日刊鹿島アントラーズニュース
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2016年12月19日月曜日
◆鹿島金崎が代表復帰へ 8月“造反”以降未招集(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/1753660.html
鹿島FW金崎夢生(27)が日本代表に復帰する可能性があることが18日、分かった。
今年8月に起こしたクラブでの造反行為を問題視したハリルホジッチ監督から代表招集を見送られてきたが、すでに代表スタッフ会議では復帰を望む声が挙がっている。
Jリーグのチャンピオンシップ(CS)最優秀選手賞に加え、クラブW杯でも活躍。関係者によると「CS以降のスタッフ会議でも金崎の名前は毎回出ている」と、代表復帰を検討されている。
◆鹿島エース金崎、欧州王者びびらせた「これを次に」(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1753686.html
<クラブW杯:鹿島2-4Rマドリード>◇決勝◇18日◇日産ス
左足首痛で途中出場が続いていた鹿島のエースFW金崎夢生(27)が大一番でフル出場した。
貪欲に縦方向を目指す力強いドリブルは欧州王者を脅かし、後半終了直前には反転から突破を試みてセルヒオラモスのファウルを誘う。すでに警告を受けていた相手を退場に追い込みかねない鋭さだった。
J1年間王者を決める浦和とのチャンピオンシップ決勝第1戦で捻挫してからは控えに回ったが、勝負強くゴールを重ねてクラブW杯決勝に導く原動力となった。
頂点にはあと一歩及ばず「勝ちを求めていたので悔しかった。これを次につなげたい」とこぼした。
◆鹿島FW鈴木クロスバー直撃「決めたかった…」(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1753687.html
<クラブW杯:鹿島2-4Rマドリード>◇決勝◇18日◇日産ス
後半43分に投入された鹿島FW鈴木優磨(20)は2-3の延長前半11分、左FKを頭で合わせたシュートがクロスバーを直撃した。
短い出場時間で見せ場をつくった20歳の新鋭は「決めたかった。全ての部分で質を上げないと(相手に)追い付けない」と力の差を痛感した様子だった。
準決勝でゴールを決めた後にロナルドと同じパフォーマンスを披露して注目を集めた。大舞台でも堂々とプレーし「素晴らしい経験をさせていただいた。夢のようなことばかりだった」と充実感も口にした。
◆たとえレアルが相手でも…鹿島MF永木「“勝てるな”という気持ちも芽生えた」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205777-205777-fl
[12.18 クラブW杯決勝 R・マドリー4-2(延長)鹿島 横浜]
戦前の予想では圧倒的不利。勝てる見込みがどれだけあったのだろうか。しかし、鹿島アントラーズは欧州王者のレアル・マドリー(スペイン)を苦しめた。いや、MF永木亮太が「やってみて、勝てるなという気持ちも芽生えた」と振り返ったように、勝利してもおかしくなかった――。
決して自陣に引きこもり、守備に重心を置くわけではない。その姿勢は前半9分にいきなり先制点を献上しても変わらなかった。前線からの激しいプレッシングで簡単には攻撃の形を作らせず、球際でも五分以上の戦いを繰り広げる。そして、「得点チャンスはあると思っていた」(永木)とレアルゴールに迫り、MF柴崎岳の2得点で一時は逆転に成功した。
「相手をリスペクトし過ぎないようにしていた。前半の内に岳が取り返してくれたことが、すごく勇気になったし、逆転できたところまでは本当に良かった」
しかし、鹿島が1点をリードしたことで、レアルが目を覚ます。柴崎が2点目を奪った8分後にPKで同点に追い付かれると、延長戦に2失点を喫して、善戦しながらも2-4で敗れた。勝利には手が届かなかった。だが、後半終盤に猛攻を仕掛けてゴールを脅かしたこともあり、「どっちに転ぶか分からない試合だったと思うので、本当に悔しい」と唇を噛んだ。
「やってみて、勝てるなという気持ちも芽生えたので、目の前でタイトルを獲られて本当に悔しい気持ちが大きかった」。レアル相手の敗戦に“本気”で悔しむことができるのも、それだけの手応えがあったからだろう。しかし、堂々と渡り合えたからこそ、「サッカー界の一番上の方を見れたのは良かった。非常に良い経験ができたと思うし、自信にもなった」と充実感も滲ませた。
(取材・文 折戸岳彦)
◆鹿島遠藤、番狂わせ一歩及ばず「また同じ舞台に」(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1753688.html
<クラブW杯:鹿島2-4Rマドリード>◇決勝◇18日◇日産ス
鹿島MF遠藤康(28)は2-2の後半終了間際、左から流れてきたボールに右足で合わせたが枠を外し、直後に終了の笛が鳴った。
番狂わせに一歩及ばず「日本のチームでも多少はできる。それでも世界は遠いと感じた」と話した。
大一番に向け、元チームメートの内田(シャルケ)にロナルド対策をメールで質問していたという。結果的に3ゴールを許したが「こういう試合で成長して、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)で優勝してまた同じ舞台に立ちたい」と気持ちを新たにした。
◆曽ケ端“神ってる”好守!Cロナの得意パターン1対1で止めた(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/19/kiji/20161218s00002000415000c.html
クラブW杯決勝 鹿島2―4Rマドリード(2016年12月18日 横浜国際)
世界を驚かせる善戦を演出したのはGK曽ケ端だ。結果的にはC・ロナウドにハットトリックを許すなど4失点を喫したが、30本のシュートを浴びた試合で好セーブを連発。「チャンスは十分にあった。タイトルが獲れなかったのは残念。結果が出せないところで(Rマドリードと)差はある」と悔しがったが、存在感は際立っていた。
最大の見せ場は後半35分だった。速攻からC・ロナウドに左サイドを突破されて迎えた1対1のピンチ。C・ロナウドにとってはこれまで何度も得点を決めてきた得意のパターンだったが、鋭い反応で体に当てて防いだ。後半15分にもC・ロナウドのシュートをセーブ。後半28分にはベンゼマの強烈なボレーを横っ跳びして左手一本ではじき出した。
14日の南米王者のAナシオナルとの準決勝では24本のシュートを浴びながら完封。試合のMVPに選出されるなど大会を通して安定したプレーを見せた。「難しいゲームを経験できた。アジアのチャンピオンになって大会に戻ってきたい。次の試合に負けたらこの大会は何だったんだということになる」。次戦は24日の天皇杯準々決勝・広島戦。37歳の守護神の視線は早くも昨年のクラブW杯3位の国内ライバルとの戦いに向けられていた。
◆鹿島曽ケ端、悔しい4失点「すごい大会経験できた」(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1753691.html
<クラブW杯:鹿島2-4Rマドリード>◇決勝◇18日◇日産ス
今大会絶好調だった鹿島のベテランGK曽ケ端準(37)は好守を連発したが、延長で突き放された。
快進撃の立役者といえる活躍にも「ファイナルでの失点は悔しい」と4失点に唇をかみしめた。
前半はベンゼマのシュートを横っ跳びで阻み、後半15分にはロナルドの一撃をセーブ。同28分には鋭い反転から狙ってきたベンゼマのシュートを片手ではじき出すなど随所に好プレーを見せた。
手応えもつかんでおり「すごい大会を経験できた。アジア王者になって、またここに帰ってきたい」と誓った。
◆鹿島を称賛するレアル守護神「決勝にふさわしいチーム。彼らに敬意を表して戦った」(サッカーキング)
https://www.soccer-king.jp/news/world/cwc/20161219/529136.html?cx_cat=page1
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016決勝が18日に行われ、欧州サッカー連盟代表のレアル・マドリード(スペイン)と開催国代表の鹿島アントラーズ(日本)が対戦した。延長にもつれ込んだ熱戦は、2得点を加点したレアル・マドリードが4-2で鹿島を退け、世界一の座についた。
準決勝に続いてレアル・マドリードのゴールマウスを守ったコスタリカ代表GKケイロル・ナバスは「とても幸せ。どの選手も非常に素晴らしい仕事をこなしてくれた。簡単な試合など一つもないが、チームが一つにまとまったことでさらに強くなり、強い意志を持って戦い、30試合以上連続無敗という記録を打ち立てることができた」とクラブ世界一に輝いた喜びを語った。
一方で、この日は鹿島相手に一時は逆転されるなど、苦しい戦いを強いられた。鹿島の印象については「難しい試合だった。鹿島も非常にいいプレーをした。我々が犯したミスをうまく利用して得点を奪い、さらにゴールに迫ってきた」とコメント。続けて「つねにお互いをサポートしながら戦っていたと思う。(90分の)最後に(鹿島が)2つの決定機を迎えたが、それを生かすことができず、その後も攻め込んできたので後方にスペースが空き、我々はそこを突いて3点目を奪いに行くことができた」と勝因は鹿島が前がかりになってスペースが空いたことにあると振り返った。
また、鹿島の選手たちについては「素晴らしい選手が大勢いた。今日の試合でもいいプレーをしていたし、今日は試合中ずっと彼らに敬意を表して戦っていたし、決勝を戦うにふさわしいチームだったと思う」と率直に述べ、鹿島の健闘を称えた。
◆レアルを“本気”にさせた2ゴール、昌子「目つきが違った」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205770-205770-fl
[12.18 クラブW杯決勝 R・マドリー4-2(延長)鹿島 横浜]
