日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年10月26日金曜日

◆天皇杯準決勝の会場決定、“みちのくダービー”はユアスタ開催…浦和はカシマで(サッカーキング)


天皇杯


 日本サッカー協会(JFA)は25日、天皇杯 JFA 第98回全日本サッカー選手権大会の準決勝2試合について、試合会場と日程が決定したと発表した。

 今季の天皇杯は25日に準々決勝3試合が行われ、浦和レッズ、ベガルタ仙台、モンテディオ山形がベスト4進出を決めた。鹿島アントラーズvsヴァンフォーレ甲府は11月21日に開催される。

 準決勝は12月16日(日)に開催予定。会場とキックオフ時刻は以下の通り(【】の数字はマッチナンバー、左側のチームがトーナメントの上段)。

▼準決勝(12月16日)
【85】浦和レッズ vs(鹿島アントラーズvsヴァンフォーレ甲府の勝者)(13時5分/茨城県立カシマサッカースタジアム)
【86】ベガルタ仙台 vs モンテディオ山形(15時5分/ユアテックスタジアム仙台)

▼決勝(12月24日14時/埼玉スタジアム)
【87】【85】の勝者 vs 【86】の勝者

 なお、鹿島がAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で優勝したうえで天皇杯準々決勝を突破した場合、日程が変更となる。天皇杯準決勝は12月5日(水)、決勝は9日(日)開催となる。


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◆天皇杯準決勝の会場決定、“みちのくダービー”はユアスタ開催…浦和はカシマで(サッカーキング)

◆昌子源の父、昌子力が語る 「未来のディフェンダー像」(サッカークリニック)



昌子源 Gen.Shoji

今夜19時、鹿島アントラーズは『AFCチャンピオンズリーグ(以下、ACL)』の決勝進出をかけて、韓国の水原三星と準決勝第2戦を戦う(鹿島のホームで行なわれた第1戦は3-2で鹿島の勝利)。
重要な一戦でスタメン出場が予想される選手の1人が、センターバックの昌子源だ。日本代表として出場したロシア・ワールドカップ後の試合(7月25日のセレッソ大阪戦)で負った左足首のケガから完全復活し、Jリーグでは10月20日の浦和レッズ戦でスタメンに返り咲いている。ACL準決勝第1戦で鹿島は2つのアウェー・ゴールを献上しておりこれ以上の失点は許せないだけに、カギを握る存在となりそうだ。
今回は、昌子源の父である昌子力氏(姫路獨協大学サッカー部・監督)のインタビューを紹介。さまざまなカテゴリーの選手を30年以上も見てきた経験豊富な指導者に、先のロシア・ワールドカップを分析してもらって聞いた「近い将来に求められるディフェンダー像」をお届けする。
(出典:『サッカークリニック』2018年11月号)


上のメインカット=昌子力・監督の息子である日本代表センターバックの昌子源(右)は、ロシア・ワールドカップで3試合にフル出場。縦パスの質も光った 写真/gettyimages


最終ラインの選手に求められる
圧力をかわす「ボール運び」と「縦パスの質」


――ロシア・ワールドカップでの日本代表をどのように見ていましたか?

