
日刊鹿島アントラーズニュース
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2014年10月27日月曜日
◆2014Jリーグ ディビジョン1 第30節(オフィシャル)
http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50940
J1 第30節 浦和レッズ戦
鹿島、浦和との差を詰められず。カイオが先制弾も、ホームで悔しい引き分け。
22日に神戸とのアウェイゲームをスコアレスドローで終えた鹿島が、今季の行方を左右する大一番に臨んだ。中3日で迎えた第30節、真っ赤に染まったカシマスタジアムに首位の浦和レッズを迎え撃つと、カイオが芸術的なシュートで先制点を挙げたものの、後半に追いつかれて1-1の引き分け。浦和との勝ち点差を詰めることはできなかった。
4試合ぶりの勝利を目指す鹿島は、カイオが左サイドハーフに入り、2試合ぶりに先発メンバーに復帰した。サポーターの大声援が響き渡る中で始まった一戦。開始早々の5分、守護神がいきなりビッグプレーを見せる。自陣ペナルティーエリア内での競り合いで、山本が興梠へのファウルを取られて浦和にPKが与えられた。先制点を奪われるピンチを迎えたが、マルシオ リシャルデスのキックを曽ヶ端が足で弾き出した。この渾身のPKストップで、スタジアムのボルテージはさらに高まる。
鹿島は浦和にボールキープを許す時間が続いたが、しっかりとブロックを形成して応戦。柴崎や小笠原が臨機応変に最終ラインに入り、5バック気味の布陣で浦和の攻撃に対応した。激しいボディコンタクトの応酬となる中、鹿島は次第に浦和を押し込んでいく。33分には、柴崎のパスを受けた土居がペナルティーエリアの手前からミドルシュートを放つと、枠を捉えたものの相手GKに弾き出されてしまった。35分にも小笠原の正確なスルーパスに反応した赤崎がペナルティーエリア内でボールを収め、チャンスを演出。GKをかわして後方に戻したパスを遠藤が左足で狙ったが、カバーに戻った相手DFにブロックされた。
次第に得点の予感が漂う中、待望の先制点は39分に生まれた。カイオが左サイドでボールを持つと、相手DFとの間合いを測りながらペナルティーエリア左角にさしかかる。的確なタイミングで右足を振り抜くと、インスイングのカーブがかかったループ気味の芸術的なシュートがファーサイドのゴールネットに突き刺さった。カイオの今季7得点目で鹿島が均衡を破り、1点リードでハーフタイムを迎えた。
後半、積極的な選手交代で打開を図る浦和に対し、鹿島は前半同様にブロックを敷いた守備で対応していった。57分には中盤でのパスカットからカウンターを仕掛け、土居が柴崎とのワンツーで左サイドを抜け出す。土居はペナルティーエリア左側で鋭い切り返しを見せ、相手DFのマークを外してからループパスを送る。完全に相手守備陣を崩したが、ファーサイドの遠藤へのパスは惜しくもつながらず、2点目を奪うことはできなかった。
チャンスを逃した鹿島は63分、相手のミドルシュートを曽ヶ端が弾いたところを途中出場の李に押し込まれ、同点に追いつかれてしまう。スコアが1-1となり、トニーニョ セレーゾ監督は赤崎に代えて、本山を投入。直後の65分、右サイドで得たFKのリスタートから土居がヘディングシュートを放ったが、ボールはGK正面に飛んだ。67分には本山の丁寧なパスから小笠原がミドルシュートを打ったものの、枠の左へ。勝ち越し弾を貪欲に狙う鹿島は75分に豊川、80分にはジョルジ ワグネルをピッチに送り出す。85分には左サイドからジョルジが上げたクロスに豊川が合わせたが、この決定的なボレーシュートはGKに阻まれてしまった。
5分と表示されたアディショナルタイム、最後の瞬間まで鹿島は2点目への意欲を示したが、ゴールネットを揺らすことはできなかった。試合は1-1で終了。勝点1を分け合う結果に終わり、浦和との差を詰めることはできなかった。
勝点を51に伸ばした鹿島は3位に浮上したものの、首位の浦和と勝点差7は変わらず、2位のG大阪とは4差となった。次戦は1週間後の11月2日、アウェイで行われる第31節のアルビレックス新潟戦だ。リーグ戦4試合勝ちなしで10月を終えることとなったが、残り4試合、優勝の可能性がある限り諦める理由はない。月が変わり、いよいよシーズンは大詰めとなる。新潟の地で勝ち点3をつかみ、再び走り始めなければならない。
【この試合のトピックス】
・カイオが2試合ぶりに先発出場し、今季リーグ戦での7得点目を挙げた。
・本山が3試合ぶりに途中出場。前回は10月5日に行われた第27節のG大阪戦だった。
監督コメント
[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・マークの対象をしっかりと確認し、最後まで責任をもってボールを追いきれ。
・もっとボールをつないで、より緻密に攻撃を組み立てていこう。
・前を向いて仕掛けろ。積極性をもってとくに球際は厳しく戦え!