同じピッチで対峙しているからこそ、その“変化”も敏感に感じ取った。欧州王者であるレアル・マドリー(スペイン)を追い詰めた鹿島アントラーズのDF昌子源は「前半は本気を出してないなと。やっているこっちとしては感じていた」と率直に認める。「早い時間帯の失点も、その理由だと思う。でも、うちが追いついてから雰囲気が変わった」。前半9分にFWカリム・ベンゼマのゴールで先制したことで生まれた“余裕”を吹き飛ばしたのが、MF柴崎岳の2ゴールだった。
前半終了間際の44分に同点に追いつくと、後半7分に勝ち越しゴール。逆転を許したあとのレアルの選手の「目つきが違った」のは感じていた。「やっている俺らからしたら、ガラッと雰囲気が変わった。あれが本気なんだなと。威圧感を感じた」。後半15分にPKで追いつかれると、その後も粘り強く対抗していたが、延長戦で力尽きた。
悔やんだのは延長前半8分の3失点目だ。中盤でベンゼマをフリーにすると、最終ラインの乱れをFWクリスティアーノ・ロナウドに突かれ、あっさりとゴールを許してしまった。「3失点目が不用意というか、隙を突かれた。一瞬の隙を突くのがうまい」と脱帽するしかなかった。
「うちが2点目を取ってからのレアルは本気だった。それを引き出せたのは良かったけど、準優勝は悔しい。うちのキャプテン(小笠原満男)はいつも『2位も最下位も一緒』と言っている。素直に喜べない」
アジア勢初の決勝進出を成し遂げ、レアルに対して90分を終えた時点では2-2の同点だった。それでも準優勝という結果に満足はできない。「アジアで1位になってリベンジしたい」。来季のACLを制し、アジア王者としてもう一度、世界の舞台に立つ。鹿島の世界一への挑戦は、まだ終わっていない。
(取材・文 西山紘平)
◆鹿島昌子「すごい威圧感」レアルの本気を引き出した(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1753680.html
<クラブW杯:鹿島2-4Rマドリード>◇決勝◇18日◇日産ス
レアル・マドリードの攻撃陣に必死に抵抗した鹿島のDF昌子源(24)は「うちが2点目を決めた後、がらっと相手の雰囲気が変わりすごい威圧感だった。本気を引き出せたことは喜んでいい」とチームの戦いぶりに手応えを口にした。
よく体を張って耐えたが、延長で2失点し力尽きた。「一瞬の隙を突くのがうまい。準優勝は悔しい」と唇をかんだ。
◆鹿島・柴崎、母校の盗難事件でスパイクなど寄贈/クラブW杯(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20161219/jle16121905010010-n1.html
クラブW杯決勝(18日、Rマドリード4-2鹿島、横浜国)初出場で決勝に進出したJ1王者・鹿島(開催国枠)は敗れたものの、MF柴崎岳(24)が2点を挙げる活躍。
普段はクールな柴崎だが、ハートは熱く、行動力も抜群だ。母校・青森山田高が11日、プレミアリーグEAST最終節(対FC東京U-18)の試合中、ロッカールームで11足のスパイクとGK用グラブが盗まれた。だがその数日後、OBの柴崎と鹿島GK櫛引政敏(23)が盗まれた数以上の物品を贈った。黒田監督は「逆に新しいモデルが来たり、1足が3足になったり、ラッキーくらいの気持ちかな」と大喜び。サプライズに後輩たちも感激し、見事、日本一に輝いた。
◆ハリル監督視察、柴崎弾「能力あること知っている」(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1753666.html
<クラブW杯:鹿島2-4Rマドリード>◇決勝◇18日◇日産ス
熱戦を見守った日本代表のハリルホジッチ監督は「鹿島を祝福してほしい。かなり抵抗をした」と、欧州王者を追い詰めたJ1クラブをたたえた。
主審の笛には不可解な点が多かったといい「そうじゃなければ、センセーショナルな結果になっていた。怒りがこみ上げる」と話した。
代表から遠ざかっている柴崎が2得点し「能力があることは知っている。攻守の運動量を増やせば、かなり伸びる」と評価した。
◆小笠原 闘志で鼓舞!体を張って守備でも貢献(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/19/kiji/20161219s00002000107000c.html
クラブW杯決勝 鹿島2―4Rマドリード(2016年12月18日 横浜国際)
ボランチで先発したMF小笠原が闘志あふれるプレーでチームを支えた。
0−1の前半10分にゴール前のこぼれ球に反応して右足で強烈なシュート。わずかに上に外れたが、先制を許した直後のチームを奮い立たせた。中盤で体を張り、守備でも貢献。クラブの18冠中15冠を経験するベテランは、後半22分に途中交代するまで大きな存在感を示した。試合後のセレモニーでは準優勝のトロフィーを無表情で受け取っていた。
◆“自信がないわけではない”左足で衝撃の2発!! 鹿島MF柴崎「勝っていれば…」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205775-205775-fl
[12.18 クラブW杯決勝 R・マドリー4-2(延長)鹿島 横浜]
世界中に衝撃を与えた。相手は欧州王者で世界屈指のビッグクラブであるレアル・マドリー(スペイン)。しかし、鹿島アントラーズMF柴崎岳は、そのゴールを2度もこじ開けた。
まずは先制を許して迎えた同44分に同点ゴールを叩き込む。MF土居聖真がキレのあるドリブルで左サイドを切り裂くと、折り返しに反応。「ダイレクトでは打てなかったので、トラップしようと思った」というボールはわずかに前にこぼれたが、DFラファエル・ヴァランが触れたボールに反応して左足を振り抜きネットを揺らした。
さらに同点で迎えた後半7分には勝ち越しゴールを奪取。FWルーカス・バスケスの前に体を入れてルーズボールをキープすると、「パスコースも探していた」。しかし、寄せてくる相手選手を立て続けにかわすと、「良い形で抜け出せたし、左足のシュートに自信がないわけではないので、思い切り良く蹴った」と左足を一閃してゴールネットに突き刺した。
「ボールの行方は見えなかったけど、歓声で、皆が喜んでくれていたので入ったと思った」。圧巻の2ゴール。そして一時はレアルからリードを奪う得点にスタジアムは大歓声に包まれ、本人も「僕だけの力ではないし、チームとしての流れやプレーがあった中での得点なので、チームの皆に感謝している」と振り返りつつ、「でも、まだ試合は続くし、勝利は確定していなかった」と気を引き締め直していた。
しかし、柴崎の2ゴールは勝利には結び付かなかった。後半15分に追い付かれたチームは、欧州王者レアルを苦しめこそしたが、延長戦で2失点を喫して力尽きた。だからこそ、「もちろん悔しさが残る試合」となった。
「2ゴールしたとはいえ、チームを勝利に導けなかったのは非常に悔しい。勝っていればもっともっと喜べたと思う。前日会見でも言いましたが、2位も最下位も変わらない。歴史的にはレアル・マドリーの名前が残っていくだけなので、そこに自分たちの名前を刻みたかった」
レアル相手の2ゴールで“シバサキ”の名前を世界中にとどろかせた。しかし、ここで歩みを止めるわけでは、もちろんない。「得るものもあったけど、通用していない部分が多くあったので、そういうところを一つひとつクリアしていく作業をしていきたいし、もっともっと頑張らないといけない」とさらなる高みを見据えて進化を続ける。
(取材・文 折戸岳彦)
◆2ゴールも実らず…敗戦悔やむ鹿島MF柴崎、レアルに「勝てるチャンスはあった」(サッカーキング)
https://www.soccer-king.jp/news/world/cwc/20161218/529105.html?cx_cat=page1
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016決勝が18日に行われ、開催国代表の鹿島アントラーズ(日本)は欧州サッカー連盟代表のレアル・マドリード(スペイン)と対戦した。
鹿島は開始9分にレアル・マドリードFWカリム・ベンゼマのゴールで先制を許したが、MF柴崎岳が2ゴールを挙げて逆転に成功する。しかし、FWクリスティアーノ・ロナウドに同点PKを決められると、2-2のまま延長戦に突入。欧州王者相手に最後まで健闘したが、延長前半にC・ロナウドに2ゴールを許して2-4で敗れた。
試合後、2得点を挙げた柴崎は「勝てなかったのは悔しい。勝てるチャンスはあったと思います。相手は延長に入ってもクオリティを維持していましたし、僕らが落ちてしまったので、そこが課題かな」と粘りを見せながらも、最後の延長戦で力の差が出てしまったと振り返った。
一方で、世界に“鹿島アントラーズ”をアピールできたことについては「いい大会にできたとは思いますし、優勝できなかったのは残念ですけど、また優勝に挑戦できるように頑張りたい」と話し、次回以降の大会で優勝を目指すと宣言した。
◆レアルから衝撃2発! スペイン紙が柴崎岳に注目「わずか2億5000万円の価値?」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205763-205763-fl
[12.18 クラブW杯決勝 R・マドリー4-2(延長)鹿島 横浜]
スペイン紙『マルカ』も驚きを隠せなかったようだ。レアル・マドリーから2ゴールを奪った鹿島アントラーズのMF柴崎岳を、「柴崎、新たなスターは200万ユーロ(約2億5000万円)の価値」との見出しで紹介している。
18日、FIFAクラブ・ワールドカップ2016の決勝が横浜国際総合競技場で開催され、開催国代表の鹿島は欧州代表のレアルと対戦。前半9分に先制したが、前半44分、後半7分と柴崎が立て続けにゴールを奪い、逆転に成功する。だが、後半15分にFWクリスティアーノ・ロナウドのPKで追いつかれると、延長前半8分と同14分にもC・ロナウドに追加点を決められ、2-4で敗戦。鹿島は世界2位に終わった。