昌子力 日本代表のヴァヒド・ハリルホジッチ元監督が「縦に速いサッカー」を目指していたように、海外の選手はカウンターが速いだけでなく、縦パスのタイミングやパス・スピードがすごく速いです。日本人選手であれば横パスを一度入れてから縦パスを入れたりするケースでも、海外の選手はあまり躊躇せず縦パスを入れてきます。ただし、ハリルホジッチ元監督が目指したスタイルは日本ではうまくいきませんでした。
 ハリルホジッチ元監督に代わってワールドカップを指揮した西野朗・前監督はビルドアップとカウンターを織りまぜたスタイルに取り組みました。中心にいたのが柴崎岳・選手(ヘタフェ)でした。「縦に行く」と見せかけて、ボールを横に動かして相手をずらしてから柴崎選手が効果的な縦パスを入れたりしていました。「柴崎選手のそのプレーだけでは状況打開と突破は難しい」と初めは思っていたのですが、サイドバックの長友佑都・選手(ガラタサライ)と酒井宏樹・選手(マルセイユ)を含めたミッドフィルダーとフォワードのムーブメントでベスト16進出という結果を残せました。それは、私にとっては考えるきっかけとなりました。先日、決勝トーナメント1回戦のメキシコ対ブラジル(2-0でブラジルの勝利)の試合映像を見返したのですが、メキシコも強豪ブラジルに対してビルドアップとカウンターを織りまぜたスタイルを採っていました。メキシコはブラジルに負けてしまいましたが、双方のいい面を組み合わせることが有効な攻撃方法の1つになると思いました。
 もう1つ気にして見ていたのが、最終ラインでボールを持ったときに後方でボールを回しすぎたりして相手に守備陣形を整えられてしまったときの対応です。「素早く攻めたい」と思っても難しいときは訪れます。そのときの対応を気にして見ていたのですが、センターバックがドリブルでボールを運んだり、サイドバックがカットインしてボールを運んだりして状況を打開していました。

――最終ラインの選手がビルドアップにうまく関わる効果はどう感じましたか?

昌子力 例えば、(日本代表センターバックの昌子)源とは彼が鹿島アントラーズに入ってからよくサッカーの話をするようになったのですが、「ボランチが中央を空けたあとにセンターバックが前に出て行って横パスを受けたり、センターバックがドリブルで相手2トップの間に割って入って相手フォワード(2トップであれば2人)を置き去りにしたりするプレーが有効ではないか」という話をしたことがあります。
 ロシア大会でも源がボールを運ぼうとしているのが分かりました。我が子のことをあまり言いたくはありませんが、源のボール運びや縦パスが日本にいい効果をもたらしていたのではないかと個人的には思っています。データを見ても、源からの縦パスが多く、攻撃の起点になっていました(下の表1~3を参照)。これからのセンターバックにとってはゴール前で守ることだけでなく、ボール運びと縦パスの質も求められる要素になると感じました。

――ここ数年はどこも前線からのプレスが激しくなっている分、センターバックがプレスをかいくぐって相手の守備バランスを崩したり、数的優位な状況をつくったりできると、チームに与えるメリットは大きいと言えそうです。

昌子力 そう思います。相手をかわし、前にボールを効果的に運んで試合を組み立てられることも、これからのセンターバックには求められるでしょう。相手フォワードも前への気持ちをいなされたりすることで、リズムを崩したり、焦ったりします。センターバックが相手をコントロールできることも重要だと思っています。
 準決勝のフランス対ベルギー(1-0でフランスの勝利)でも同様のことが言えます。序盤は一見、フランスはベルギーにボールを持たれて攻められているように見えました。しかし、フランスは最終ラインを低くして守り、ボールを奪ったらベルギーが攻めてきたことで生まれた背後のスペースをうまく狙っていたのです。自分たち(フランス)のペースに持ち込むことに成功していました。ベルギーに守備的に戦わせないようにし、ベルギーが前に出てきたらセンターバックのラファエル・バラン(レアル・マドリード)などがうまくボールを運び、前線に素早く送ったりしてベルギーを翻弄していたのです。

――守るために受け身になるのではなく、効果的に攻めるために受け身になることが必要なのですね。

昌子力 戦略的に戦えることは重要です。ロシア大会には出場していませんが、スコットランドがイングランドと試合をするときは「イングランドがロングボール主体なら、自分たち(スコットランド)はショートパス主体で挑む」と対抗したりします。南米でも、ペルーやチリがブラジルやアルゼンチンと試合をするときはブロックをつくってからのカウンターを徹底します。それぞれのスタイルが、ときには「国のアイデンティティー」にもなっています。
 しかし日本には、「当たって砕けろ」や「精一杯戦えば敗戦やむなし」という考え方がまだあるように感じます。試合ですから勝者と敗者が存在してしまうのは仕方がないのですが、「戦略的に戦う」という習慣は育成年代ではほとんどなく、日本で足りていない部分だと感じます。

