日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年7月5日水曜日
◆C大阪、J初の“水着で観戦無料”MF山村「楽しみながら来て」(スポニチ)
海パン&ビキニ大歓迎!C大阪は4日、8月5日の札幌戦(金鳥スタ)で水着での来場者に観戦チケットをプレゼントするイベントを実施することを発表した。「暑いんやから、水着でええで!タダ券あげたる!」と銘打たれたJリーグ初の企画。小学生以上を対象に7月中旬から事前申し込みを開始する。抽選で当選した100人は当日受け付け時に水着チェックを経て入場券を受け取る。
この日はMF水沼、山村がPR写真の撮影を行った。首位に立つチームで、FW杉本に並ぶチーム最多の7得点を挙げている山村は「サポーターの方も楽しみながら来てくれたら」と笑顔で話した。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/07/05/kiji/20170704s00002179411000c.html
◆「W杯を目指して…」アンブロと契約の柴崎岳、新たな武器と新たな挑戦へ(ゲキサカ)
デサントの「アンブロ」ブランドとアドバイザリー契約を締結したMF柴崎岳が4日、大阪市内で同社の展示会イベントにスペシャルゲストとして登場し、新たな“武器”とともに新天地で挑む来シーズンへの意気込みを語った。
6月末でスペイン2部テネリフェとの契約が満了。スペイン1部の複数クラブが獲得に動いているとされる柴崎は「今は無所属なんですけど」と冗談交じりに挨拶すると、アンブロとの契約について「新たなチャレンジにしたいと思っている。特にスパイクには個人的に少しこだわりを持っているので、アンブロと一緒に理想のスパイクを形作っていければ」と、今後のビジョンを口にした。
今後は共同での商品開発も予定しているが、前日3日には実際にグラウンドで「アンブロ アクセレイター プロ」を着用。「いいフィット感、いいボールコントロールの感覚を得られた。もっともっといいものを作り上げていける手応えを得た」と、すでに足馴染み、ボールタッチともに好感触をつかんでいる。
初の海外挑戦は移籍当初こそ苦しんだものの、環境面でもサッカー面でも徐々に適応。昇格プレーオフ決勝に敗れ、惜しくもチームの1部昇格は果たせなかったが、柴崎はプレーオフ4試合で1ゴール2アシストを記録するなど、その名を一躍、スペイン全土に知らしめた。
「来季はさらに飛躍の年にしたい」。迎える17-18シーズンの最後にはロシアW杯もある。15年10月を最後に2年近く、ハリルジャパンからは遠ざかっているが、「来年はW杯も控えている。個人的にはそこを目指していきたい」と明言。「サッカー選手としてスキルアップできるように、みなさんと一緒に歩んでいきたい」と、関係者の前で堂々と誓った。
(取材・文 西山紘平)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?220320-220320-fl
◆鹿島クォン・スンテ左母指関節脱臼で全治3~4週間(ニッカン)
J1鹿島アントラーズは4日、GKクォン・スンテ(32)が左母指MP関節脱臼で全治約3~4週間と診断されたことを発表した。
2日のリーグ第17節アウェー柏戦(柏)の後半4分に、相手選手と接触して左手親指付近を痛めて負傷交代。今季、全北(韓国)から加入し、リーグ戦はここまで12試合に出場している。
5日のガンバ大阪戦(吹田S)ではGK曽ケ端準(37)の先発出場が濃厚だ。
https://www.nikkansports.com/soccer/news/1850048.html
◆“超絶FK”の鹿島MF永木亮太、ゴールライン上でやった「神クリア」が話題に(Qoly)
ロナウジーニョの“アレ”みたい?鹿島MF永木亮太、「超FK」をもう見たか https://t.co/8SJ9dwmML1— サッカーニュース Qoly(コリー) (@Qoly_Live) 2017年7月3日
ゴールという目に見える形で鹿島の勝利に貢献したそんな永木だが、この試合では他にもチームを救っていた。
1-0とリードされ迎えた47分、こんなシーンがあった(01:03から)。
縦に速い攻撃からチャンスを掴んだ柏。
クリスティアーノのシュートをGKクォン・スンテが弾き、ここに中川寛斗が詰めるとボールはゴールの方へ。しかし、これに対して永木が懸命に足を伸ばしゴールライン上でのクリアに成功した。
安心してください、割ってませんよ!