しかし、この試合で2ゴールを決め、ブロンズボールを受賞した柴崎を『マルカ』が驚きをもって報道。レアルを本気にさせた柴崎の市場価値が、『Transfermarkt』によると鹿島の中で最も高価ではあるが、2億5000万円ほどであることに衝撃を受けているようだ。
柴崎は決勝の前日会見で、「(レアルに)勝てると思っているし、僕らは夢を与える職業なので、そういった姿をファンや子供たちに見せたい。ベストを尽くして戦いたい」と、世界各国のメディアが詰めかけた会見で力強く語っていた。その言葉通り、レアル相手に善戦した鹿島を牽引した柴崎が、世界に強烈なインパクトを与えたのは間違いない。
◆【クラブW杯】鹿島・柴崎、2得点も悔しさあらわ「優勝したレアルの名前が残っていくだけ」(報知)
http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161219-OHT1T50013.html
◆クラブW杯 ▽決勝 Rマドリード4―2(延長)鹿島(18日・横浜国際総合競技場)
悔しさをあらわにした。試合後の取材エリアに柴崎が登場。「2位は2位。優勝できなかったことが残念。2得点した後にチームを勝利に導けなかったが悔しい」笑顔はなかった。さらに「歴史的には優勝したレアル・マドリードの名前が残っていくだけ。そこに名前を刻みたかった」と続けた。
1点ビハインドの前半44分。左サイドからMF土居がクロス。ペナルティーエリア内にいた柴崎は太ももでトラップし、ボールを前に運ぶと、すかさず左足シュートを放った。「ダイレクトで打てなかったので、しっかりトラップしようと思いました」。前半終了間際の得点で試合を振りだしに戻した。
欧州王者を焦らせたのは後半7分だ。ゴールまで約25メートル付近でボールを受けると、左にドリブルして、迷わず左足ミドル。「ボールの行方は見なかった。歓声で、みんなが喜んでくれてたんで、入ったのかなと思った」。2―1と一時逆転となる一撃に、スタンドの観衆もどよめいた。
2得点も延長で力尽き、「僕らは延長で(力が)落ちてしまった」と反省。敗戦に自身の活躍にも「僕だけの力ではない。チームとしての流れ、プレーがあった中での点。チームのみんなに感謝したい」。善戦はしたが、勝てなかっただけに笑顔はなし。再び世界の頂点を目指して、来季はまずはACL王者を鹿島は目指す。
◆【クラブW杯】37歳・鹿島GK曽ケ端「ACLでチャンピオンになって、この舞台に…」(報知)
http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161219-OHT1T50014.html
◆クラブW杯 ▽決勝 Rマドリード4―2(延長)鹿島(18日・横浜国際総合競技場)
絶体絶命のピンチだった。2―2で迎えた後半36分。レアルがスピードに乗ったカウンターを展開。FWベンゼマを経由したボールは、ゴールへと走るFW、C・ロナウドへ。1対1になり、放たれた右足シュートは、伸ばした右足に当たり、ファインセーブ。決められれば致命的になる時間帯で絶対的な守護神の存在感が出た。「勝てるチャンスはあった。守備から入って、チャンスも作ってと、見せることができた」。それでも、120分で力尽きたことに「タイトルがかかったゲームの中で負けてしまったのは残念」と悔しがった。
今大会は準々決勝のサンダウンズ(南アフリカ)戦、準決勝のアトレチコ・ナシオナル(コロンビア)戦と神セーブを連発。37歳のベテランGKが存在感を見せた大会になった。
「テレビでこうやってニュースにも数多く出る。レアルほどじゃないが、ファンがホテルに来る。ファイナルの観客の数もそう」と注目度の高さを試合を重ねるごとに感じていった。もちろん、4試合世界のトップレベルのチームと戦った経験は大きい。「こういう難しいゲームを数多く経験できたのは良かった」と話し、「ACL出場の権利がある。そこでしっかりとした戦いをして、チャンピオンになってこの舞台に帰ってきて、タイトルをとりたい」。常勝軍団・鹿島の守護神はさらなるチームの成長を誓った。
◆鹿島がC大阪GKキム・ジンヒョン獲得正式オファー(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1753662.html
鹿島が、C大阪の韓国代表GKキム・ジンヒョン(29)の獲得に乗り出していることが18日、分かった。
今季で契約が切れる192センチに対し正式オファーを出しており、Kリーグ覇者FCソウルとの争奪戦になっている。
クラブW杯では曽ケ端が準決勝まで2試合連続完封するなど健在を示したが、来年38歳になる守護神の世代交代は近年の課題。DFファン・ソッコを放出した上で同じ韓国人のGKに狙いを定め、札幌ク、神戸キムにも声をかけたが、進展しなかった。選手を固定できなかった左MFにはブラジル人ドリブラーを獲得予定。新潟MFレオ・シルバ、神戸FWペドロ・ジュニオール、福岡FW金森、湘南DF三竿の加入は秒読み段階だ。
◆「レアルはすごく嫌がっていた」 鹿島MF土居、欧州王者苦しめた“引かない姿勢”に手応え(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205779-205779-fl
[12.18 クラブW杯決勝 R・マドリー4-2(延長)鹿島 横浜]
またもや得点に絡んだ。決勝までの全3試合に先発フル出場を果たしていた鹿島アントラーズMF土居聖真は、初戦のオークランド・シティ(ニュージーランド)戦でFW金崎夢生の決勝点をアシストし、続くマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)戦ではMF遠藤康の先制点を演出。そして、準決勝のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)戦では先制PKを沈めるなど、攻撃をけん引してきた。そして、決勝のレアル・マドリー(スペイン)戦でもゴールを導く。
前半9分に先制されて迎えた同44分、左サイドでボールを受けた土居は鋭い切り返しでMFカゼミーロを翻ろうすると、DFダニエル・カルバハルの追走も許さずにゴール前にラストパス。その流れからMF柴崎岳が左足シュートでネットを揺らし、同点に追い付いた。相手に眼前を塞がれても、仕掛ける気持ちが奏功したことで「回数や精度を上げれば、もっと点につながると思うので、今日みたいな気持ちを忘れずに毎試合やっていきたい」と胸を張った。
手応えを感じたのは攻撃面だけではない。守備面では高い位置にラインを設定し、前線からの激しいプレッシングでレアルを苦しめた。「立ち上がりはゲームが落ち着くまで、相手はすごく嫌がっていたし、前に蹴って『どうにかしてくれ』という感じだった」。欧州王者を相手にしても決して引かない姿勢を示し続け、攻撃の形を簡単に作らせなかったことで守備面でも手応えを得た。
しかし、延長戦の末に2-4で敗れた。「もったいなかったというのが正直な気持ち。言い訳だけど、これがリーグ戦だったら勝ち点1を取っている」と苦笑しつつも、レアル相手に堂々と渡り合ったことに自信を覗かせる。「本当にあと一歩のところだったと、やっていた僕らは思う。まったく通じなかったわけじゃない。これを糧にこれからのサッカー人生やっていきたい」と力強く話した。
(取材・文 折戸岳彦)
◆胸張れ鹿島準V!柴崎 Cロナ本気にさせた2発(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/19/kiji/20161218s00002000318000c.html
クラブW杯決勝(2016年12月18日 横浜国際)
惜しくも大金星を逃した。アジア勢で初の決勝進出を果たした鹿島(開催国)が、欧州王者レアル・マドリードに延長戦の末、2−4で敗れた。0−1の前半44分にMF柴崎岳(24)が同点ゴール。1−1の後半7分には再び柴崎が2点目を奪った。しかし、Rマドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(31)にハットトリックを決められるなど、最後は力尽きた。Rマドリードは前身のインターコンチネンタル杯(トヨタ杯)を含めて5度目のクラブ世界一で最多記録を樹立した。
それは、Jリーグ史に残る歴史的瞬間だった。鹿島の背番号10が、世界を驚かせた。まずは0−1の前半44分。柴崎は左サイドのFW土居のクロスにニアで反応した。胸トラップから左足を勢いよく振り抜き、同点ゴール。さらに1−1で迎えた後半7分には、中央で数人の相手に囲まれると、一度ボールを左に持ち出して自身の左側にフリーのスペースを生み出した。直後、左足を一閃(せん)。鋭い弾道の逆転弾が、左ネットに突き刺さった。「歓声で入ったのが分かった」。驚がくの2得点。それでも勝利が確定していないため、あえて喜びの感情はしまい込んだ。
「鹿島アントラーズというクラブを未来へ、歴史的なものにするために戦いたい」。まさに言葉通りの大活躍だった。大会で3番目に活躍した選手に贈られるブロンズボール賞も獲得。だがCロナ、モドリッチと表彰式の壇上で肩を並べても、表情は晴れない。「歴史ではRマドリードの名前が残るだけ。自分たちの名前を刻みたかった」。本気で世界の頂点を目指したから、本気で悔しがった。
周囲を驚かせるほどの向上心を持っている。12年12月3日。20歳の柴崎はJリーグのベストヤングプレーヤー賞を受賞した。その時に放った言葉は、華やかな授賞式を凍り付かせた。「受賞に値する選手は0人だった。世界に目を向けると、ACミランのエルシャーラウィ、Rマドリードのバラン、サントスのネイマールらがいる。彼らのような活躍をしたかといえば、そうではありません」。あれから4年。相手がRマドリードであっても、その相手を脅かす活躍を見せても己が満足できなければ笑うことはできなかった。