――「ピッチ上の選手たちが状況を理解して試合運びや必要なプレーを考える」という習慣がなければ、日本はいつまでも「試合巧者」にはなれないのですね。

昌子力 どんな状況でも、試合運びをしたたかにできることが重要です。そのためには「試合状況をしっかり見て必要とするプレーを選択し、技術を正確に発揮すること」が欠かせませんし、小さい頃から考えさせなければいけません。
 正確なパスを出せる選手を育てるのもいいでしょう。しかしそれ以上に、状況を加味しながら自分の持っているスキルを発揮できる状況をつくり出せることのほうが大事です。年齢別においては、「効果的なパスコースが見えていたけれど、キック力が足りずにパスが届かなかった」、「プレーのイメージはできていたけれど、フィジカルが足りなかった」というケースもあるでしょう。そのような選手に対しては長い目で見てあげましょう。「パスが届かなかった」ではなく、「見えていたか」、「イメージできていたか」といった点に着目し、できていたのであれば、指導者は褒めて伸ばしてあげてほしいと思います。








<プロフィール>
昌子力(しょうじ・ちから)/1963年生まれ。86年から神戸FC、95年からヴィッセル神戸を指導。98年に監督に就任した同ユースを全国レベルにし、99年にJユースカップで優勝。2002年からは当時、関西学生リーグ3部だった姫路獨協大学を率い、08年に1部昇格。11年に総理大臣杯出場に導いた。JFAトレセンコーチなどを経て、現在はJFA B・C級ライセンスインストラクター、兵庫県サッカー協会技術委員会の技術委員長なども兼務。08年にS級ライセンスを取得


◆昌子源の父、昌子力が語る 「未来のディフェンダー像」(サッカークリニック)




◆【原博実の超現場日記2018/第10回】水原の死闘。鹿島ACL決勝進出!3-1から同点に。流れを変えたのは西(GOAL)






Jリーグの原博実副理事長がスタジアムや視察先で見たもの、感じたことを率直な言葉で綴る『超現場日記』。10月24日には、AFCチャンピオンズリーグ準決勝第2戦の水原三星vs鹿島アントラーズを視察した。


■予想以上に厳しかった敵地での第2戦


今年2度目となる韓国・水原ワールドカップスタジアム。日本からも鹿島アントラーズサポーターがたくさん来ている。

厳しい試合になるだろうと予想はしていた。

10月3日のACL準決勝第1戦、県立カシマサッカースタジアムでの結果は3-2だった。開始直後から水原の勢いに押されて6分までに2失点。オウンゴールで1点を返すも、追加点を奪えない。終盤84分にセルジーニョのゴールで同点に追いつき、アディショナルタイムに内田篤人の劇的なゴールで勝ち越した。





アウェイに乗り込んだ鹿島。今回の試合の入りは悪くない。

先週末リーグ戦で出場がなかったレオ・シルバと三竿健斗のダブルボランチがやはり効いている。そして、両サイドハーフの土居聖真、安西幸輝。この2人は運動量が多い。センターバックには、けがから復帰した昌子源とチョン・スンヒョン。第1戦で水原の選手と一悶着あったGKクォン・スンテへのブーイングが凄まじい。クォン・スンテはKリーグでは全北現代に所属していた。水原とはライバルチームの関係にある。

ではハイライトをどうぞ。





鹿島が25分、セルジーニョのフリーキックに山本脩斗が頭で合わせて先制に成功する。得点を奪わなくてはならなくなった水原は守備的な選手チェ・ソングンに代えて後半からFW9番のパク・キドンを投入。これで水原の最前線は完全な2トップとなった。前半の3トップ気味の布陣から4トップに近い形となる。すると、鹿島の対応が少しずつ遅れ始める。

52、53分に連続失点。経験のある鹿島でもなかなか悪い流れを止められない。60分には、水原のエース、デヤン・ダムヤノビッチに3点目を決められてしまう。瞬間の水原スタジアムはまさに割れんばかりの歓声に包まれた。スコアは3-1。鹿島は2戦合計4-5とされ万事休す。

