背後を取り、柴崎の折り返しをペナルティーエリア内で収めたジネイがシュート。強烈なグラウンダーは、GKに阻まれてしまった。



鹿島は敵陣でセカンドボールを拾う回数を増やすとともに、前半の半ば以降の時間で主導権を握り続けた。小笠原や植田、ファン ソッコが鋭い読みと激しいボディコンタクトで相手のカウンターの芽を摘み、後方からチームを支えた。均衡を破ることはできなかったが、スコアレスでハーフタイムを迎え、後半に勝負を懸けることとなった。



すっかり日が沈み、静寂を両チームのサポーターのチャントが打ち破る中で迎えた後半。鹿島は立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛け、49分に土居がドリブルでバイタルエリアに進入して遠藤のクロスを演出すると、54分にもペナルティーエリア手前での土居の落としから遠藤がシュート。少しずつ攻勢をかけ、ゴールへ迫っていった。



60分を過ぎても均衡が破られず、試合は拮抗した状態となった。激しいボディコンタクトの応酬となる、一進一退の攻防の中、先制点は思わぬ形で生まれた。67分、柴崎がジネイめがけ、敵陣ゴール前へ蹴り込んだボールが、相手選手の頭に当たってGKの頭上を越え、ゴールへ。鹿島がオウンゴールで先制に成功し、1点リードを得た。



ゴールの直前にピッチに立ち、復帰を果たした金崎が前線で突破力を見せ、鹿島は追加点を目指した。しかし、次の1点は浦和のものだった。71分、左サイドの背後を取られると、中央へのクロスを武藤に合わせられてヘディングシュートを決められてしまった。先制から4分後に同点弾を許し、再びタイスコアとなった。





セレーゾ監督は、79分に中村を投入し、攻撃陣を活性化して勝ち越し点を目指した。だが、83分、中盤での激しいボール奪取の応酬から、鹿島陣内からクリアすることができずにセカンドボールを拾われてペナルティーエリア内へパスを通されると、最後は関根に決められた。



1-2と逆転され、残りは10分足らず。鹿島は、ロングボールをジネイや高崎に放り込み、パワープレー気味にゴールを目指したが、及ばなかった。埼玉スタジアムで、屈辱的な逆転負けを喫した。



次戦は1週間後、5月30日のJ1 1st 第14節、松本戦だ。1stステージは残り5試合となった。ホーム・カシマスタジアムで今度こそ白星を挙げ、這い上がらなければならない。



【この試合のトピックス】
・ジネイが加入後初先発を果たし、フル出場した。
・佐藤が、3月8日に行われたJ1 1st 第1節清水戦以来、今季2試合目の先発出場を果たした。
・植田がフル出場。5月2日に行われたJ1 1st 第9節の甲府戦以来、リーグ戦3試合ぶりの先発出場を果たした。
・中村がリーグ戦2試合ぶりのベンチ入りを果たし、79分にピッチに立った。フル出場した、5月2日のJ1 1st 第9節の甲府戦以来だった。
・高崎が、5月10日のJ1 1st 第11節FC東京戦以来、2試合ぶりの途中出場を果たした。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・気持ちを落ち着けて、後半も自分たちのサッカーに集中しよう。
・プレスは早く、激しく!特に両サイドで自由を与えるな。
・攻撃のテンポは良いが最終局面での選択をよりポジティブに。

浦和レッズ:ペトロヴィッチ
・もう少し運動量を上げていこう。
・しっかりリスクマネージメントをして、バランスよく戦うこと。
・我慢すること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
Q.途中まで、完璧な試合運びだったと思うが、ゲームプランはどのようなものだったのか?なぜ、最後まで続けることができなかったのか?

A.前後半ともに、集約される言葉は「姿勢」や「態度」、「決断力」ということになる。前半では、特に攻撃の姿勢という部分ができていなかった。相手があれだけ前を向かせてくれるのにゴールへ向かわずに横を向いたりして、攻撃的な姿勢や意識ができていなかった。後半に関しては、守備の姿勢や意識が途中から薄くなってしまった。これだけスピーディーな展開で、サイドチェンジが多く、攻守の切り替えが速い展開になっていくので、どうしても疲労が溜まる。一瞬のプレーだが、「このボールはうちのゴールには遠いから」と思って歩いているうちに、素早い展開をされてしまう。先にポジションを取っていれば、失点を防いだり、最低限、相手の邪魔をすることはできたはずなのに、後追いという形になってしまった。そこは疲労の問題なのか、守備に対する個人の意識なのか。特に後半は、前半からの疲労が溜まる状況で、その時にこそ、集中力や注意力、守備への意識、ポジション取りをしっかりとしなければいけないのだが、気が緩むのか、集中力が突然切れるのか、体力的な部分で持続力ができていないのか。いろいろな形でアプローチをして、持続していけるように指導をしているが、急激に次の試合でできるか、持続できるかというのが、大変な部分に直面している状況といえる。