攻守の両方で活躍を見せた永木は、このゲームで「マン・オブ・ザ・マッチ」級の活躍だった。
鹿島は5日(水)、アウェイでガンバ大阪と対戦する。
http://qoly.jp/2017/07/04/ryota-nagaki-rescue-vs-kashiwa-reysol-kwm-1
◆【THE REAL】鹿島アントラーズ・永木亮太のアニバーサリー…記録より記憶に残る初ゴールの先に(CYCLE)
■一陣の風が生み出した逆転ゴール
「キーパーと相手ディフェンダーの間に落とすつもりで蹴ったんですけど。そのときに吹いた風に乗って伸びたというか、そのままキーパーにキャッチされて、味方は触れないのかなと思って」
首位を走る柏レイソルのホーム、日立柏サッカー場に乗り込んだ2日のJ1第17節。負ければ相手に前半戦の首位ターンを許す大一番は、前半24分に先制される苦しい試合展開を余儀なくされる。
迎えたハーフタイム。天皇杯3回戦を含めて、指揮を執って5戦目になる大岩剛新監督から「失点の場面以外は素晴らしい内容だった」と勇気づけられ、臨んだ後半8分に流れが一変する。
エースストライカーの金崎夢生が右サイドからボールをもち運び、ペナルティーエリアの外から迷うことなく右足を一閃。日本代表GK中村航輔が伸ばす両腕の間をすり抜けて、強烈な弾道がネットを揺らした。
わずか3分後。スーパーゴールの余韻が色濃く残るなかで、冒頭の直接フリーキックを得た。一気呵成の逆転を狙ったが、結果としてミスキックになると天を仰ぎかけた。ほんの一瞬だけ風を恨んだ。
しかし、レイソルもまた悪戯な風に翻弄された。コースと落下地点を読み切り、勢いよく飛び出してきた中村が急ブレーキをかける。ボールが風に乗って伸びた分だけ、目測を誤ってしまったからだ。
必死に体勢を立て直し、ゴールへ向けてダイブする中村をあざ笑うかのように、ワンバウンドしたボールがゴールへと吸い込まれていく。永木は苦笑いするしかなかった。
「本当に狙ってなんかいないんですよ。上手く風に乗って入ってくれたというか」
■アントラーズの一員として決めた初ゴール
「本当にたくさんいじられて。特に若いやつらから、けっこう言われましたね」
公式記録上では「直接フリーキック」として記される永木のゴールは、湘南ベルマーレから完全移籍で加入して2シーズン目にして、ようやく生まれたリーグ戦における念願の初得点だったからだ。
「ああいう形のゴールでしたけど、とりあえずリーグ戦で1点取れてホッとしています。ボランチの選手が点を取らなければ、チームとしても上位にいけないと思っていたので。流れのなかから決めたゴールではないですけど、これがひとつのきっかけになればいいですね」
アントラーズの一員としてプレーして43試合、2210分目にして生まれたJ1通算8点目。くしくも2015年9月26日の横浜F・マリノス戦で決めた7点目も、直接フリーキックを叩き込んだものだった。
このときは引き分けに終わったが、今回はしっかりと勝ち点3を手にした。破竹の8連勝を含めて、10戦連続無敗だったレイソルに、約3ヶ月ぶりとなる黒星をつけて首位の座から引きずり下ろした。
「今日は暑かったし、ハードな試合になることは試合前から覚悟していた。実際にその通りになったし、柏は球際の攻防や走る部分がすごく強いので、まずはそこで負けないようにしようと、みんなで言い合っていた。スコアがけっこう入ったけど、そういう部分で頑張れたことが勝ち点3につながったと思う」
後半開始早々に守護神クォン・スンテが相手との接触プレーで負傷退場するアクシデントも、その影響で6分間が表示されたアディショナルタイムも乗り越えて、手にした4連勝の味は格別だった。
■シーズン途中に目の当たりにした名門の掟
Jリーグを代表する名門にして、最多タイトルを誇る常勝軍団ならではの厳しさを目の当たりにした。昨シーズンのセカンドステージから自身を重用してくれた石井正忠前監督が、5月31日に電撃解任された。
その前夜には広州恒大(中国)とのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント第2戦に勝利し、2試合合計で2‐2のスコアにもち込みながら、アウェイゴール数の差で苦杯をなめさせられていた。