そのとき、鹿島の選手全員がピッチ中央に集まった。





1点返せば3-2。つまり延長戦になる。「まずは慌てず落ち着いて冷静に。1点を返すことに集中しよう――」。そんなことでも話しているのか。

そのミーティング効果なのか、64分に左からのクロス。鈴木優磨がつぶれたところに西大伍。難しいボールだったが、うまくトラップするとそのまま抑えてボレーシュート。かなりの高度なテクニックだ。ボールは逆サイドのポストに当たってゴールイン。その流れはスローモーションのようで、まるで時が止まったかのような同点弾だった。

ダムヤノビッチが3点目を決めたとき、まるで勝利を確信したようだった水原が動揺しているのが分かる。選手たち、ベンチ、そしてサポーターも。一方、鹿島ベンチは冷静に冷静にと指示を送る。

82分。セルジーニョの同点ゴールが決まる。またしても西。セルジーニョの得点は、西の機転の効いたスローインが起点だった。濡れているピッチをうまく利用したワンバウンドのボールはペナルティーエリア内、ゴールライン近くにいた鈴木優磨へ。優磨がうまくキープしてセルジーニョへ送る。そして、セルジーニョの一振り。ゴールに吸い込まれるボール。

この3点目で勝負あり。水原が勝つためには、アウェイゴールを考えるとあと2点取らなくてはならなくなった。試合最終盤、うまく時間を使う鹿島の選手たち。





■強い気持ち、チーム一丸となった強さ

後半3点目を取られた時、「これは苦しい」と正直思った。そこから鹿島は追いついた。JリーグYBCルヴァンカップは準決勝で敗退。4日前に行われたリーグ戦第30節では、浦和に1-3で敗れていた鹿島。しかし、彼らはさすがにたくましい。「ACL決勝になんとしてでも行くんだ」という強い気持ち、チーム一丸となった強さを感じさせた。

そして、個も強かった。極限の状態の中での西の2点目のゴール。冷静に選択したあのプレー。3点目の引き金となったスローイン。西が流れを変えた一戦でもあった。





そしてGKクォン・スンテ。あれだけのブーイングをされながら、強気なファインプレーを何度も見せた。もしかするとJリーグよりKリーグのリズムに慣れていたのかもしれない。

勝利をつかみ取った選手たちが、現地に駆け付けたサポーターの前で喜びを爆発させる。





試合後、村井さんと一緒に鹿島スタッフに挨拶した。ジーコさんや鈴木満さん、コーチ陣も大喜び。あまりにも喜び過ぎて写真を撮るのを忘れてしまった。

一夜明けた今朝の金浦空港では、朝早くから荷物を預けるスタッフたちがいた。JFA・Jリーグ職員のACLサポートメンバーも朝3時起きで仕事をしている。





搭乗を待つ間にコーヒーを飲んでいると、鹿島サポーターのみなさんから声をかけられた。「仕事休むの大変です〜。でもテヘランにも行きます」。と明るい表情で話してくれた。本当にありがとう。





11月3日、カシマスタジアムでACL決勝第1戦が行われる。チームにとっては、リーグ戦もありハードな日程が続く。

第1戦に向けて、良い準備をしてほしい。まだまだ本調子ではなかった昌子。決勝までには必ずコンディションを上げてくるはず。総力戦でACLタイトルを!鹿島ならやってくれる。

【追伸】

韓国のパンは大きい?

これ本当に1人分? こちらは固いフランスパンにハムとチーズ。と思ったらあんことバターだった。



やっぱり韓国の人はよく食べる。私ももちろん韓国料理も食べた。それが良かったのかもしれない。




◆【原博実の超現場日記2018/第10回】水原の死闘。鹿島ACL決勝進出!3-1から同点に。流れを変えたのは西(GOAL)

◆【鹿島】大ブーイングも動じず 韓国人GKクォン・スンテが好守連発で決勝進出に貢献(報知)



クォン・スンテ Kwon Sun-tae


 ◆ACL ▽準決勝第2戦 水原三星3―3鹿島(24日・水原ワールドカップスタジアム)