昨オフに移籍を模索したように、かねて強い海外志向を持つ。すでにスペインの複数クラブが興味を持っているとの情報もある。冬の移籍市場が開く前に、自らの実力を世界に知らしめる絶好のチャンスで、アピールには十分すぎる存在感を見せた。Rマドリードのジダン監督からは「鹿島の選手の何人かはスペインでプレーできると思う。とても良い選手だからだ」と賛辞を送られた。だが、決して満足はしていない。「通用した部分がフォーカスされるかもしれないけど、課題はまだまだたくさんある。また挑戦できるように頑張りたい」。銀河系軍団を慌てさせた主役は、再挑戦を誓って静かに舞台を去った。
◆鈴木 憧れCロナとユニ交換成功「夢のようだった」(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/19/kiji/20161219s00002000049000c.html
クラブW杯決勝(2016年12月18日 横浜国際)
後半43分からピッチに立ったFW鈴木は、宣言通り憧れのC・ロナウドとのユニホーム交換に成功した。
「1分、2分で仕事ができるのは凄い」と敵のエースの働きに感嘆。自身は延長前半11分にバー直撃のヘディングシュートを放つも決めきれず「決めたら違った展開になっていた」と悔やんだ。「メンタルなど全ての質を上げていかないと(Rマドリードに)追いつかない。今大会は素晴らしい経験をさせてもらって夢のようだった」と振り返っていた。
◆鹿島石井監督を各国報道陣称賛「もう1度この場に」(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1753696.html
<クラブW杯:鹿島2-4Rマドリード>◇決勝◇18日◇日産ス
準優勝となった鹿島の石井正忠監督(49)は、試合後の記者会見で拍手を浴びた。決勝こそ勝利を逃したが、大会を通じ開催国代表として健闘した手腕に各国の報道陣から称賛の声を送られた。
それでも石井監督は「悔しい。本当に悔しいです」と顔をゆがめた。MF柴崎岳(24)の2得点で一時はリードしたは、延長戦で力尽きた。「選手たちは100%の力であのレアルに対し真っ向勝負をしてくれた。どうにか追いつこうと思ったが、私の力の無さなんじゃないかと」と唇をかんだ。
自己管理を徹底し、宿舎でも規律を持って集中力を欠かさなかった。「体力的な部分ではいけるんじゃないかと期待していました。ですが個々のスピードやチャンスを決めきる体力は不足していた。そこに相手との差があったと感じた」。
各大陸王者を相手に4試合を戦って得た自信は未来につながる。「この経験を生かし、来季はACLを優勝して、もう1度この場に立ちたい」と前を向いていた。
◆「悔しい!」レアル追い詰めた鹿島指揮官、選手のファイト称える…主審への苦言も忘れず(サッカーキング)
https://www.soccer-king.jp/news/world/esp/20161219/529128.html?cx_cat=page1
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016決勝が18日に行われ、開催国代表の鹿島アントラーズ(日本)は欧州サッカー連盟代表のレアル・マドリード(スペイン)と対戦。延長にもつれ込んだ熱戦は、2得点を加点したレアル・マドリードが4-2で鹿島アントラーズを退け、世界一の座についた。
延長までもつれ込み、欧州王者をあと一歩まで追い込んだ鹿島の石井正忠監督は試合後の会見で、「選手は120分間、しっかりファイトしてくれました。あのレアル・マドリードに対して、真っ向勝負を挑んでくれました」と、選手たちに賛辞を送ると、「戦略や交代選手で変化をつけて追いつこうと思ったんですが、うまくいかなかったと思います。私の力の無さだと思います」と、敗戦は自身に責任があるとかばった。
今大会の結果が日本サッカーに及ぼす影響について問われると、「日本のサッカーがここまで来られたのは非常に意味のあること。急激に日本のサッカーが世界に近づいていることを証明したと思います」と胸を張る一方で、「このような高いレベルの試合をJリーグでもしっかりやるべきだと思います。他のクラブだけではなく、Jリーグの発展にもつながると思っていますので、これを続けたいです。いろいろなチームと戦って、いろいろな経験をしました。来年はAFCアジアチャンピオンズリーグを勝って、アジア王者としてこの場に立ちたいと思います。選手もそう感じていると思います」と、まだまだ改善をすることが多いことを強調した。
選手の健闘ぶりを語りつつも、素直に悔しいかを聞かれると間髪を入れずに「悔しいです!」と即答。「相手を苦しめさせることはできたと思います。ちょっとしたポジショニングやプレーの判断ミスで失点したことがあったので、本当に悔しい思いでいっぱいです」と、にじませる。
さらに「選手は立ち上がりから勇気を持って120分戦ってくれました」と続けると、「主審が勇気を持てなかった場面が1つあったことは残念です」と、後半終了間際にすでに警告を受けていたセルヒオ・ラモスが金崎夢生を倒したものの、おとがめなしに終わったシーンについて言及することも忘れなかった。
◆鹿島、68億円軍団追いつめた!監督「世界の小さなクラブに勇気」/クラブW杯(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20161219/jle16121905030007-n1.html
クラブW杯決勝(18日、Rマドリード4-2鹿島、横浜国)世紀の番狂わせは逃した。それでも、「KASHIMA」の名前を世界に知らしめた。Rマドリードを苦しめた石井監督が感慨に浸った。
「鹿島は茨城県の端にあるチーム。1993年にJリーグが発足したときも、参入は無理といわれていたぐらい。世界の小さなクラブに勇気を与えられたと思う」
年俸総額(推定)はRマドリードの68億2300万円に対し、鹿島は4億6100万円。その格差をものともせず、一時は2-1とリードを奪った。相手が強いほど燃える「ジーコ・スピリット」を受け継ぐ男たち。GK曽ケ端は好セーブを連発。2-2の延長前半には途中出場のFW鈴木のヘディングシュートがバーをかすめ、銀河系軍団に冷や汗をかかせた。
疑惑の判定もあった。後半45分。スペイン代表DFセルヒオラモスが苦し紛れのファウルでFW金崎を止めると、ザンビア人の主審は胸ポケットに手をやり同DFに2枚目のイエローカードを出そうとしたが、結局出さなかった。これには鹿島イレブンは激高。石井監督も「主審が勇気を持てなかったのは残念」と、“不審行動”をチクリと批判した。
試合後、敵将のジダン監督は疲れ切った表情で「苦しむことは覚悟していた。とにかく相手は走り回り、果敢に戦っていた」。黒いコートをまとい、悠然と構えていた就任1年目のスター指揮官だが、劣勢に陥ると鹿島のベンチ前まで移動して指示を出し、主審に注意されるシーンも…。表彰式セレモニー後にはレアルの選手が花道をつくって鹿島イレブンを送り出した。「とにかく早く眠りたいよ」と指揮官は苦笑いを浮かべ、鹿島の健闘をたたえた。 (浅井武)
日本協会・田嶋幸三会長(59)
「世界からも評価されるような試合を鹿島は見せてくれた。こういう試合をクラブレベルから続けていければ、日本も必ず世界レベルの力をつけることができる」
Jリーグ・原博実副チェアマン(58)
「前身のトヨタカップからなじみ深い大会だが、日本開催は最後かもしれない。そこでJのクラブが決勝の舞台に立ち、歴史の大きな足跡を残した」
日本代表のハリルホジッチ監督
「鹿島に拍手を送ってほしい。(不公平な)審判の笛がなければ、センセーショナルな結果が起きていた。怒りがこみ上げる」
大会2得点を挙げたFW金崎
「勝ちを目指してやっていたので、結果につながらなくて残念。この負けを次につなげたい」
前半10分に反撃の合図となる強烈な右足ミドルを放ったMF小笠原
「結果を求めているので勝てなくて残念。来年はACLを勝ち抜いて、アジア王者としてこの舞台に立ってチャンピオンになれるように頑張りたい」
MF永木
「どちらに転ぶか分からない試合だったので、本当に悔しい。いい相手とやれて、自分もそこに近づきたいと思った」
◆ラモス 金崎に背後からタックルも…微妙判定で“命拾い”(スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/19/kiji/20161219s00002000094000c.html
クラブW杯決勝(2016年12月18日 横浜国際)
勝敗を分けた判定だったかもしれない。後半終了直前、Rマドリードのセルヒオ・ラモスが金崎を背後からの激しいチャージで倒した。
反則の笛を吹いたシカゼ主審(ザンビア)は胸ポケットに手を伸ばした。既に1度警告を受けていたDFが退場になるかと思われたが、2枚目のイエローカードは出されなかった。2−2の緊迫した状況で相手が守備の要を失い、10人での戦いを強いられれば鹿島の勝機は広がっただろう。石井監督は「レフェリーが勇気を持てなかった場面があり残念だ」と話した。
◆鹿島、世界一逃す サッカークラブW杯(茨城新聞)
http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14820711255258
サッカーのクラブ世界一を争うクラブワールドカップ(W杯)最終日は18日、横浜市の日産スタジアムで決勝と3位決定戦を行い、Jリーグ王者の鹿島(開催国枠)は欧州代表で世界屈指の強豪レアル・マドリード(スペイン)と対戦し、延長戦の末、2-4で敗れ、アジア勢初の大会制覇はならなかった。R・マドリードは2大会ぶり2度目の優勝。
鹿島が世界を驚かせた。前半9分に失点するも同44分、土居のパスを受けた柴崎が左足で決め、同点に追い付いた。1-1で迎えた後半7分には再び柴崎がドリブルで相手をかわす鮮やかなゴールで勝ち越した。しかし、同15分にロナルドにPKを決められ同点。延長戦に持ち込んだが、延長前半8分、14分にロナルドに連続失点を許した。
Jリーグチャンピオンシップを制してクラブW杯初出場を決めた鹿島は、開幕試合の1回戦でオセアニア代表のオークランド(ニュージーランド)に2-1の逆転勝ちを収め初戦突破。準々決勝は遠藤、金崎の得点でアフリカ代表のマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)に2-0で勝利し、4強入りした。準決勝では南米代表のナシオナル・メデジン(コロンビア)に土居、遠藤、鈴木のゴールで3-0の快勝を収め、アジア勢初の決勝進出を果たすなど快進撃を見せた。
