日刊鹿島アントラーズニュース

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2022年8月11日木曜日

◆J1鹿島、欧州路線撤回でブラジル回帰か スイス人の前監督をわずか半年で解任 チームが〝壊れた〟背景に助っ人勢との確執(zakzak)






サッカーJ1鹿島がクラブ史上初の欧州人監督をわずか半年で解任。伝統のブラジル路線に回帰するのか。

コーチから昇格した岩政大樹新監督(40)が9日、オンライン取材で「今の順位(5位)以上に、いろんなものが壊れている」と混乱するチームの実情を明かした。

クラブ草創期からジーコ氏を象徴とするブラジル路線を30年間続けてきた鹿島だが、2019年に経営権を取得したIT企業「メルカリ」主導で欧州路線へ方針転換。スイス人のレネ・バイラー前監督(48)を招聘した今季、前半戦は2位で折り返したものの、直近5試合で3分け2敗と低迷したことを理由に7日、契約を解除した。

チームが〝壊れた〟背景にあるのが、指揮官とブラジル人助っ人勢との確執。4月2日の清水戦(カシマ)で交代を命じられたMFピトゥカは、ペットボトルをスタンドに向かって蹴り上げ6試合出場停止の処分を受けた。先月30日には加入3年目のMFファンアラーノがJ1G大阪へ電撃移籍。鹿島での最終戦後にはピッチ上で号泣し、チーム関係者も「ブラジル人の中でアントラーズを最も愛していた選手でした」と別れを惜しんだ。

代わりにフロントは欧州路線堅持のため、バイラー前監督肝煎りのナイジェリア人FWエレケを獲得した矢先だったが、チーム合流前に指揮官が交代するドタバタぶり。嵐の船出となる岩政新監督は14日に福岡をホームに迎え初采配を振るう。





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◆オリジナル10の横浜FMと鹿島の違いを考えた/六川亨の日本サッカーの歩み(超WORLDサッカー!)






J1リーグは第24節を終了し、依然として横浜F・マリノスが首位に立っている。先週末の試合では、川崎フロンターレとの“新旧王者"の対決で、後半アディショナルタイム9分にジェジエウのヘッドから決勝点を許して10試合ぶりの敗戦を喫した。

もしもこの試合を横浜FMが勝利していれば勝点は51の大台に乗っていた。2試合消化の少ない川崎Fが連勝したら2位に浮上するものの勝点は43。残り10試合で逆転が可能かどうか微妙なところ。すでに柏、C大阪、鹿島、広島といった上位陣との対戦は終えているだけに、横浜FMの優位は動かない。

そんな横浜FMの“強さ"の秘訣にシティグループとの提携を指摘できるだろう。宮市亮のたび重なる負傷は、本人はもちろんのこと、チームにとっても痛手だったはず。すると昨日9日のことだ。チームはポルトガル2部モレイレンセの元ブラジルU-17代表だった23歳のFWヤン・マテウスの獲得を発表した。

チームには、得点王レースで首位に立つレオ・セアラを筆頭に、攻撃的なブラジル人選手が4人いる。マテウスは23歳と若いだけに、完全移籍で獲得したのは来シーズン以降を視野に入れてのことかもしれないが、それにしても打つ手が早い。絶えず先を見ての補強には感心するばかりだ。

その一方で、疑問に思ったのが鹿島アントラーズである。かつての“常勝軍団"も16年の優勝を最後に、ここ5シーズンは国内タイトルから遠ざかっている。とはいえ下位に低迷したわけではなく、17年が2位、18年と19年は3位、20年が5位、21年が4位とリーグ優勝こそ逃したもののACL圏内を狙える好位置につけてきた。

にもかかわらず、17年から3年間に渡り監督を務めた大岩剛(現U-21日本代表監督)が19年に退任すると、20年に就任したブラジル出身のアントニオ・カルロス・ザーゴは21年4月に解任。後任の相馬直樹(現大宮アルディージャ監督)も21年末に退任するなど、ここ3年間で3人も監督が交代している。