 鹿島は水原三星と3―3で引き分け、2戦合計6―5で決勝進出を決めた。元韓国代表GK権純泰(クォン・スンテ、34)がビッグセーブを連発し、勝利に大きく貢献した。

■波紋を呼んだ「頭突き騒動」

 権は第1戦でレイトチャージを行った水原の選手に対し、頭突きをするそぶりを見せた。実際は相手に当たらず、「あれでチームに火がついた」(DF内田篤人)と0―2からの逆転劇を演出する1つのキッカケとなった。

■「裏切り者」心ない批判

 だがこの行動や、試合後の「韓国のチームには負けたくなかった」というコメントが切り取られ、母国から「裏切り者」と心ない批判を受けた。この日も権がボールを持つ度に大ブーイングが起こった。それでも「大きな試合ほど、小さなミスが勝敗を分ける」が信条。毅然とゴールマウスにそびえ立った。

■学びを怠らない34歳

 今季から就任した佐藤洋平GKコーチのもと、「攻めるGK論」を習得。「相手のシュートへの反応ではなく、自分から攻めてシュートコースをなくしていくという考え。今までの自分にはなかった概念」と、34歳にしてなお学び、成長を続ける。この日も3失点こそしたが、果敢にシュートモーションに入った相手選手に接近し、幾多のピンチを救った。

■「はい、ヒャクエンね」

 若手の居残りシュート練習に付き合い、「ありがとうございます!」と礼を言われた際には「はい、ヒャクエンね」と冗談で“バイト代”を要求する、ひょうきんな性格。だが時にミスした選手を50センチほどの距離からどなり、敗戦後にふてくされてサポーターへのあいさつをおざなりにした選手をしかりつける。外国人助っ人ながらベテランの1人として、全北現代(韓国)時代にACLを制した経験をチームに伝えている。

■クラブ悲願アジア制覇へ

 試合後。権は味方との抱擁や相手へのねぎらいを終えた後、勝利をかみ締めるようにうなずきながら、静かに拳を握った。大勢の韓国メディアが待ち構えていたこともあり、コメントを残すことはなかった。だがDF安西幸輝は「スンテが安心した顔をしていました。それが一番良かったです」と話した。決勝は11月3日と10日。イランの雄・ペルセポリスとの対戦。守護神の力なくして、悲願のアジア制覇は成し遂げられない。(岡島 智哉)




◆【鹿島】大ブーイングも動じず 韓国人GKクォン・スンテが好守連発で決勝進出に貢献(報知)




◆<ACL>前節”頭突き騒動”の鹿島GKクォン・スンテ、韓国メディアのインタビューを辞退 「すみません…」(WoWKorea)



クォン・スンテ Kwon Sun-tae


 鹿島アントラーズのGKクォン・スンテ(34)が、韓国取材陣のインタビュー要請を辞退し、足早に立ち去った。

 クォン・スンテは24日、水原ワールドカップ競技場で開かれた水原三星ブルーウィングスとのAFCチャンピオンズリーグ準決勝・2戦目に先発出場。3失点したが、有効シュート4つを防ぐ活躍で引分け(3-3)、チームの決勝進出に貢献した。

 この日、クォン・スンテは水原サポーターの大きなブーイングを浴びていた。去る3日におこなわれた1戦目で前半43分、水原のイム・サンヒョプとの小競り合いで興奮。イム・サンヒョプに頭突きし、さらに足蹴り。イム・サンヒョプはその場に倒れ込み、ピッチ上は一時騒然とした。

 この騒動から3週間が過ぎ、試合のため韓国に訪れたクォン・スンテは試合前、水原の選手らと和気あいあいとしたムードであいさつを交わし、試合に臨んだ。しかし、韓国メディアとのインタビューは拒否。去る23日、公式練習後のミックスゾーンでインタビュー要請を受けたものの、すべて辞退。試合後のインタビューにも「すみません」という言葉を残し、足早に会場を後にした。