試合後、鹿島の石井監督は「自分たちの戦い方はした。このレベルを落とすことなく、どんどん向上していきたい」と話した。
◆ハリル監督、不可解な主審の笛に「怒りがこみ上げる」/クラブW杯(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20161218/jle16121822250011-n1.html
クラブW杯決勝(18日、Rマドリード4-2鹿島、横浜国)熱戦を見守った日本代表のハリルホジッチ監督は「鹿島を祝福してほしい。かなり抵抗をした」と、欧州王者を追い詰めたJ1クラブをたたえた。主審の笛には不可解な点が多かったといい「そうじゃなければ、センセーショナルな結果になっていた。怒りがこみ上げる」と話した。
代表から遠ざかっている柴崎が2得点し「能力があることは知っている。攻守の運動量を増やせば、かなり伸びる」と評価した。
◆悔やまれたPK献上…鹿島DF山本脩斗「タイミング的にはないと…」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205771-205771-fl
[12.18 クラブW杯決勝 R・マドリー4-2(延長)鹿島 横浜]
ワンプレーが悔やまれた。MF柴崎岳の2ゴールで2-1と逆転に成功した鹿島アントラーズだが、直後の後半13分、MFルーカス・バスケスにPA内への進入を許すと、横からチャージしたDF山本脩斗のプレーがファウルを取られた。
「映像を見てないので分からないけど、タイミング的には(ファウルは)ないと思った」。痛恨のPK献上。これをFWクリスティアーノ・ロナウドに決められ、2-2の同点に追いつかれた。「(PKを)取られてしまったので、そのあともう1点を取ろうと思ったけど、延長に入って一瞬の隙を突かれた」。延長前半8分、最終ラインの乱れを突かれ、2-3。同14分にはC・ロナウドにハットトリック達成となるダメ押しゴールを決められた。
最後は2-4というスコアだったが、欧州王者のレアルを延長戦まで追い詰め、世界を驚かせた。「(レアルには)思ったとおりの強さと速さがあったけど、その中でもやれるところはあった。組織としてはうちの良さを120分間出せたと思う」。世界への挑戦は終わったが、まだシーズンは終わっていない。24日に控える天皇杯準々決勝・広島戦(カシマ)に向け、「そこは自信を持って、天皇杯はすぐにある。切り替えて頑張りたい」と、次なる戦いに視線を向けた。
(取材・文 西山紘平)
◆主審が不可解判定?手伸ばした2枚目イエロー出さず(ニッカン)
http://www.nikkansports.com/soccer/news/1753681.html
<クラブW杯:鹿島2-4Rマドリード>◇決勝◇18日◇日産ス
勝敗を分けた判定だったかもしれない。
後半終了直前、RマドリードのDFセルヒオラモスがFW金崎夢生を背後からの激しいチャージで倒した。反則の笛を吹いたシカズウェ主審は胸ポケットに手を伸ばした。既に1度警告を受けていたDFが退場になるかと思われたが、2枚目のイエローカードは出されなかった。
2-2の緊迫した状況で相手が守備の要を失い、10人での戦いを強いられれば、鹿島の勝機は広がっただろう。
石井監督は「レフェリーが勇気を持てなかった場面があり、残念だ」と話し、ピッチ上でも抗議したGK曽ケ端は「イエローに値するプレーだった」と指摘した。
◆GK曽ヶ端まで主審に詰め寄る猛抗議…S・ラモスのプレーに疑惑の判定、退場にならず(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205757-205757-fl
[12.18 クラブW杯決勝 R・マドリー4-2(延長)鹿島 横浜]
サッカーに限らず、ほとんどの世界で“たられば”は禁句だ。だが、もしあの場面で、DFセルヒオ・ラモスが退場になっていたならば…。そう思わせる場面が後半45分にあった。
2-2の後半45分、鹿島アントラーズがカウンターを仕掛けようとした場面、センターライン手前でFW金崎夢生が反転して抜け出そうとすると、レアル・マドリーのDFセルヒオ・ラモスがたまらず手をかけてしまう。このプレーにザンビア人のジャニー・シカズ主審は胸からカードを出しながら“現場”に近づいた。
しかしシカズ主審は思い直したかのようにカードをしまい直す。ラモスはすでに後半10分に警告を受けていたため、ここでイエローカードを貰えば、退場となるところだった。この場面で鹿島はGK曽ヶ端準まで詰め寄って猛抗議したが、判定が覆ることはなかった。試合が壊れることを恐れたのか、結局カードは出ずに試合は再開された。
延長に入って、FWクリスティアーノ・ロナウドの2ゴールによってレアルが制した試合だが、鹿島に数的有利が生まれていれば、また流れも変わっていたはずだ。
◆S・ラモスに2枚目のイエロー出ず…鹿島・石井監督「レフェリーが勇気を持てなかった」/クラブW杯(サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/20161219/jle16121900370004-n1.html
クラブW杯決勝(18日、Rマドリード4-2鹿島、横浜国)勝敗を分けた判定だったかもしれない。後半終了直前、レアル・マドリードのセルヒオラモスが金崎を背後からの激しいチャージで倒した。反則の笛を吹いたシカズウェ主審は胸ポケットに手を伸ばした。既に1度警告を受けていたDFが退場になるかと思われたが、2枚目のイエローカードは出されなかった。
2-2の緊迫した状況で相手が守備の要を失い、10人での戦いを強いられれば、鹿島の勝機は広がっただろう。石井監督は「レフェリーが勇気を持てなかった場面があり、残念だ」と話し、ピッチ上でも抗議したGK曽ケ端は「イエローに値するプレーだった」と指摘した。
◆出されなかったイエローカード…永木「審判が一番レアルをリスペクトしていた」 曽ヶ端「アピールするのは当然」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205785-205785-fl
[12.18 クラブW杯決勝 R・マドリー4-2(延長)鹿島 横浜]
イエローカードが出されると思われた――。2-2で迎えた後半45分、鹿島アントラーズがカウンターを発動させ、MF金崎夢生が反転して抜け出そうとすると、同10分に警告を受けていたDFセルヒオ・ラモスが手を使って突破を阻む。ザンビア人のジャニー・シカズ主審は、胸元から一度はイエローカードを取り出そうとしながらも、ポケットからイエローカードが出ることはなかった。
この判定に鹿島側は猛抗議。ゴールマウスからシカズ主審に詰め寄ったGK曽ヶ端準は「イエローだと思って行った。イエローに値するプレーだと思ったし、アピールするのは当然。それはJリーグでも変わらない」と主張。2ゴールを奪ったMF柴崎岳は「イエローが出るかなと思った」と語り、MF永木亮太は「1試合を通して感じたのは、レフェリーが一番レアルをリスペクトしていたんじゃないかなということ。あれはイエローだったと思う」と振り返った。
仮にS・ラモスが2枚目のイエローカードを提示されて退場していれば、鹿島は後半の残り時間、そして延長戦を1人多い状況で戦えていたこととなり、結果も異なるものになっていた可能性はある。サッカーで“たられば”は禁物だが、永木は「相手は1人少なくなるので、勝てるチャンスは増えたと思うし、流れは変わったと思う」と悔しさを滲ませていた。
(取材・文 折戸岳彦)
◆選手の勇気称えた鹿島・石井監督「レフェリーが勇気を持てなかった」とチクリ(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205764-205764-fl
[12.18 クラブW杯決勝 R・マドリー4-2(延長)鹿島 横浜]
思わず恨み節が漏れた。鹿島アントラーズの石井正忠監督は試合後の記者会見で「選手たちは120分間ファイトし、あのレアル・マドリーに対して真っ向勝負で挑んでくれた」「立ち上がりから勇気を持って、120分間戦ってくれた」と、選手の勇気に賛辞を送る一方、「試合の中でレフェリーの方が勇気を持てなかった場面が一つあったと思う。そこも残念に思う」と述べた。
2-2で迎えた後半45分、鹿島がカウンターを仕掛けようとした場面でFW金崎夢生がDFセルヒオ・ラモスに手を使って倒された。警告でもおかしくないファウル。ザンビア人のジャニー・シカズ主審は胸元まで手を伸ばしながら、しかしイエローカードを取り出すことはなかった。
セルヒオ・ラモスは後半10分にすでに警告を受けていたため、この場面で2枚目のイエローカードが出ていれば退場になっていた。もしレアルが10人になっていたら……。サッカーに“たられば”は禁物とはいえ、鹿島側からすれば納得いかないジャッジだった。
DF昌子源は「それを言い訳にはできないけど」と前置きしたうえで、「あのセルヒオ・ラモス選手の存在はデカい。(カードが)出る、出ないで状況は変わったと思う。なんでカードを引っ込めたのかなとは思ったけど、それも国際試合なのかなと」と、自分に言い聞かせるように話していた。
(取材・文 西山紘平)
◆なぜラモスは退場にならなかった? 決勝での判定にスペイン紙も疑問(フットボールチャンネル)
http://www.footballchannel.jp/2016/12/18/post190599/
18日に行われたクラブ・ワールドカップ決勝で、レアル・マドリーが延長戦の末に鹿島アントラーズを4-2で下してクラブ世界一に輝いた。この試合の後半終了間際のプレーに対する主審の判定については、スペインメディアからも疑問の声が上がっている。
2-2で迎えた後半終了間際に、マドリーのDFセルヒオ・ラモスが鹿島の金崎夢生を後方からのチャージで転倒させたプレーがあった。ザンビアのジャニー・シカズウェ主審はファウルを取った上で、胸ポケットに手をかけ、カードを提示するかのような動きを見せた。