初めてアジアの頂点に立つ夢は道半ばで砕け、連覇を目指したリーグ戦でも7勝5敗と黒星がかさんでいた。昨シーズンに二冠を獲得した功労者も、悪い流れを断ち切るためにチームを去らなければならない。
広州恒大との2試合、さらには0‐3でまさかの完敗を喫していた5月19日の川崎フロンターレ戦でいずれも先発していた永木は、自分自身を含めた選手たちのふがいなさを感じずにはいられなかった。
「石井さんを代えてしまったのは、やっぱり僕たち選手の責任でもある。だからこそ、代わった(大岩)剛さんのもとでアントラーズを勝たせたいという気持ちを、選手それぞれがもっていると思うので。そういう気持ちがいま、ピッチのうえでのプレーになって表れているんじゃないかと」
ベルマーレでプレーした5年間で、シーズン途中の指揮官更迭は経験したことがない。選手それぞれが抱く異なる思いがひとつになり、新たな力を生み出す過程を経験しながら、新たな決意もこみあげてきた。
「剛さんに代わってからすごく流れがいいけど、それでもいつかは悪い流れが訪れるのもまたサッカーなので。そういうときにすぐに切り替えられるような準備をしていくというか、常にいい練習をしていけばズルズルと悪い流れを引きずることもないと思うので。そういう残り半分のシーズンにしていきたい」
■高温多湿の状況下での死闘を制した価値
昨シーズンは未知の世界を次々と経験した。J1の頂点に立ち、FIFAクラブワールドカップ決勝を戦い、天皇杯を制した元日にはゲームキャプテンも務めた。それでも満足できない自分がいることに気がついた。
「現状に満足していたら、それは後退することだと自分では心得ているので。チームと個人が常に向上心をもって、成長し続けるのがアントラーズ。サッカーが上手くなりたいし、フィジカルを強くしたいし、戦術理解も高めたい。細かいところを少しずつ上げていけるように、努力を積み重ねていきたい」
ディフェンスリーダーを務め、日本代表の常連にもなった24歳の昌子源は「タイトルをひとつ取ったら、すぐに次が欲しくなる」と語る。常勝軍団の源泉となる貪欲さが、永木にもすでに芽生えている。
レイソル戦の後半アディショナルタイムに足がつった。体力に自信のある永木にとって、おそらくはベルマーレ時代にJ1残留を決めた、2015年10月17日のFC東京戦以来となるアクシデントかもしれない。
「なかなかないことなので。ただ、足がつったのが最後の最後でよかったという感じですね」
交代枠はもう残されていない。苦痛で顔を歪めながら必死で足を伸ばし、戦列に戻った。気温29.3度。湿度69%。心技体のすべてを出し尽くした死闘だったからこそ、手にした白星の価値は大きい。
「見ている方々も面白かったはずですし、戦っている自分たちもすごくテンションが高かった。こういう試合をしっかりと勝ち切れたことは、すごくプラスになる。中2日ですぐに試合があるし、暑い夏になりますけど、今日をベースにして連勝を続けていきたい」
5日には敵地・市立吹田サッカースタジアムでガンバ大阪戦に臨む。ACLの関係で未消化だった一戦に勝てば、前半戦の首位ターンが決まる。約束の地として掲げる連覇へ、一丸となって加速する。
《藤江直人》
https://cyclestyle.net/article/2017/07/04/49732.html
◆鹿島、アウェー全勝ターンだ!G大阪撃ちで「史上初」&「首位浮上」決める(サンスポ)
J1は5日、2試合が行われる。1試合未消化ながら勝ち点33で3位の鹿島は、敵地で同32で4位のG大阪と対戦する。勝てば首位浮上&J1初の“アウェー戦全勝ターン”となる決戦の舞台は、昨季のクラブW杯で2勝を挙げるなど、4戦全勝と相性抜群の市立吹田スタジアム(吹田ス)。吹田スで2得点を挙げたFW鈴木優磨(21)も“ジョーカー”としてゴールに自信をみせた。
台風3号の猛威を超える!? FW鈴木が、敵地・吹田スでのゴールを宣言した。
「いいイメージがある。最近試合に出ていないのでやりたい気持ちが強い。出たらゴールを取れそうな気がする」
首位浮上とJ1史上初のアウェー全勝ターンがかかる一戦。21歳の若きストライカーは4日、鹿嶋市内での練習後に自信をみなぎらせた。
チームは昨季、吹田スで4戦全勝。いずれも途中出場だった鈴木は計86分のプレーながらリーグ開幕(2月)のG大阪戦で決勝弾、クラブW杯準決勝(12月、対ナシオナル・メデジン=コロンビア)でも1得点を挙げた。千葉出身で縁もゆかりもないが、得点後に“Cロナ・ポーズ”を披露するお祭り男は、関西の水が合っているのかもしれない。
