ゆだねて束ねる ザッケローニの仕事 [ 増島みどり ]
日本サッカー協会は24日、6月に行われる南米選手権(ブラジル)の日本代表メンバー23人を発表した。A代表に初選出された13人は、全員が東京五輪世代となった。森保一監督(50)は「若い選手がコパアメリカ(南米選手権)という素晴らしい大会に出ることで、選手の成長につながり、来年の東京五輪にもプラスになると思っています」と期待をかけた。クラブでもまだ出場機会の少ない選手も含む13人の、プレースタイルや所属クラブでの現状を紹介する。
GK小島亨介(22)=大分=
今季早大から大分に加入したがレギュラー獲得には届いておらず、ここまで出場はルヴァン杯の2試合のみ。足もとの技術が高く、2年前の17年U―20W杯では正GKを務めるなど、世代別の代表での経験値は高い。
DF板倉滉(22)=フローニンゲン=
世界的ビッグクラブのマンチェスターCに移籍を果たした逸材。今季はオランダ1部のフローニンゲンに期限付き移籍したが、出場なしに終わった。高い身体能力を武器に、センターバック、ボランチで守備力を発揮する。
DF岩田智輝(22)=大分=
下部組織から現在まで大分で育ち、J3、J2でのプレーも経て、今季J1でブレーク。ここまで3位と躍進するチームに、3バックの一角として貢献する。178センチと大柄ではないが、攻守にアグレッシブなプレーが魅力。
DF立田悠悟(20)=清水=
191センチの大型だが、走力や足もとの技術も備えるセンターバック。清水でレギュラーポジションをつかみ、今季から副キャプテンも務める。
DF原輝綺(20)=鳥栖=
市立船橋時代はセンターバック、プロ入り後はボランチが主戦場だったが、今季加入した鳥栖では右サイドバックに。粘り強いプレーで守備のポジションならどこでもこなす万能型。
DF杉岡大輝(20)=湘南=
馬力のあるプレーと、上下動をいとわない走力が魅力のレフティー。市立船橋高時代では原と同級生で、センターバックでコンビを組んだ。湘南では主に左ウイングバックを務める。今季の1試合平均クロス数はリーグ3位の4・7本。
DF菅大輝(20)=札幌=
左利きで小柄ながらフィジカルの強さ、パンチ力を備え、豊富な運動量も武器。札幌では左ウイングバックのレギュラーに定着し、憧れはブラジル代表DFマルセロ。
MF三好康児(22)=横浜M=
小刻みなドリブルが武器のドリブラー。左利きで小柄ながらシュートレンジも広く、今季期限付きで加入したマリノスで存在感発揮。尊敬する選手は川崎MF家長で、横浜Mでは家長と同じ41番を背負う。
MF松本泰志(20)=広島=
非凡な攻撃センスと無尽蔵のスタミナで、中盤の広範囲に顔を出して攻守に絡むボランチ。今季台頭し、第5節の大分戦でマークした走行距離13・52キロは、ここまでリーグ2位。
MF渡辺皓太(20)=東京V
下部組織から育った東京Vで高校3年生から出場機会をつかみ、ヴェルディひと筋。アイデアあふれる技術と、球際の強さを誇る。
MF安部裕葵(20)=鹿島=
積極的なドリブルが武器で、あこがれはベルギー代表FWアザール。今季は鹿島で厳しいポジション争いを強いられ、スタメンの機会は減少気味。
FW前田大然(22)=松本=
一瞬でも見ればすぐにその特徴はわかるほど、圧倒的なスピードを誇る。前線から猛然と追いかけるプレスは迫力十分。丸刈りの風貌も加わり、野性味があふれるアタッカーだ。
FW上田綺世(20)=法政大=
唯一の大学生はポストプレー、裏への抜けだしなど何でもこなす万能型ストライカー。森保監督が就任後の東京五輪を目指す世代別代表では、ここまで最多得点者。鹿島への加入が内定。
◆南米選手権に挑む日本代表、新戦力は13人。そのプレースタイルや現状を一挙に紹介!(報知)