A.後半に関しては、両センターバックが、最もボールを持つことができる選手だった中で、もう少し、ビルドアップで攻撃に良いボールを出せればと思う。中盤に供給するパスも、もう少し正確に出せればと思う。浦和のメリットがなかったわけではないが、もっと良い内容や姿勢を今までの浦和で見たことがある。今日は普通の浦和だったと思う。日本で注目される試合で、いろいろな戦い方や駆け引きがある中で、後半のDFラインには、守備に対する意識と姿勢、持続力が足りなかった。非常に残念に思う。

Q. 前半に1回、カウンターのチャンスがあったが、スピードを落として横パスをして、チャンスではなくなった。監督は怒っていたが、その場面については?

A. その場面は、土居選手に対して自分が怒った。カウンターを仕掛けられる場面だった。土居選手の特長は、簡単に前を向けて、スピードがあって、スピードに乗りながらドリブルできること。以前からメディアを通して伝えているし、クラブハウスでも指導をしているし、グラウンドでも練習をしているのだが、バイタルエリアでセカンドストライカーに前を向かれると、DFの最初の反応はバックステップになる。後ろに下がっていく。特に、ドリブルで仕掛けられると、最初は下がっていくことになる。そこでスピードに乗れば、相手は下がっていくし、自分とゴールの距離が近くなって、角度も広くなる。DFをうまく使いながら、ブラインドを使ってシュートコースを作ることもできる。ジネイ選手はポストプレーができて、技術もしっかりしている。良いボールが返ってくるのだから、ワンツーで抜け出したりして、違う展開を作ることができる。土居選手がもう少し、ジネイ選手の特長やタイミングを掴むようになれば、新たな進化も見受けられると思う。スピードに乗ってドリブルをしながら、トップスピードで自在にボールを扱える選手はなかなかいない。天性というか、持って生まれた才能を出してほしいから、自分は要求している。できる時もあれば、できない時もある。コンスタントに発揮できるようにならないといけない。ファイナルサードにたどり着くためにはハードワークが必要だが、ペナルティーエリア内に190cmくらいの選手がいる。そこでクロスを上げられる状況にも関わらず、ボランチに戻してサイドハーフに出して、またサイドバックへ展開して、ということがある。良い状態で最後の3分の1のエリアまで行って、クロスを上げられる状況がありながら、それをしない。空中戦に強い味方の特長、それが何なのかを把握してやらなければいけない。1週間ずっと、そうした練習をしてきた。それが試合になるとそういったプレーがうまくできていない。それは疲労が理由であったり、相手のタイトなマークがあったりとか、いろいろと要因はあるだろうが、基礎的な部分、味方の特長をしっかり生かすということに3年間取り組んでいるのだが、理想の形にはたどり着けていない。

A. 平均年齢を見ても、浦和の方が上だ。勝負をするうえでの経験値も相手の方が上回っている。例えば、浦和を見ていると、キツい時間帯に選手たちが声を掛けたり叱咤激励をして、集中力を持続させるようにしている。一方、我々は全員が無口になって走っているだけになっている。姿勢を変えなければいけない。ファウルがあって、ボランチが相手に手を差し伸べている間に相手にリスタートをされて失点しそうになった場面があった。いろいろな駆け引きがあるわけで、相手が何をしようとしているのか瞬時に察知して、反応していかなければいけない。いろいろな駆け引きのところで、一瞬、気を抜いているところで相手にやられてしまう。そういったところでの成長がなければ、難しくなる。レフェリーへのアピールも、浦和の選手は正当な方法でやっている。試合の中で使っていい術なので、そういった部分での個の成熟が求められると思う。冒頭に言ったように、攻守に渡っての姿勢、どのように攻撃と守備をするのか、チームとして変えていかなければいけない。

敗者にしては、話しすぎた。失礼します。

浦和レッズ:ペトロヴィッチ

選手コメント

[試合後]

【西 大伍】
後半にパワーダウンしてしまった。それでは意味がない。前半はある程度、やりたいサッカーをできたけど、点を取りたかった。点を決めた後に我慢できないことが続いている。その瞬間に、良い判断をしなければいけない。後から反省しても遅い。

【ファン ソッコ】
相手の勢いがある中で、もっと落ち着いて対処すべきだった。相手の30番がポストプレーをして、全体を押し上げる起点になっている。自由にさせないように、もっと徹底すべきだった。自分たちに甘さがあったと思う。

【佐藤 昭大】
浦和の攻撃力に対して、しっかりと全員が我慢しようということでプレーしていた。失点するまでは、粘り強く守れていたと思う。先制した後は相手も点を取りに来るし、試合としてはスコアが動きやすい時間帯ではあるが、しっかり守ってカウンター、そこから追加点を取れればベストで、そういう力がないということ。また練習からしっかりとやっていかなければいけない。

昌子選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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