ブレークした昨季は石井前監督の下でリーグ戦31試合に出場し、8得点を記録したが、今季は12試合で2得点。5月31日の大岩監督就任以降は、出場機会にもあまり恵まれず、25日の新潟戦ではベンチから外れた。
「いままでは出られて当たり前という時期があった。出場できずストレスもあったけれど、この時期を乗り越えれば成長できる」
鬱憤を晴らす、これ以上の舞台はない。鈴木は、きょうもベンチスタートが濃厚だが、大好きな吹田スに上陸し、嵐を巻き起こす可能性は十分。とっておきのジョーカーとして“大阪夏の陣”に臨む。 (一色伸裕)
鈴木 優磨(すずき・ゆうま)
1996(平成8)年4月26日生まれ、21歳。千葉・銚子市出身。小1でサッカーを始め、鹿島ジュニアユース、ユースでプレー。2014年に2種登録され、15年にトップチーム昇格。同年9月のG大阪戦でJ1初出場初得点。今季から背番号「9」を背負う。J1今季12試合2得点、同通算50試合12得点。1メートル82、75キロ。
http://www.sanspo.com/soccer/news/20170705/jle17070505030006-n1.html
◆これぞ鹿島の底力。大岩新監督のもとV字回復。昨季の二冠王者、復調の舞台裏(フットボールチャンネル)
昨シーズンの二冠王者・鹿島アントラーズが復調してきた。首位に立つ柏レイソルのホームに乗り込んだ2日のJ1第17節で、壮絶なゴールの奪い合いの末に3‐2の鮮やかな逆転勝利をゲット。石井正忠前監督の電撃解任から1ヶ月あまり。ヘッドコーチから昇格した大岩剛新監督のもとで、リーグ戦4連勝と怒涛のV字回復を遂げた舞台裏に迫った。(取材・文:藤江直人)
1点ビハインドのハーフタイム。泰然自若としていた大岩監督
憎たらしいほどの強さが脈打っていた。敵地を支配する大声援にも動じない。先制を許しても浮き足立たない。そして、最後には笑う。常勝軍団・鹿島アントラーズが完全復活の雄叫びをあげた。
満員で埋まった日立柏サッカー場で、首位に立つ柏レイソルと対峙した2日のJ1第17節。前半24分にゴールネットを揺らされ、1点のビハインドで迎えたハーフタイム。大岩剛監督は泰然自若としていた。
「失点の場面以外は素晴らしい内容だ。後半も攻守に連動した動きを続けよう」
果たして、リーグ戦では6試合ぶりに先発したFW金崎夢生が、後半8分に目の覚めるようなミドルシュートを一閃。余韻が残る同11分には、MF永木亮太の直接FKがそのままゴールに吸い込まれる。
左タッチライン際からファーサイドを狙ったキックは一陣の風に乗って伸び、さらにカーブの軌道を描きながら急降下。日本代表GK中村航輔の判断ミスを誘い、飛び出した頭上を越えていった。
神懸かり的なスーパーセーブを連発し、8連勝を含めた10戦連続無敗を支えてきた22歳の若き守護神が犯したまさかのミスが、怒涛のように押し寄せるアントラーズのプレッシャーを物語っていた。
好調を維持するレイソルも、6分後にFWクリスティアーノの一撃で同点に追いつく。ますます白熱する死闘を制したのはアントラーズ。27分にFWペドロ・ジュニオールが決めた勝ち越し弾を守り切った。
GKクォン・スンテの負傷退場などで、後半アディショナルタイムは6分間が表示された。それでも再度リードを奪われてからは決定機を作れなかった展開に、レイソルの下平隆宏監督は脱帽するしかなかった。
「鹿島アントラーズというクラブの底力を感じたというか。自分たちのペースになりかけたときにファウルをもらうとか、また流れをもっていかれるようなプレーがちょこちょこ出てくる。上手く時間を使われたなかで、なかなか乗っていけない、追いつくパワーを出すところまでもっていけないと感じました」
代表招集から復帰後、昌子が感じた変化
伝統とも言っていい勝負強さを、これでもかと発揮した末にもぎ取った価値ある白星。これで今シーズン2度目の4連勝をマークしたが、ほんの1ヶ月前はまさに“嵐”の真っただ中にいた。
広州恒大(中国)に敗れ、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)初制覇の悲願を決勝トーナメント1回戦で断たれてから一夜明けた5月31日、石井正忠監督の解任が電撃的に発表された。