すでにこの試合で1枚のイエローカードを受けていたラモスは、もう1枚カードを受ければ退場となるところだった。だが結局主審はカードを出すことはなく、試合は11人対11人のまま延長戦へ。マドリーが延長前半に2点を奪って勝利を収めたが、退場者が出ていれば結果は違っていた可能性もあったかもしれない。
レアル・マドリー寄りのスペイン紙である『アス』や『マルカ』なども、この判定には疑問を呈している。「主審はラモスを赦した」「なぜかカードを出さなかった」という論調でシカズウェ主審の判断について伝えた。
『ラジオ・マルカ』の解説を務める審判のアンドゥハル・オリベル氏は、「明らかにレッドだった。ラモスは(プレー後の時点で)すでにドレッシングルーム内にいるべきだった」という主張を述べている。
【了】
◆FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016 決勝(オフィシャル)
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51936
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016 決勝
柴崎2発も及ばず。鹿島、延長の末、レアル・マドリードに敗れる。
120分間の激闘を演じた先で、世界の頂へ登り詰めることはできなかった。FIFAクラブワールドカップ ジャパン2016、決勝。欧州王者レアル・マドリードと対戦した鹿島は、開始9分に先制を許したものの、柴崎の2ゴールで逆転に成功する。しかし、PKで同点に追い付かれると、2-2で突入した延長戦で2失点を喫し、2-4と敗れた。
鹿島は4日前の準決勝で、南米王者のアトレティコ・ナシオナルを3-0で破った。猛攻を受け、24本ものシュートを浴びながら、守備陣が気迫のプレーを連発してゴールを死守。そして、土居が突き刺した決意のPK、遠藤のヒールシュート、鈴木のダメ押し弾が、世界に衝撃を与えた。アジア勢初の決勝進出。そして翌日、ファイナルの相手がレアル・マドリードに決まった。
準備期間は2日間。“白い巨人”と称される世界的なメガクラブとの対峙を前に、選手たちは充実感と高揚感を漂わせながらトレーニングを積んだ。試合前日、穏やかに晴れた横浜での前日練習でも、気負いや重圧は一切感じられなかった。そこにあるのは、平常心でボールを追う選手たちの姿。「チャンピオンシップから積み上げてきた自分たちのサッカーをしたい」と土居が語ったとおり、試合を追うごとに強く逞しくなってきたチームは、勢いと自信、全ての力を決勝にぶつける。
指揮官はアトレティコ・ナシオナル戦から先発メンバーを2名変更。永木を復帰させ、キャプテンの小笠原とのボランチコンビにチームの舵取りを託す。そして前線には金崎を起用。柴崎は2列目での先発となった。最終ラインは右から西、植田、昌子、山本の並びで、2試合連続で鬼神の如くビッグセーブを繰り返している曽ケ端が最後尾に立ちはだかる。2列目の右には遠藤、前線は金崎とともに土居が先発メンバーに名を連ねた。12月3日、埼玉スタジアムで「魂の90分間」を演じた時と、同じ11人がファイナルの舞台に立った。そして、先発11名以外の残り12選手全員がベンチ入り。GKの櫛引と川俣、ブエノ、ファン ソッコ、伊東、ファブリシオ、中村、三竿、杉本、平戸、赤崎、鈴木が控える。
青空に恵まれた横浜。大会最終日、タイトルマッチにふさわしい高揚感がスタジアムを包んだ。3位決定戦はPK戦に突入し、アトレティコ・ナシオナルが勝利を収めた。大挙して詰めかけた南米王者のサポーターは、世界大会で戦う誇りを歌い上げていた。クラブ・アメリカも敗れたとはいえ、己の存在を世界にアピールしていた。
そして、決勝の時が来た。横浜国際総合競技場は満員の観衆で埋め尽くされた。その夜空を、アントラーズレッドの歌声が切り裂く。バックスタンド上段にはSPIRIT OF ZICOの横断幕も掲げられた。アントラーズファミリー全員で戦う、ファイナル。19時30分、幕が上がった。
立ち上がりから、鹿島は積極的にプレスをかけていった。小笠原が激しいボディコンタクトで勝利への意志を示すとともに、欧州王者に対して一歩も引くことなく戦いを挑むというチームへのメッセージでもあった。百戦錬磨の「怖がらずに一つになって戦いたい」という言葉を、その背中で示してみせた。
しかし、欧州王者はやはり抜け目なくゴールを陥れる術を知っていた。9分、レアル・マドリードが均衡を破る。ルカ モドリッチのシュートを曽ケ端が弾いたところに詰めたカリム ベンゼマに押し込まれ、鹿島は早くもビハインドを負ってしまった。
それでも、下を向く者など誰一人としていない。失点直後の10分、小笠原が強烈なミドルシュートで反撃の狼煙を上げた。鹿島はレアル・マドリードの鋭い攻撃で押し込まれる時間もあったが、27分にベンゼマに打たれた強烈なシュートは曽ケ端が間一髪で弾き出す。守護神は変わらぬ安定感で、チームを最後尾から支えた。
0-1のまま、拮抗した展開が続く。そして40分以降、鹿島が敵陣でボールをキープする時間が増えていった。両サイドの深い位置でボールを持てるようになる。そして43分、待望の同点ゴールが生まれた。スコアを刻んだのは、前日会見で「レアルにも勝てると思う」と語っていた背番号10だった。左サイド深くでボールを持った土居のクロスに反応し、トラップから左足を一閃。強烈なシュートをゴール右隅へ届けた。1-1。タイスコアでハーフタイムを迎えることとなった。
同点ゴールの余韻が冷めやらぬ中で迎えた後半。次のスコアラーも鹿島の10番だった。52分、ペナルティーエリア手前でボールを持ち、フェイントでシュートコースを作り出すと、左足を一閃。強烈なミドルシュートをゴール左隅へ突き刺してみせた。2-1。鹿島が逆転に成功した。
ビハインドを負ったレアル・マドリードは攻撃のギアを上げる。鹿島は58分、最終ラインの背後へ出されたスルーパスから、競り合いの中でファウル。PKを与えてしまい、クリスティアーノ ロナウドに決められて2-2の同点とされた。石井監督は67分、小笠原に代えてファブリシオを投入。柴崎をボランチへ、土居を左サイドハーフへ配置転換し、再度の勝ち越しを目指した。
75分以降は、互いに攻め合うオープンな展開となった。鹿島は時折訪れるピンチを曽ケ端の好守でしのぎ、大車輪のプレーを見せた昌子の奮闘もあって、失点を許さない。石井監督は88分に鈴木を投入。貪欲な若武者に3点目への希望を託す。そして後半アディショナルタイム、左サイドからのクロスに飛び込んだ遠藤が惜しいチャンスを迎えたが、シュートを枠に飛ばすことはできなかった。2-2。90分では決着がつかず、15分ハーフの延長戦に突入した。
延長戦にもつれ込んだ時点で、世界は驚いたことだろう。しかし、鹿島が求めるものは勝利のみ。96分、激しいプレスでボールを奪ったファブリシオがドリブルで敵陣に進入し、フェイントから右足を振り抜く。相手DFにブロックされたが、得点への意欲を示した。
だが、次のスコアはレアル・マドリードのものだった。98分、一瞬の隙を突かれて最終ラインの背後を取られ、クリスティアーノ ロナウドに決められた。2-3。それでも鹿島は102分、柴崎のFKから鈴木が打点の高いヘディングシュートを放ったが、ボールはクロスバーを叩き、枠を越えてしまった。
決定機を逃した鹿島に、欧州王者が襲いかかった。104分、ゴール前の混戦からクリスティアーノ ロナウドにみたび決められ、スコアは2-4に。残された延長後半15分、鹿島は必死に反撃を目指した。だが、余裕をもって時計の針を進めるレアル・マドリードのゴールネットを揺らすことはできなかった。
2-4。延長戦の末、タイトルを獲得することはできなかった。鹿島が世界を驚かせたことは間違いない。と同時に、この上ない悔しさと向き合うことにもなった。石井監督と小笠原は試合後、「アジアチャンピオンになって、この舞台に戻ってきたい」と奮起を誓っている。この敗戦を糧に、鹿島はもっと強くならなければならない。
チャンピオンシップ制覇から、目まぐるしく濃密な時間を過ごした選手たち。しばしの休息を経て、今季最後の目標へと向かう。次戦は24日、天皇杯準々決勝の広島戦だ。世界の舞台で得た自信、経験、悔しさ、その全てを胸に、19個目の星を掴むための戦いに臨む。
【この試合のトピックス】
・クラブワールドカップ初出場で準優勝だった。
・大会のフェアプレー賞を受賞した。
・柴崎が今大会初ゴールを含む2得点を記録した。
・大会の個人賞3位となるブロンズボールを柴崎が受賞した。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
レアル・マドリード:ジネディーヌ ジダン
[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
Q.延長戦に入ってから2点及ばなかった理由は?
A.交代選手を入れることで変化をつけて追い付こうとしたが、うまくいかなかった。選手たちは120分間、しっかりとファイトしてくれた。あのレアル・マドリードに対して真っ向勝負で戦ってくれた。私の力のなさだと思う。
Q.日本のサッカー界や歴史において、今回の2位の意味は?
A.プロ化して25年くらいだが、今回出場している他国の歴史から言うとかなり浅い部類だと思う。その日本のサッカーがここまで来られたことは非常に意味がある。日本のサッカーが急激に世界へ近づいていることが証明できたと思う。
Q.6万7000人の町のチームがレアル・マドリードを追い詰めたことは、世界中のクラブに夢と希望を与えると思うが?
A.アントラーズは茨城の東端にある小さな町から生まれたクラブ。Jリーグに参入するのに「99.9999%、不可能だ」と言われ、0.0001パーセントの可能性に賭けて町が動いて生まれたクラブ。それが日本を象徴するチームになっているということは、世界の小さなクラブに勇気を与えたと思う。
Q.120分間、集中力やアドレナリンが尽きることなく戦えたことは予想できたか?後半は押し込んでいて、いつ点を取ってもおかしくなかった状況だったが、どういう心境だったか?