 チームメートの鈴木優磨(22)は「1戦目の、クォン選手の行動は良くない。しかし、彼の行動が(最終的に)意味あるものとなるようにもっと頑張ろうと選手同士で士気を高めた」と明かした。


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◆<ACL>前節”頭突き騒動”の鹿島GKクォン・スンテ、韓国メディアのインタビューを辞退 「すみません…」(WoWKorea)





◆まさに鹿島の救世主…途中加入のセルジーニョ、ACL4戦連発も「信頼してくれるおかげ」(ゲキサカ)



セルジーニョ Serginho

[10.24 ACL準決勝第2戦 水原三星3-3鹿島 水原]

 シーズン途中に加入し、アジアの舞台で4試合出場4ゴール。鹿島アントラーズにとって史上初のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝に導くゴールを決めたMFセルジーニョは、まさに救世主にふさわしい存在だ。しかし、試合後には「チームメートが信頼してくれることが最大の要因」と同僚に感謝し、謙虚に決勝戦への意気込みを口にした。

 1995年生まれのセルジーニョは今夏、テクニカルディレクターに就任したジーコ氏の誘いで、ブラジルの名門サントスFCから完全移籍で加入。8月28日のACL準々決勝第1戦の天津権健戦で来日初ゴールを記録すると、そこから4試合連発中。この日は後半39分、落ち着いたトラップからゴールに流し込み、合計スコアを6-5とする“決勝弾”の立役者となった。

「全員で決勝に行くという目的を達成できて喜ばしい」。試合をそう振り返ったブラジル出身の23歳は次々にチームメートへの感謝を述べた。「たまたま自分が得点する形になったけど、誰が取っても関係ない。ベンチに入っていた選手も、鹿嶋に残っている人も、チームのために結果を出そうとしてきている。ただ、前の選手なので僕が決めないといけないとは思っていた」。

 4試合連続で得点が取れている要因についても「一番はチームメートが信頼してくれること。そのおかげで落ち着いて、冷静にプレーできている」と謙虚に返答。ペルセポリス(イラン)との決勝戦に向けては「あと2試合でも2点を取って得点王という思いもあるけど、あくまでも自然な状況でそうなればいい。勝たないと意味がないので落ち着いて次の試合に臨みたい」と述べた。

(取材・文 竹内達也)




◆まさに鹿島の救世主…途中加入のセルジーニョ、ACL4戦連発も「信頼してくれるおかげ」(ゲキサカ)


◆【鹿島】また過密日程…MF三竿健斗「中3日あれば大丈夫な体になった」(報知)



三竿健斗 Kento.Misao


 ACL決勝進出を決めた鹿島は25日、韓国から羽田空港に帰国した。26日はオフ、27日から再始動する予定。だが、再び過密日程に頭を悩まされることになる。

 Jリーグは24日、第32節柏戦(三脇F柏)を11月6日に行うと発表。これにより、第31節C大阪戦(10月31日)→中2日でACL決勝第1戦(11月3日・カシマ)→中2日で柏戦→中3日でACL決勝第2戦(11月10日、イラン・テヘラン)となる。

 イランへの移動は半日以上を要し、柏戦翌日は移動のみで練習ができない可能性も。5時間半の時差もある。MF三竿健斗(22)が「中3日あれば大丈夫な体になった」と語るなど、多くのけが人を出しながらも過密日程を乗り越えてきたが、本当の正念場がやってくる。


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◆【鹿島】また過密日程…MF三竿健斗「中3日あれば大丈夫な体になった」(報知)





◆ACL決勝は10万人アウェーも予定…鈴木優磨「たまんないっす」昌子源「人生で一番しんどかった試合」(ゲキサカ)



鈴木優磨 Yuma.Suzuki


[10.24 ACL準決勝第2戦 水原三星3-3鹿島 水原]

 逆転に次ぐ逆転でクラブ史上初のAFCチャンピオンズリーグ(AFC)決勝進出を果たした鹿島アントラーズだが、決勝の相手はイランのペルセポリスに決定している。11月10日にテヘラン行われる第2戦は約10万人の相手サポーターが来場する見込み。まずは同3日にホームでの第1戦を戦うが、選手たちは早くもアウェーゲームを意識しているようだ。