その時点でリーグ戦は7勝5敗と黒星がかさんでいた。ACLもアウェイゴール数で負けるなど、二冠を獲得し、FIFAクラブワールドカップでも準優勝した昨シーズン終盤に見せた勝負強さが消えかけていた。
ヘッドコーチから昇格した大岩新監督は、石井前監督のもとで培われてきた、チームのベースになる部分は変えないと明言。そのうえで、鼓動を再び強く奏でさせるためのマネジメントをほどこした。
「選手個々の特徴や組み合わせ、起用するポジションによって起こりうる変化といったものを、自分のなかで考えながら選手を選んでいます。それだけではなかなか上手くいかないときもありますけど、自信をもってプレーしなきゃいけない、相手との駆け引きで上回らなきゃいけないとは全員に言っています」
緊急登板から5日目で迎えた、6月4日のサンフレッチェ広島戦は3‐1で勝利した。前体制下で先発の機会に恵まれなかった両MF、中村充孝の初ゴール、レアンドロの2発で前半のうちに試合を決めた。
ハリルジャパンに招集され、直後から留守にしたDF昌子源は、シリア代表との国際親善試合、イラク代表とのワールドカップ・アジア最終予選を戦い終えて、再合流したアントラーズに変化を感じたという。
「石井さんのときにあまり出番がなかった選手、名前を挙げればアツ君(中村)やレアンドロの調子がよくて、結果を残せば試合に出る。調子が悪ければ、これも名前を挙げれば(土居)聖真はずっと試合に出ていたけど、柏戦では先発から外れた。チーム内の競争が、ちょっと激しくなったのかなと」
競争意識がより鮮明に。煽られたチームの意識
新体制になってからのリーグ戦4試合で、中村とレアンドロはすべてに先発している。一方で昨シーズンに8ゴールをあげたFW鈴木優磨は、レイソル戦を含めて3試合連続でピッチに立っていない。
石井前監督のもとでも、もちろん競争はあった。新体制下でより鮮明に促されたことで、チーム内の意識が煽られた。それは昌子と植田直通のコンビでほぼ不動だった、センターバックにも当てはまる。
レイソル戦では植田がコンディション不良で、ベンチからも外れた。外国人枠の関係でブエノは起用できない。代役に指名され、及第点のプレーを演じたのはボランチが主戦場の21歳、三竿健斗だった。
「本職ではない(三竿)健斗がセンターバックでいいプレーをすると、僕自身もそうだし、ましてや今日の試合をテレビで見ているかもしれんナオ(植田)もすごい刺激を受けるので」
昌子が感じる競争意識の高まりは、フォワード陣にも波及している。慢性的な両足首の痛みもあり、途中出場が続いていた金崎が決めたスーパーゴールと、その直後にあげた雄叫びはその象徴と言っていい。
「ああいう姿がスタジアムの雰囲気を変え、チームの勢いを作り出す。あまり褒めるとあれなんですけど、そういった点は彼(金崎)の素晴らしいところだと感じています」
試合の流れを強引に手繰り寄せたエースの一撃を称賛した大岩監督は、一方で自身の存在がチーム内に化学反応を引き起こす触媒になっていると感じている。
「監督が代わったという刺激が選手の間にあるんでしょうけれども、選手がグラウンドのなかで見せるアグレッシブな姿勢というものは、全員に対して高く評価したいといまは感じています」
“生き物”であるチーム。監督交代というショック療法
シーズン途中で指揮官が交代するのは、トニーニョ・セレーゾ元監督が解任された2015年7月以来のこと。相手のミスも手伝い、移籍後初ゴールを決めた永木はチーム内の空気が変わったと言う。
「石井さんを代えてしまったのは、僕たち選手たちの責任でもある。だからこそ、代わった(大岩)剛さんのもとでチームを勝たせたいという気持ちが、選手それぞれにあると思うので。そういう思いがいま、プレーになって表れているんじゃないかと」
2年前も石井前監督のもとでチームは復調。ヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)を制し、3年ぶりとなるタイトル獲得で昨シーズンのJ1年間王者獲得と天皇杯制覇につなげた。
指揮官更迭というショック療法を契機とする変化を見れば、あらためてチームは“生き物”であることがわかる。今回も自主性を重んじた前任者から、兄貴分的な大岩監督への交代が奏功したと言っていい。