A.体力的な部分では、ある程度は行けると予想していた。個々の自己管理、宿舎での生活態度や体調のコントロールも非常に良かったので期待していた。その中でも個々のスピードや決定機を決めきる体力が必要な中で、そこが不足していたし、相手との差があったのではないかと思う。
Q.周囲は手放しの褒めようだが、ものすごく悔しいのでは?
A.本当に悔しい。このレアル・マドリードに対して、相手を苦しめさせることはできたと思うが、本当にちょっとしたポジショニングや判断ミスで失点してしまったので悔しい思いでいっぱい。選手は立ち上がりから勇気をもって120分間戦ってくれた。レフェリーが勇気を持てなかった場面が一つあったと思うが、それも残念だった。
Q.この悔しさ、今日体感した世界のレベルを受けて、選手がどういう反応をするといいと思うか?
A.こういう高いレベルの試合をJリーグでもしっかりとやっていくべき。それが我々だけではなく、他のクラブの発展にもつながる。このような素晴らしい大会に出させていただいて、いろいろな経験をさせてもらった。来季はACLで優勝して、アジアの王者としてこの場に立ちたいと思う。選手もそう感じていると思う。
Q.このような相手との対戦では心理的な要素が重要だと思うが、選手たちの心理的なマネージメントをしたのか?
A.意図して何か特別なことはしていない。選手はこの大会の中で、今まで経験できないような相手への対応を学んでしっかりとやってくれた。選手全員が成長してくれたと思う。私自身もいろいろな勉強になった。
Q.素晴らしい試合で、選手たちは勇気のあるプレーをしていたと思う。その中でセルヒオ ラモスに警告が出なかったことについてどう考えているか?
A.レフェリーが勇気を持てなかったと思う。ただ、そのことに対していつまでも気持ちを持っていかれないように、選手たちは最後まで冷静に戦ってくれたと思う。
Q.大陸王者のチームにも勝ったわけだが、アジア王者がクラブワールドカップを制する日が来ると思うか?
A.こういうテンションでの試合を続けないと世界との差は縮まらないと思う。こういう試合を常に続けていって、アジアの大会でも、他の国々と厳しい試合をすることでアジア全体のレベルが上がると思う。そうなれば、強豪国と言われる国と対等に試合ができると思う。これを続けていかないといけない。
レアル・マドリード:ジネディーヌ ジダン
タイトルはいつも重要だ。相手に苦しめられることは予想していた。簡単なファイナルにはならないと思っていた。相手はとにかく走っていて、戦っていた。ここまで長旅だったので、トロフィーを持って帰れることは嬉しい。
選手コメント
[試合後]
【小笠原 満男】
悔しい。結果を求めてやっている。ACLを勝ち抜いてまたここに戻って、チャンピオンになりたいという気持ちになった。
【永木 亮太】
レアル・マドリードは思った通りという感じだったけど、チャンスはあると思っていた。スピードはすごかったし、いろいろな面で質が高かった。普段ならボールを取れるところで取れなかった。前半に岳が点を取ってくれて勇気が湧いた。悔しい気持ちでいっぱい。
【曽ケ端 準】
得点を決めることができたし、チャンスも作れた。失点の場面は、うまく弾けば取られなかったと思う。チームとして勝てるチャンスはあった。守備から入ってチャンスを作ることができていたのに、勝てなかったことが残念。
【柴崎 岳】
2位は2位なので残念。2ゴールを決めたが、チームを勝利に導くことができなかった。90分で決められれば良かった。タイトルを取れなかったし、歴史にもレアル・マドリードの名が残るだけ。細かく見れば差はある。そういうところをクリアしていく作業を一つ一つやっていく。
【昌子 源】
レアル・マドリードの本気を引き出せたのは良かったが、準優勝は悔しい。ACLで優勝してリベンジしたい。相手に通用したとは思っていない。コンディションも悪かっただろうし、こっちにアドバンテージがあったと思う。サポーターの方にここまで連れてきてもらったので、天皇杯で恩返ししないといけない。
【遠藤 康】
悔しい。レアル・マドリードは強かった。勝てるチャンスはあった。フリーでボールをもらえる場面があって、起点にしてやっていけばゴールに結びつくと思っていた。タイトルを獲りに行った。日本のチームでも多少はできるけど、世界は遠いと感じた。
【金崎 夢生】
勝利を目指してやっていたので、結果に結びつかなくて残念だった。この負けを次につなげたい。レアル・マドリードを相手に、自分たちがやれたのかどうかは映像を見て判断したい。
【鈴木 優磨】
レアル・マドリードは質が高い。レベルが違うと感じた。自分がヘディングで決めていれば違った。全ての面で質を上げていかないといけない。クリスティアーノ ロナウドはそんなに良くなかったと思うけど、1分、2分で仕事ができるのがストライカーなんだと思う。
【西 大伍】
相手がイライラしていたので、シメシメと思っていた。相手はサイドハーフがいないような状態だったので、ヤスと崩せると思っていた。追い詰めたと言っても、負けたわけだから意味がない。
柴崎2発も及ばず。鹿島、延長の末、レアル・マドリードに敗れる。
120分間の激闘を演じた先で、世界の頂へ登り詰めることはできなかった。FIFAクラブワールドカップ ジャパン2016、決勝。欧州王者レアル・マドリードと対戦した鹿島は、開始9分に先制を許したものの、柴崎の2ゴールで逆転に成功する。しかし、PKで同点に追い付かれると、2-2で突入した延長戦で2失点を喫し、2-4と敗れた。
鹿島は4日前の準決勝で、南米王者のアトレティコ・ナシオナルを3-0で破った。猛攻を受け、24本ものシュートを浴びながら、守備陣が気迫のプレーを連発してゴールを死守。そして、土居が突き刺した決意のPK、遠藤のヒールシュート、鈴木のダメ押し弾が、世界に衝撃を与えた。アジア勢初の決勝進出。そして翌日、ファイナルの相手がレアル・マドリードに決まった。
準備期間は2日間。“白い巨人”と称される世界的なメガクラブとの対峙を前に、選手たちは充実感と高揚感を漂わせながらトレーニングを積んだ。試合前日、穏やかに晴れた横浜での前日練習でも、気負いや重圧は一切感じられなかった。そこにあるのは、平常心でボールを追う選手たちの姿。「チャンピオンシップから積み上げてきた自分たちのサッカーをしたい」と土居が語ったとおり、試合を追うごとに強く逞しくなってきたチームは、勢いと自信、全ての力を決勝にぶつける。
指揮官はアトレティコ・ナシオナル戦から先発メンバーを2名変更。永木を復帰させ、キャプテンの小笠原とのボランチコンビにチームの舵取りを託す。そして前線には金崎を起用。柴崎は2列目での先発となった。最終ラインは右から西、植田、昌子、山本の並びで、2試合連続で鬼神の如くビッグセーブを繰り返している曽ケ端が最後尾に立ちはだかる。2列目の右には遠藤、前線は金崎とともに土居が先発メンバーに名を連ねた。12月3日、埼玉スタジアムで「魂の90分間」を演じた時と、同じ11人がファイナルの舞台に立った。そして、先発11名以外の残り12選手全員がベンチ入り。GKの櫛引と川俣、ブエノ、ファン ソッコ、伊東、ファブリシオ、中村、三竿、杉本、平戸、赤崎、鈴木が控える。
青空に恵まれた横浜。大会最終日、タイトルマッチにふさわしい高揚感がスタジアムを包んだ。3位決定戦はPK戦に突入し、アトレティコ・ナシオナルが勝利を収めた。大挙して詰めかけた南米王者のサポーターは、世界大会で戦う誇りを歌い上げていた。クラブ・アメリカも敗れたとはいえ、己の存在を世界にアピールしていた。
そして、決勝の時が来た。横浜国際総合競技場は満員の観衆で埋め尽くされた。その夜空を、アントラーズレッドの歌声が切り裂く。バックスタンド上段にはSPIRIT OF ZICOの横断幕も掲げられた。アントラーズファミリー全員で戦う、ファイナル。19時30分、幕が上がった。
立ち上がりから、鹿島は積極的にプレスをかけていった。小笠原が激しいボディコンタクトで勝利への意志を示すとともに、欧州王者に対して一歩も引くことなく戦いを挑むというチームへのメッセージでもあった。百戦錬磨の「怖がらずに一つになって戦いたい」という言葉を、その背中で示してみせた。
しかし、欧州王者はやはり抜け目なくゴールを陥れる術を知っていた。9分、レアル・マドリードが均衡を破る。ルカ モドリッチのシュートを曽ケ端が弾いたところに詰めたカリム ベンゼマに押し込まれ、鹿島は早くもビハインドを負ってしまった。
それでも、下を向く者など誰一人としていない。失点直後の10分、小笠原が強烈なミドルシュートで反撃の狼煙を上げた。鹿島はレアル・マドリードの鋭い攻撃で押し込まれる時間もあったが、27分にベンゼマに打たれた強烈なシュートは曽ケ端が間一髪で弾き出す。守護神は変わらぬ安定感で、チームを最後尾から支えた。
0-1のまま、拮抗した展開が続く。そして40分以降、鹿島が敵陣でボールをキープする時間が増えていった。両サイドの深い位置でボールを持てるようになる。そして43分、待望の同点ゴールが生まれた。スコアを刻んだのは、前日会見で「レアルにも勝てると思う」と語っていた背番号10だった。左サイド深くでボールを持った土居のクロスに反応し、トラップから左足を一閃。強烈なシュートをゴール右隅へ届けた。1-1。タイスコアでハーフタイムを迎えることとなった。
同点ゴールの余韻が冷めやらぬ中で迎えた後半。次のスコアラーも鹿島の10番だった。52分、ペナルティーエリア手前でボールを持ち、フェイントでシュートコースを作り出すと、左足を一閃。強烈なミドルシュートをゴール左隅へ突き刺してみせた。2-1。鹿島が逆転に成功した。