 DF昌子源が語ったのは日本代表での経験だった。「人生で一番しんどかった試合」と思い返したのは2017年6月13日、同じテヘランで迎えたロシアW杯アジア最終予選のイラク戦(△1-1)。ここでW杯予選デビューを飾った昌子は「すごく暑いし、湿気がなかったので」とその理由を明かす。

 また、イスラム圏ではラマダーン(断食)の季節で、相手選手は水を飲むことができないという情報もあったそうだが、「飲んだらアカンらしいって言ってたのにみんな飲んでた」というエピソードも印象深かった様子。「生死に関わる問題は宗教を超えるんだなと思った」と懐かしそうに振り返った。

 一方、ACL準決勝2試合では前線で身体を張るプレーを見せ、「疲れた」と振り返ったFW鈴木優磨は前のめりに向き合っている。ペルセポリス戦について問われるやいなや「イランでやる時は10万人っすよね……」と切り返せば、「たまんないっす」と目を輝かせ、颯爽と取材エリアを後にした。

(取材・文 竹内達也)


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◆ACL決勝は10万人アウェーも予定…鈴木優磨「たまんないっす」昌子源「人生で一番しんどかった試合」(ゲキサカ)




◆「彼らは2度も蘇り、勝利を手にした!」FIFA公式が初のACL決勝進出を決めた鹿島の”底力”を称賛(サッカーダイジェスト)






リードを奪われながらも、蘇って逆転する”底力”

 10月24日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の準決勝第2戦を迎えた鹿島アントラーズは、水原三星との激闘を制して初のアジア制覇まであとひとつとした。

 ホームでの第1戦は3-2で逆転勝利。勝利すれば文句なしに決勝進出を決める試合で鹿島は幸先よく先制点を挙げるが、その後3点を立て続けに奪われるというまさかの展開。しかし劣勢から2点を取り返した鹿島は3-3の引き分けに持ち込み、トータルスコアで水原を上回り(6-5)、クラブとして初のACL決勝進出を決めた。

 この試合で内田篤人や遠藤康らを怪我で欠いた鹿島は、第1戦から5人のメンバーを入れ替えた。怪我から復帰した昌子源、第1戦に累積警告で出場できなかったレオ・シルバに加え、西大伍、安西幸輝、土居聖真らがスタメンに名を連ねた。

 FIFA公式サイトはこの試合について、「ペルセポリスと鹿島、ふたつのチームが初めての決勝に至るまでのドラマ」との見出しで、それぞれのクラブを称賛した。

 鹿島については「カシマはホームでは3-2で水原に対して勝利を挙げ、アウェー戦では逆境に陥るも素晴らしい復活を遂げ、クラブとして初めての決勝進出を決めた」と紹介。加えて、決勝までの勝ち上がりぶりを、「カムバック・キング(復活の王)」と称し、鹿島の底力を称えている。

「準々決勝との天津権健戦を寄せ付けずに準決勝に進んだ鹿島は、水原三星との試合で2度蘇ってみせた。第1戦のホーム戦ではあわや敗北とまで思われたが、試合終了6分前に同点に持ち込むと、後半アディショナルタイムには勝ち越しゴールを決めた。内田篤人は負傷から復帰してこの試合の立役者となり、鹿島は”復活”した。

 そして、このストーリーはアウェー戦でも繰り返された。(ホームでは)6分間で2ゴールを奪ったJリーグの強豪は、プレー開始から1時間後に”蘇り”、試合を本格的にひっくり返した。西大伍のゴールでトータルスコアをイーブンにしたかと思えば、試合が終わるわずか8分前に、セルジーニョが勝ち越しゴールを決めたのだ!」