昌子はアントラーズから唯一、ハリルジャパンに招集されたことを意気に感じるとともに、一抹の心残りも感じていた。国際Aマッチ開催でJ1が中断される期間は、新監督の戦術を浸透させられるからだ。
ディフェンスリーダーの心中を察したのか。大岩監督はシリア戦を翌日に控えた味の素スタジアムに姿を見せ、昌子に「こっちの心配はせずに、代表に集中してこい」と檄を飛ばしている。
シリア戦、そして中立地テヘランで行われたイラク戦にともに先発フル出場した昌子は、大岩監督からかけられた言葉に心を奮い立たされたと明かしている。
「ちょっとの間は鹿島のことを忘れるというか。剛さんの言葉を信じて、鹿島のことは置いて、しっかりと代表でプレーしたいという気持ちになりました」
「みんながついていきたくなるような人」
現役時代はセンターバックとしてプレーした大岩監督は、2003シーズンにジュビロ磐田から加入。2010シーズン限りで引退した後はコーチを務め、米子北高校から加入した昌子を直接指導している。
「剛さんに何度同じことを言われたか。何回同じミスをするねん、何でそこで足を出すねん、と。高校のときにできたことはプロでは通用せんと言われたけど、その通りで歯が立たんかったよね。高校では抑えられていたから、けっこう自信はあったんですけどね」
大岩コーチの厳しくも愛が込められた檄を糧に、心技体をゼロから鍛え直してきたからこそいまがあると昌子は語ったことがある。たとえば中村も、チームメイトのためにもっと走れと発破をかけられてきた。
アントラーズ出身の日本代表FW大迫勇也(ケルン)も、シリア戦前日に大岩監督と談笑している。その人柄を熟知するからこそ、アントラーズの再出発へこんな期待を託していた。
「すごく厳しさがあり、優しさもある人だからね。みんながついていきたくなるような人だし、これからがすごく楽しみですよ」
昨シーズンの陣容に、MFレオ・シルバやペドロ・ジュニオール、クォン・スンテらを補強。戦力的には何ら問題のなかったアントラーズは、ちょっとした袋小路に入りかけていた状態だったと言っていい。
石井前監督が残した足跡はもちろん評価されるが、忌憚なくものを言い、そのなかに愛情も込める大岩監督が見せる大きな、頼れる背中が選手たちには進むべき羅針盤と映ったのかもしれない。
休む間もなく、ACLの関係で未消化だったガンバ大阪との第13節が中2日で行われる。万全を期すために、レイソル戦後に左すねと右ふくらはぎを厳重にアイシングしていた昌子はニヤリと笑った。
「ガンバに勝ってから、(過密日程には)文句をめちゃ言います」
敵地・市立吹田サッカースタジアムでの大一番に勝てば、暫定で上位につけるセレッソ大阪やレイソルを抜き去り、体制下で一気に加速してきたアントラーズの首位ターンが決まる。
(取材・文:藤江直人)
【了】
https://www.footballchannel.jp/2017/07/04/post220390/
◆ガンバ大阪vs鹿島アントラーズ 7月5日(サンスポ)
・鹿島は水曜開催のJ1の直近5試合で負けがなく、現在4連勝中(1分)。しかし、最後に同曜日開催のJ1の試合で負けたのは、2015年6月3日のアウェイでのG大阪戦だった(0-2)。
・一方のG大阪も、水曜開催のJ1の直近4試合で負けがない(1勝3分)。
・G大阪はJ1での鹿島とのホーム戦直近8試合で2勝しかしていない(3分3敗)。
・G大阪はJ1での鹿島戦通算52試合で26敗している。G大阪がJ1でこれ以上負けている相手は横浜FMだけ(27敗)。
・G大阪がJ1で最も失点している相手クラブは鹿島(91失点)。
・鹿島は今季J1でのアウェイ戦で全勝している唯一のチーム(7勝)。アウェイでの得点数も今季リーグ最多である(16点)。
・鹿島にとってJ1での1シーズン内のアウェイ連勝記録としては、1998年シーズンに達成した9連勝に次ぐ数字。
・鈴木優磨はJ1でのG大阪戦直近3試合の出場で2得点を決めている(出場時間は計63分)。しかし、鈴木は6月4日の広島戦以来、J1で出場がない。
http://www.sanspo.com/soccer/news/20170703/jle17070318540008-n1.html
◆鹿島・優磨“好いた”吹田で復活弾狙う「いいイメージある」(スポニチ)