ビハインドを負ったレアル・マドリードは攻撃のギアを上げる。鹿島は58分、最終ラインの背後へ出されたスルーパスから、競り合いの中でファウル。PKを与えてしまい、クリスティアーノ ロナウドに決められて2-2の同点とされた。石井監督は67分、小笠原に代えてファブリシオを投入。柴崎をボランチへ、土居を左サイドハーフへ配置転換し、再度の勝ち越しを目指した。
75分以降は、互いに攻め合うオープンな展開となった。鹿島は時折訪れるピンチを曽ケ端の好守でしのぎ、大車輪のプレーを見せた昌子の奮闘もあって、失点を許さない。石井監督は88分に鈴木を投入。貪欲な若武者に3点目への希望を託す。そして後半アディショナルタイム、左サイドからのクロスに飛び込んだ遠藤が惜しいチャンスを迎えたが、シュートを枠に飛ばすことはできなかった。2-2。90分では決着がつかず、15分ハーフの延長戦に突入した。
延長戦にもつれ込んだ時点で、世界は驚いたことだろう。しかし、鹿島が求めるものは勝利のみ。96分、激しいプレスでボールを奪ったファブリシオがドリブルで敵陣に進入し、フェイントから右足を振り抜く。相手DFにブロックされたが、得点への意欲を示した。
だが、次のスコアはレアル・マドリードのものだった。98分、一瞬の隙を突かれて最終ラインの背後を取られ、クリスティアーノ ロナウドに決められた。2-3。それでも鹿島は102分、柴崎のFKから鈴木が打点の高いヘディングシュートを放ったが、ボールはクロスバーを叩き、枠を越えてしまった。
決定機を逃した鹿島に、欧州王者が襲いかかった。104分、ゴール前の混戦からクリスティアーノ ロナウドにみたび決められ、スコアは2-4に。残された延長後半15分、鹿島は必死に反撃を目指した。だが、余裕をもって時計の針を進めるレアル・マドリードのゴールネットを揺らすことはできなかった。
2-4。延長戦の末、タイトルを獲得することはできなかった。鹿島が世界を驚かせたことは間違いない。と同時に、この上ない悔しさと向き合うことにもなった。石井監督と小笠原は試合後、「アジアチャンピオンになって、この舞台に戻ってきたい」と奮起を誓っている。この敗戦を糧に、鹿島はもっと強くならなければならない。
チャンピオンシップ制覇から、目まぐるしく濃密な時間を過ごした選手たち。しばしの休息を経て、今季最後の目標へと向かう。次戦は24日、天皇杯準々決勝の広島戦だ。世界の舞台で得た自信、経験、悔しさ、その全てを胸に、19個目の星を掴むための戦いに臨む。
【この試合のトピックス】
・クラブワールドカップ初出場で準優勝だった。
・大会のフェアプレー賞を受賞した。
・柴崎が今大会初ゴールを含む2得点を記録した。
・大会の個人賞3位となるブロンズボールを柴崎が受賞した。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
レアル・マドリード:ジネディーヌ ジダン
[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
Q.延長戦に入ってから2点及ばなかった理由は?
A.交代選手を入れることで変化をつけて追い付こうとしたが、うまくいかなかった。選手たちは120分間、しっかりとファイトしてくれた。あのレアル・マドリードに対して真っ向勝負で戦ってくれた。私の力のなさだと思う。
Q.日本のサッカー界や歴史において、今回の2位の意味は?
A.プロ化して25年くらいだが、今回出場している他国の歴史から言うとかなり浅い部類だと思う。その日本のサッカーがここまで来られたことは非常に意味がある。日本のサッカーが急激に世界へ近づいていることが証明できたと思う。
Q.6万7000人の町のチームがレアル・マドリードを追い詰めたことは、世界中のクラブに夢と希望を与えると思うが?
A.アントラーズは茨城の東端にある小さな町から生まれたクラブ。Jリーグに参入するのに「99.9999%、不可能だ」と言われ、0.0001パーセントの可能性に賭けて町が動いて生まれたクラブ。それが日本を象徴するチームになっているということは、世界の小さなクラブに勇気を与えたと思う。
Q.120分間、集中力やアドレナリンが尽きることなく戦えたことは予想できたか?後半は押し込んでいて、いつ点を取ってもおかしくなかった状況だったが、どういう心境だったか?
A.体力的な部分では、ある程度は行けると予想していた。個々の自己管理、宿舎での生活態度や体調のコントロールも非常に良かったので期待していた。その中でも個々のスピードや決定機を決めきる体力が必要な中で、そこが不足していたし、相手との差があったのではないかと思う。
Q.周囲は手放しの褒めようだが、ものすごく悔しいのでは?
A.本当に悔しい。このレアル・マドリードに対して、相手を苦しめさせることはできたと思うが、本当にちょっとしたポジショニングや判断ミスで失点してしまったので悔しい思いでいっぱい。選手は立ち上がりから勇気をもって120分間戦ってくれた。レフェリーが勇気を持てなかった場面が一つあったと思うが、それも残念だった。
Q.この悔しさ、今日体感した世界のレベルを受けて、選手がどういう反応をするといいと思うか?
A.こういう高いレベルの試合をJリーグでもしっかりとやっていくべき。それが我々だけではなく、他のクラブの発展にもつながる。このような素晴らしい大会に出させていただいて、いろいろな経験をさせてもらった。来季はACLで優勝して、アジアの王者としてこの場に立ちたいと思う。選手もそう感じていると思う。
Q.このような相手との対戦では心理的な要素が重要だと思うが、選手たちの心理的なマネージメントをしたのか?
A.意図して何か特別なことはしていない。選手はこの大会の中で、今まで経験できないような相手への対応を学んでしっかりとやってくれた。選手全員が成長してくれたと思う。私自身もいろいろな勉強になった。
Q.素晴らしい試合で、選手たちは勇気のあるプレーをしていたと思う。その中でセルヒオ ラモスに警告が出なかったことについてどう考えているか?
A.レフェリーが勇気を持てなかったと思う。ただ、そのことに対していつまでも気持ちを持っていかれないように、選手たちは最後まで冷静に戦ってくれたと思う。
Q.大陸王者のチームにも勝ったわけだが、アジア王者がクラブワールドカップを制する日が来ると思うか?
A.こういうテンションでの試合を続けないと世界との差は縮まらないと思う。こういう試合を常に続けていって、アジアの大会でも、他の国々と厳しい試合をすることでアジア全体のレベルが上がると思う。そうなれば、強豪国と言われる国と対等に試合ができると思う。これを続けていかないといけない。
レアル・マドリード:ジネディーヌ ジダン
タイトルはいつも重要だ。相手に苦しめられることは予想していた。簡単なファイナルにはならないと思っていた。相手はとにかく走っていて、戦っていた。ここまで長旅だったので、トロフィーを持って帰れることは嬉しい。
選手コメント
[試合後]
【小笠原 満男】
悔しい。結果を求めてやっている。ACLを勝ち抜いてまたここに戻って、チャンピオンになりたいという気持ちになった。
【永木 亮太】
レアル・マドリードは思った通りという感じだったけど、チャンスはあると思っていた。スピードはすごかったし、いろいろな面で質が高かった。普段ならボールを取れるところで取れなかった。前半に岳が点を取ってくれて勇気が湧いた。悔しい気持ちでいっぱい。
【曽ケ端 準】
得点を決めることができたし、チャンスも作れた。失点の場面は、うまく弾けば取られなかったと思う。チームとして勝てるチャンスはあった。守備から入ってチャンスを作ることができていたのに、勝てなかったことが残念。
【柴崎 岳】
2位は2位なので残念。2ゴールを決めたが、チームを勝利に導くことができなかった。90分で決められれば良かった。タイトルを取れなかったし、歴史にもレアル・マドリードの名が残るだけ。細かく見れば差はある。そういうところをクリアしていく作業を一つ一つやっていく。
【昌子 源】
レアル・マドリードの本気を引き出せたのは良かったが、準優勝は悔しい。ACLで優勝してリベンジしたい。相手に通用したとは思っていない。コンディションも悪かっただろうし、こっちにアドバンテージがあったと思う。サポーターの方にここまで連れてきてもらったので、天皇杯で恩返ししないといけない。
【遠藤 康】
悔しい。レアル・マドリードは強かった。勝てるチャンスはあった。フリーでボールをもらえる場面があって、起点にしてやっていけばゴールに結びつくと思っていた。タイトルを獲りに行った。日本のチームでも多少はできるけど、世界は遠いと感じた。
【金崎 夢生】
勝利を目指してやっていたので、結果に結びつかなくて残念だった。この負けを次につなげたい。レアル・マドリードを相手に、自分たちがやれたのかどうかは映像を見て判断したい。
【鈴木 優磨】
レアル・マドリードは質が高い。レベルが違うと感じた。自分がヘディングで決めていれば違った。全ての面で質を上げていかないといけない。クリスティアーノ ロナウドはそんなに良くなかったと思うけど、1分、2分で仕事ができるのがストライカーなんだと思う。
【西 大伍】
相手がイライラしていたので、シメシメと思っていた。相手はサイドハーフがいないような状態だったので、ヤスと崩せると思っていた。追い詰めたと言っても、負けたわけだから意味がない。
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