浦和レッズ:ペトロヴィッチ
・良いゲームができているから後半も続けていこう。
・我慢すること。
[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・(ダヴィ選手の不在に関して)確かに10点取っている選手が不在ということは、何らかの影響があると言える。しかし赤崎も素晴らしいパフォーマンスだった。最初の5、10分は両サイドハーフのバランスが定まらず、赤崎も守備面で消耗してしまった部分がある。ただ、その中でいいプレーをしていたと思う。
・前半も15分経ってからはチームとしての狙いどころが定まった。先制点も取れて、いい形で前半を終えることができた。
・後半は、相手を恐れたのか、それとも自ら消極的になってしまったのか、物足りなかった。特に若いCBコンビにはもっと成長してもらわなければいけない。技術的なことだけではなく、勇気やガッツの部分もある。ボールをつけることにビビってはいけない。
・我々にとって、ボールをつなぐことが一番大切。ロングボールを蹴るだけでは、前にいる選手の特性を考えたら攻撃を組み立てることができない。厳しいことを言うが、他の試合ではできていた時もあるので言っている。できていない時は、自身がない時。私は信じる他ない。これをやり通すことができれば、違うチームになれるし、彼らにとっても大きい。
・ただ選手たちは最後まで走って、戦って、勝利を目指したと思う。ただ浦和にとっては引き分けでもいいゲームだったし、我々にとっては勝ち点6の意味を持つゲームであり、勝たなければいけなかった。ホームゲームで失ってはいけない勝ち点を失ってしまうことは非常にもったいないこと。
・だが、まだシーズンは終わっていない。選手たちにとって変わるチャンスはまだある。白旗を掲げるつもりはない。それはアントラーズがやることではないし、私の哲学にも合致しない。色々やることは、まだある。
浦和レッズ:ペトロヴィッチ
1-1という両チームにとって素晴らしいゲームだったし、テンポも早かった。試合全体を通して言えば、我々がベターだったと自負しているが、決めきれなかった。相手に我々が与えた決定的なチャンスは決められた1回だけだったと思う。こちらが序盤のPK、その他のチャンスを決めていれば、全く違った結果になっただろう。ただ、今日選手たちが見せてくれたパフォーマンスには満足しちえる。優勝に向かって、焦らずに一歩一歩行きたい。
選手コメント
[試合後]
【本山 雅志】
守備のことを言われていたが、交代直前に同点になったので攻撃面でもチャンスを作ることを意識しなければと思って入った。前半はお互いボールが収まらなかったので、ボールキープして中盤でちらすこと、ボールを失わないことを意識して、フィニッシュの場面ではゴール前に入ろうと思っていた。なかなか自分たちのペースで試合を運べなかった。チャンスは作れたが、フィニッシュのところ。ゴール前まではいけていたし、相手のサイドバックが大きくないので、サイドでせって折り返しを決めるイメージだった。まだ何が起こるかわからない。前を向いてしっかり準備していきたい。
【土居 聖真】
勝たなければいけない試合だった。「いいゲーム」で終わってしまった。自分でもゴール前で思い切ったプレーができれば点につながったと思う。前半は守備に追われ過ぎてボールにさわれなかったが、バランスを見て崩さず、ボールを引き出せなくても我慢強くやろうと意識していた。失点場面だけ見るともったいない。決められるところもあったし、まだまだ実力不足。下を向いても仕方がない。勝つために全力を尽くす。何かが起こってくれることを信じてやるしかない。
【カイオ】
ソガさんがPKを止めてくれて、チーム全体が元気になって盛り上がったけど……。悔しいです。ただ、まだACLもあるし、一生懸命頑張りたい。
遠藤選手、曽ヶ端選手、山本選手、昌子選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。
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