明治安田生命J1第13節最終日 鹿島―Ḡ大坂 ( 2017年7月5日 吹田S )
ACLにより未消化となっていた第13節の残り2試合が5日に行われる。4連勝中の3位・鹿島は、敵地で4位・G大阪と対戦。勝てば首位に立つ一戦で、注目は吹田スタジアムとの相性が抜群なFW鈴木優磨(21)。途中出場で再起を懸けた一撃を狙う。
復調をアピールするには、この上ない舞台だ。鈴木は吹田スタジアムでの一戦を前に「いいイメージもあるし、G大阪ということで点を取れるイメージもある。勝てば首位で折り返せるのはでかい」と力を込めた。
16年2月28日のG大阪戦でゴール。これが開場したばかりの吹田スタジアムで記念すべきJ1初ゴールとなった。さらに16年12月14日のクラブW杯準決勝・アトレチコ・ナシオナル戦ではチーム3得点目を挙げるなど、同スタジアムとの相性は抜群だ。
今、21歳は「(プロ)1年目のような気持ち」でサッカーに向き合っている。序盤は公式戦8戦5発と好調だった。「正直、出られて当たり前と思っていた時期もあった」。しかし、徐々にパフォーマンスは低下。6月25日の新潟戦ではリーグ戦8試合ぶりにベンチまで外れた。
それでも腐らなかった。「健全な競争がある中で力を出さないといけない状況は久しぶり。この時期を乗り越えれば力になる」。自らのゴールでチームを首位に浮上させる。
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/07/05/kiji/20170704s00002179392000c.html
◆鹿島FW鈴木J初の偉業達成へ得意吹田で鬱憤晴らす(ニッカン)
J1鹿島アントラーズは4日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の影響で未消化だったガンバ大阪戦(5日、吹田S)に向けた最終調整を茨城・鹿嶋市内で行った後、台風の悪天候の中で羽田空港から決戦の地に移動した。
2日の柏レイソル戦(柏)で出番がなかったFW鈴木優磨(21)は、FW金崎夢生(28)の同点弾などに、ピッチに入るほど喜びあった場面を思い出し「イエローカードもらいそうでした」と苦笑い。現在3枚もらっており、G大阪戦が累積警告で出場停止になる危機だった。
敵地のガンバ大阪戦には、特別な思いがある。プロ2年目の昨季Jリーグ開幕戦。吹田スタジアムのオープニングゲーム。後半途中から出場して得点。1-0の勝利の立役者となり、その後の出場機会につなげた。同会場で開催された昨年12月のクラブW杯準決勝ナシオナル・メデジン(コロンビア)戦では、わずか8分の出場で1ゴール。Rマドリード(スペイン)FWCロナルドをまねたゴールパフォーマンスも注目され、知名度が全国区になった舞台でもある。
だが、今は試合に出ることが楽しくて仕方がなかった初心を胸に、もがいている。大岩剛新監督(45)就任初戦のサンフレッチェ広島戦(Eスタ)こそ先発したが、リーグ4連勝のチームの中で、その後は出場機会0分。6月25日のアルビレックス新潟戦(カシマ)ではベンチ外の悔しさも味わった。「今、懐かしい感じなんです。1年目の初々しい気持ち」。目の輝きは、ギラギラしていた。
途中出場が多かったものの、Jリーグと天皇杯の2冠に加え、クラブW杯準優勝に貢献できた2016年だった。今季序盤も開幕前から得点を量産。「出られて当たり前と思った時期もあった。ポジション争いがある中で、1からやるのは久しぶり。乗り越えてこそ、もっと成長できると思う」。悔しさの中でも、屈辱を発奮材料に切り替えられてもいる。
結果が良薬となることを自身も信じている。「吹田もガンバも点をとれる良いイメージがある。オレにとってはホームのような感じ」と力強かった。リーグ、天皇杯、クラブW杯の吹田スタジアム全4戦で86分間出場し、2得点の「吹田男」。勝てばJ史上初のアウェー全勝での折り返しだけでなく、首位に浮上する。「首位で折り返せるのはデカイ。練習でも調子も良いですし、決められる気がするんですよね」。スーパーサブとして、リーグ12戦無得点の鬱憤(うっぷん)も晴らす、大阪の夜にするつもりだ。【鎌田直秀】
https://www.nikkansports.com/soccer/news/1850201.html
◆【G大阪 vs 鹿島】 ウォーミングアップコラム:前半戦のラストゲーム。『首位』獲りを目指し、守護神が気を吐く。(J's GOAL)