そしてレネ・ヴァイラー監督である。クラブ初の欧州出身監督で、元スイス代表でもあるヴァイラー監督だったが、横浜FM戦に続き6日に広島に0-2で負けて5位に後退すると、クラブは7日、ヴァイラー監督の解任を発表した。「フットボールにおける現状と今後の方向性について協議した結果、双方合意のもと契約を解除することとなった」と解任の理由を説明し、8日には岩政大樹コーチの監督就任を発表した。

鹿島は20年に就任したザーゴ監督の時代は「ポゼッションスタイル」への変更を模索したものの、すぐには結果が出なかった。しかしヴァイラー監督になり、トレンドである“強度"の高い守備と、“タテに速い"サッカーで一時は首位に立った。

ところが得点源のFW上田綺世がベルギーへ移籍すると、FW鈴木優磨も孤立して深刻な得点力不足に陥った。にもかかわらず、チームはFW染野唯月を東京ヴェルディへ期限付き移籍で、MFファンアラーノをG大阪へ完全移籍で放出するなど、攻撃陣のタレントを失った。

その一方で補強はベルギー2部ベールスホルトから完全移籍で獲得した、ナイジェリア出身のFWブレッシング・エレケだけ。単純計算でも戦力のプラス、マイナスは後者だろう。このため不振・低迷の原因を監督に求めるのは簡単だが、それではいつまでたっても「その場しのぎ」の悪循環を繰り返すだけではないだろうか。

過去にはそうやって衰退し、気付いたらJ2に降格したチームも少なくない。

その点、これまでの鹿島は、フロントのブレない強化方針と確かなスカウティングで数々のタイトルを獲得してきた。いま早急に手をつけるべきは、監督を交代するのではなく、上田に代わる実績のあるストライカーの獲得が急務であることは誰の目にも明らかだろう。さらには中長期的なチームの強化プランの策定も必要である。

かつて“常勝軍団"だったからといって、過去の名声で毎年リーグ優勝できるわけではない。そのことはフロントが一番よく知っているはずだが、19年7月にメルカリが親会社となってから、監督交代のサイクルが早まったことと関係しているのだろうか。

【文・六川亨】
1957年9月25日生まれ。当時、月刊だった「サッカーダイジェスト」の編集者としてこの世界に入り、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長や、「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。日本サッカー暗黒の時代からJリーグ誕生、日本代表のW杯初出場などを見続けた





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◆【鹿島】岩政大樹新監督「強度」「個性」「情熱」で第4次黄金期に意欲、初陣は14日福岡戦(報知)






 J1鹿島の岩政大樹新監督(40)が9日、オンラインで会見し、「強度」「個性」「情熱」のキーワードを挙げ、チームとして第4次黄金期を目指していく考えを明かした。これまでの黄金期には確実に存在したもので、これらを有機的に発揮できる枠組みを作ることが自らの使命だとした。この日は、初陣となる福岡戦(14日・カシマ)に向けて、就任後の初練習に臨んだ。

 鹿島復権へ明確な道すじを口にした。レネ・バイラー監督の契約解除を受け、コーチから昇格した岩政新監督。「身が引き締まる思いとか、覚悟も言葉にすればあるのでしょうが」と言葉をのみ込み、初陣となる福岡戦へ「新しいトライをしようと気持ちが向いている選手たちを、良い方に向けられるように」と話した。

 チームは5戦連続未勝利で5位に後退し、2年連続でシーズン途中の監督交代に踏み切った。Jリーグ30年目で、鹿島監督を務めたのは14人(総監督、代行を除く)。ここ11年で7人目の就任となり、リーグタイトルからクラブ最長の5年遠ざかっていることを考えれば、異常事態だ。再建を託された岩政新監督はビジョンを口にした。