熱狂的なサポーターを抱え、若きエースが躍動するペルセポリス



 そして、鹿島の対戦相手となる、イランのペルセポリスについてはこう紹介している。

「元スペイン代表のシャビを擁するアル・サッドに競り勝って、鹿島と同じく初めてACL決勝進出を決めた。

 準決勝第1戦、1-0でアル・サッドに勝利したペルセポリスはホームで1-1と引き分け、トータル2-1という結果で決勝進出を決めた。昨年初めて準決勝に進んだこのクラブは、23歳の“ヒットマン”アリ・アリプールを擁している。彼は昨シーズンの得点王であり、アウェー戦でアル・サッドにゴールを叩き込んだ張本人でもある」

 ペルセポリスのファンは非常に熱狂的なことでも有名で、すでに鹿島の公式インスタグラムには無数のアラビア語のコメントが寄せられている。「我々が勝つ」といった宣戦布告の内容が多いようだ。

 お互いに初のアジアの頂点を狙う両チーム。決勝戦もホーム&アウェー方式で行なわれ、第1戦は11月3日に日本国内で、第2戦は11月10日にイランで行なわれる予定だ。



◆「彼らは2度も蘇り、勝利を手にした!」FIFA公式が初のACL決勝進出を決めた鹿島の”底力”を称賛(サッカーダイジェスト)


◆鹿島、11・10ACL決勝第2戦へ イランに“007”出動(スポニチ)





 イランに“鹿島007”が出動だ。2戦合計6―5で決勝切符をつかんだ敵地のACL準決勝・水原戦から一夜。鹿島は既に、敵地で行われる来月10日の決勝第2戦、ペルセポリス(イラン)戦へと動き出していた。チームの運営担当、チームマネジャー各1人らを敵地に派遣。2日間で宿舎、練習場、試合会場となるアサディ・スタジアムなどを視察する予定だ。20冠目のタイトル獲得に向け、いち早く情報収集に当たる。

 昨年ACLを制した浦和は、アルヒラル(サウジアラビア)との決勝前にドバイで事前合宿を行ったが、W杯イヤーの今年の鹿島は、過密日程(11月3日決勝ホーム戦、6日J1柏戦、10日決勝アウェー戦)で不可能だ。風土の全く異なる中東の地。適応する時間を取れないからこそ、007の活動は、大きな鍵を握る。





◆鹿島、11・10ACL決勝第2戦へ イランに“007”出動(スポニチ)

◆「そこが勝敗を分けた」鹿島の逆転ファイナルを導いた“優磨発”の緊急円陣(ゲキサカ)






[10.24 ACL準決勝第2戦 水原三星3-3鹿島 水原]

「そこが勝敗を分けたかなと思います」(DF安西幸輝)。初のAFCチャンピオンズリーグ決勝を果たした鹿島アントラーズは後半15分、窮地に立たされていた。わずか7分間に3失点を喫し、追いつくにはあと2点が必要な状況。だが、そんな崖っぷちムードを一変させたのはFW鈴木優磨の熱意が導いた“円陣”だった。

「たぶん引きずっているかなという感じで、ちょっと離れたところに立っていたので」(鈴木)。気にかけた相手は「間違いなくリーダー」というDF昌子源。失点に関与した直後とあり、落ち込むそぶりを見せていた26歳に対し、迷わず叱咤の声をかけた。そこから全員での円陣が形成され、チームが落ち着く契機となった。

「『あと1点取れば同点だから』という意思疎通ができた」と振り返ったのは冒頭の所見を述べたサイドハーフの安西。また、最終ラインの選手たちにも大きな効果を及ぼしたようで、DF山本脩斗は「話し合ってから落ち着いて試合を運ぶことができた」と述べ、昌子自身もカバーリングの方法を変えたことを明かした。

 勢いを取り戻した鹿島は、失点直後の後半19分にDF西大伍が技ありの追撃ゴールを沈めると、同37分にはMFセルジーニョが劇的な同点ゴール。そのまま合計スコア6-5で上回り、見事にクラブ史上初の決勝進出を決めた。「3失点は反省しないといけないし、個人的にも反省は多い」(昌子)。そんなチームリーダーを助けたのは22歳の若武者ストライカーの機転だった。

(取材・文 竹内達也)


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