「鹿島は去年のチャンピオン。うちがチャレンジャーとして臨む試合だと思っているし、全てを出し切って、かつプラスアルファがないと勝つのは難しい。そのプラスアルファとは、球際の部分。ちょっとしたところの球際でしっかり競り勝てるかどうかで勝敗が分かれる試合になると思います」
鹿島戦に向けてそんなふうに話した長谷川健太監督の言葉に呼応したのが、GK東口順昭(写真)だ。一昨年の10月、ナビスコカップ決勝(現:ルヴァンカップ)で味わった悔しさを蘇らせながら、鹿島戦に向けて気を吐く。
「監督の言う通り本当に、勝負は球際だと思います。15年のルヴァンカップでは、手も足も出ないまま決勝で敗れましたが、あの時も球際で圧倒され、何もさせてもらえずに終わってしまった。監督が交代しても、あの時の鹿島は健在だと思っているし、球際で勝負が決まるといってもいいくらい5日はバチバチの試合になると思います。そのルヴァンカップの後、昨年のJ1リーグのアウェイ戦では鹿島に勝つことができましたが、1試合、勝ったくらいであの時の悔しさは払拭できない。僕に限らず、全員がそう思っているはずだし、だからこそ、今節も勝ちたいという気持ちは大きい。また、順位的に見ても競っている相手で、ここで勝点3を積み上げられるかどうかは今後の戦いにも大きく影響するはず。柏と戦った鹿島の試合を見ていても、球際も強いし、簡単にはボールを失わないし、前線には個で仕掛けられる選手も揃っているし、とにかく、全員を警戒しなければいけない相手だと思いますが、ホームですからね。去年のホーム戦では勝ちきれなかったと考えても、今節は勝ちたいと思います」
そのためにも、最後尾で体を張る準備はできている。今季はここまでのリーグ戦、16試合のうち15試合に出場。左頬骨を骨折した影響で、ガンバがJ1に昇格した14年から続いていた、J1リーグへの連続先発出場の記録は途切れたが、チームの絶対的な守護神としての存在感は相変わらずだ。現時点でリーグ3位タイを誇る失点数15という数字に対する貢献度も当然、高い。その気迫のこもった、チームを救うセーブが今節でもみられるか。相手の攻撃陣の質を思えばこそ、それも今節の結果を左右するポイントの1つになりそうだ。
文:高村美砂(G大阪担当)
明治安田生命J1リーグ 第13節
7月5日(水)19:00KO 吹田S
ガンバ大阪 vs 鹿島アントラーズ
https://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00034068/
◆鹿島J1初「アウェー戦全勝折り返し」で首位狙う(ニッカン)
鹿島アントラーズが、J1史上初の「アウェー戦全勝の折り返し」に挑む。2日の敵地柏レイソル戦に3-2で勝ち、今季のリーグのアウェー戦は無傷の7連勝。ACLの影響で明日5日に行われるガンバ大阪戦(吹田S)に勝てば快記録を達成し、セレッソ大阪を上回って首位に浮上する。3日は茨城・鹿嶋市内で調整。FW金崎ら柏戦の先発組は軽めのメニューで疲労回復に努めた。
アウェー戦は、3月4日のヴァンフォーレ甲府戦で試合終了間際にGKクォン・スンテがPKを止めて1-0。2点を先取された3月18日の清水エスパルス戦は逆転。5月4日には浦和レッズに最少得点で競り勝った。MF永木は「アウェーで引き分けでも良いと思える試合で勝ち点3を取れてきたことは大きい」と、敵地勝利の重要性を強調した。
MF小笠原は「あまり意味がない。興味がない。ホームでも勝てよってこと」と、ホームでの4勝5敗を反省し、DF昌子は「そういうのを知ると負けそうだから気にしない」と言った。鹿島にとってアウェー8連勝は連覇への通過点にすぎない。
◆J1のアウェー戦無敗での折り返し 97年の第1ステージで鹿島がPK戦勝ち1試合を含めて8戦全勝があるが、90分以内での全勝は過去ない。年間34試合制となった05年以降、引き分けを含む無敗は過去4回。07年の浦和は6勝3分け、10年の清水は3勝5分け、15年の浦和は3勝5分け、16年の川崎Fが6勝2分け。
https://www.nikkansports.com/soccer/news/1849798.html
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