 「キーワードは(プレー)強度と個性、情熱ですね。まずは個性が表現されること。そして個性が重なり合って、瞬間的なアイデアになる。感情が重なり合って情熱になる。そういうサッカーを選手たちと作り上げていきたい」。これまでの鹿島は選手の判断、能力に頼る部分が大きかったといい、「それでは勝てなくなってきている」と断言。「個性を発揮できる枠組みを作ることが自分の役割」とまとめた。

 J連覇中の川崎のベースには、風間八宏前監督のパスサッカーがある。同じく連覇したことのある広島には、ミハイロ・ペトロヴィッチ元監督(現・札幌)の存在がある。「そういう存在になれるか分からないが、チャレンジして、鹿島が5、10年先でもトップになれるように。それが続くように」。クラブは監督人選、補強策、過去に立ち返ることなど復権へ模索してきた。常勝軍団復活を担う岩政監督は「個性」「強度」の発揮で第4次黄金期を目指していく。(内田 知宏)

 ◆指導熱心 数学の教員免許 「先生」を連想

 いつからか「岩政先生」と呼ばれるようになった。現役時代は選手間で呼ばれることはなかったが、サポーターやメディア関係者の中で定着した。鹿島が発行する機関紙でのコーナー名から取られた説が有力だが、それ以前から論理的な話し方や、指導熱心な面、数学の教員免許を持っていることなどが「先生」を連想させるところがあったように思う。

 会見で印象に残ったのは、選手の力を引き出そうとする考えだ。現役時代は自分の意見を主張するタイプ。取材では議論を交わす楽しさがあったが、窮屈に感じる後輩選手もいるだろうと想像していた。鹿島の吉岡フットボールダイレクターも「すごく(人の意見を)聞けるようになった」と明かした。もともとの理論に人心掌握術を身につけた岩政監督。また「先生」と呼ばれる日もそう遠くないように感じる。(鹿島担当・内田 知宏)

 ◆岩政 大樹(いわまさ・だいき)1982年1月30日、山口県生まれ。40歳。岩国高―東京学芸大を経て、2004年に鹿島入り。日本代表は南アフリカW杯でメンバー入り。テロ・サーサナ(タイ)、J2岡山などでプレーし、18年末に引退。今季から鹿島コーチ就任。数学の教員免許を持つ。国際Aマッチ8試合0得点。J1通算290試合35得点。J2通算82試合10得点。187センチ、85キロ。既婚。





◆【鹿島】岩政大樹新監督「強度」「個性」「情熱」で第4次黄金期に意欲、初陣は14日福岡戦(報知)





◆鹿島 黄金期知るOBが再建へ!岩政新監督「強度と個性」(スポニチ)






 鹿島でコーチから昇格した岩政大樹新監督(40)が9日、オンラインで記者会見した。かつての黄金時代を知るOB指揮官は就任後の初練習に臨み、「強度と個性」をキーワードに5位に転落した名門再建に着手。今季開幕時にレネ・ヴァイラー前監督(48)が新型コロナウイルスの影響で来日が遅れた際には監督代行を務めており、それ以来の采配となるリーグ戦・福岡戦(14日、カシマ)に向けてチーム一丸を強調した。

 古巣の緊急事態に一肌脱いだ。5位転落したチームの再建を託された岩政新監督は「時間は待ってくれない。早急に週末の試合(福岡戦)に向けて準備をしないといけない」と真剣な表情で語った。

 クラブは7日にヴァイラー監督の契約解除を発表。翌8日に岩政監督の昇格を発表した。「新しい鹿島」を目指すOB指揮官はキーワードに「強度と個性」を掲げる。前任者の植え付けた縦に速いサッカーは生かしつつも「鹿島らしさとは熱量のこもったサッカーだと思っている。個性やアイデア、感情が重なり合ってどういうサッカーになるかを選手たちとつくり上げていきたい」と抱負を語る。

 「サッカーの面では、今の順位以上にいろんなものが壊れている」というチームの再建へ課題も認識している。前任者は攻撃や守備が停滞したときに打開策が打てなかったといい「選手たちの中で迷いが生まれたときに、整理ができなかった。まずは交通整理したい」と一案を示した。

 監督代行としてはリーグ戦3勝1敗。3月11日の神戸戦以来となる再登板へ「いろんな期待があるのは感じているし、選手たちが新しいトライをしようとしてくれている。それを良い方向に向けられるようにしないといけない」と決意を語った。

 ◇岩政 大樹(いわまさ・だいき)1982年(昭57)1月30日生まれ、山口県出身の40歳。東京学芸大卒業後の04年鹿島に加入。DFとして07~09年のリーグ3連覇など鹿島の黄金期を支えた。13年に退団後はタイやJ2岡山などでプレーし18年10月に現役引退。日本代表で国際Aマッチ8試合無得点、10年W杯南アフリカ大会メンバー。21年1月に上武大サッカー部監督、22年1月に鹿島のコーチに就任。





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◆【鹿島】岩政大樹監督が語った“指導者の役割”とは?「これはシンプルです」。鈴木優磨、三竿健斗、ピトゥカの名前を挙げて、「一緒に作り上げるスタンスで」(サカノワ)






「上手くいかない時に、指導者が答えを出せるかどうか」


 J1リーグ鹿島アントラーズの新指揮官にコーチから昇格した岩政大樹監督が8月9日にオンラインによる記者会見を行い決意を示した。そのなかで「指導者の役割」がテーマになり、岩政新監督は自らの考えを語った。

 歴代最多タイトルを誇る鹿島は、ピッチ上で選手たちが答えを導き合いながら勝ってきた。ただし、欧州中心に戦術の緻密さが増すなか、「選手に任せているだけでは勝てない」という時代を迎えている。そこで指導者に求められる役割について問われ、次のように語った。

「これはシンプルです。上手くいかない時に、指導者が答えを出せるかどうかです。

 オールスター戦のように上手い選手たちがぱっと試合をすれば、それで成り立つものもあります。ただ、試合あるいはシーズン中、上手くいかない時間帯、守備がハマらない時、攻撃で上手くボールを運べない……いろんなことが起こります。

 その時に整理をつけてくれる存在が必要です。それが選手に分かる時もあれば、分からない時もあります。そこをベンチからしっかり指示として出るかどうか。その時に交通整理をしてあげることだと思います。

 どんな監督がやっても、いい試合はあります。しかし、勝点を積めない、優勝できないというチームは、上手くいかない試合で、勝点を積めない。それをしっかりやってあげることだと思います」

 ある意味、“良い指導者”の定義とも言えそうだ。また岩政監督は鈴木優磨、三竿健斗、ディエゴ・ピトゥカを名前を挙げて、次のようにも続けた。

「全体がよく見える選手もいます。その全体をよく見える選手の号令で、全部、毎試合シーズン通してやるのか、という時に、いろんな問題が出ます。それはどの職場でもそうかもしれません。ただ、その人が見えないものもあります。見えていたところでも、その人の一存でやっていくことがマネジメントとして正しいのかは、大局的な見方も必要になってきます。

 そこを判断しながら伝えてあげる、まとめてあげることが、必要だと思います。優磨、健斗、ピトゥカ、よく状況を見える選手が揃っています。その選手たちの見えるものを生かしながら、僕が出なければいけないところは出ていきながら、一緒にチームを作り上げるスタンスで行きたいと思っています」

 岩政新監督のもと、鹿島は14日にホームでアビスパ福岡と対戦する。





◆【鹿島】岩政大樹監督が語った“指導者の役割”とは?「これはシンプルです」。鈴木優磨、三竿健斗、ピトゥカの名前を挙げて、「一緒に作り上げるスタンスで」(サカノワ)





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