G大阪――石川は3失点も及第点以上の評価
[J1第1節]G大阪1-3鹿島/2月19日/パナスタ
【チーム採点・寸評】
G大阪 5
ベストの顔ぶれでなかったのは事実だが、ビルドアップのミスで痛恨の2失点。時折良さも出たが、目指すサッカーの完成には程遠いことが明らかに。
【G大阪|採点・寸評】
DF
3 昌子 源 5
1失点目は自身の縦パスが奪われたことが原因。それ以前にもやや無理に前を狙いすぎた。後半は持ち直したが、古巣相手に悔しい出来。
鹿島――D・ピトゥカは圧倒的な存在感
[J1第1節]G大阪1-3鹿島/2月19日/パナスタ
【チーム採点・寸評】
鹿島 7
G大阪の狙いをしっかり見極め、狙い通りの形で攻め切った。1失点はしたが、守備意識も高く、見事に6年ぶりの開幕戦白星を飾る。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 6.5
拮抗した時間帯にパトリックのヘディング弾をビッグセーブ。小野瀬のゴールはGKを責めるのは酷だ。前半1度バタついたが、その後は安定。
DF
32 常本佳吾 5.5(90+2分OUT)
前半はややミスが多く、不安定なプレーが目立ったが、後半は持ち直し、逆サイドへの展開など判断も良かった。
DF
20 キム・ミンテ 6
関川との呼吸が微妙な場面もあったが、なんとか凌いだ。G大阪の攻めに迫力がなかったこともあって、2失点目は許さず。
DF
5 関川郁万 6.5(HT OUT)
立ち上がり、パトリックをフリーにして決定機を許したが、その後は幅広い範囲をケアし、強さを見せた。脳震盪の疑いで、無念の途中交代に。
DF
2 安西幸輝 6.5
機を見た攻撃参加は、後半に鈴木が左ワイドにポジションを移した後により活発に。息の合った連係で左サイドを支配。
MF
14 樋口雄太 6
走行距離は両チームを通じて2位。まだD・ピトゥカとの連係に改善の余地はあるが、ハードワークできる技巧派は効いていた。
MF
21 ディエゴ・ピトゥカ 7
圧倒的存在感だった。相手のミスを見逃さず、絶妙なパスで先制点を演出。守備に軸足を置きながらも、随所でさすがのプレー。
鹿島――終始相手の脅威になった上田
MF
8 土居聖真 6(82分OUT)
決定力にやや問題はあったが、それでも2点目は土居のクレバーなプレスがもたらしたもの。攻守で効いていた。
MF
10 荒木遼太郎 6.5(90+2分OUT)
2年連続の開幕ゴールは逃したが、質の高い動きで攻撃を牽引。トップ下に移行後も判断良くプレーし、3点目では絶妙のアシスト。
MAN OF THE MATCH
FW
40 鈴木優磨 7.5(82分OUT)
前線でタメを作り出し、上田との呼吸も絶妙だった。エゴを出さずにチームプレーに徹し、1得点以上の存在感。サイドでのプレーもクレバーだった。
FW
18 上田綺世 7(82分OUT)
鈴木の存在もあって、フィニッシュに専念。1点目は日本人離れしたゴラッソだった。シュート7本を放ち、終始相手の脅威になった。
途中出場
MF
6 三竿健斗 6(HT IN)
関川に代わって、最終ラインの一角を託された。L・ペレイラに対してうまく対応し、起点になるプレーもシュートも打たせず。
MF
33 仲間隼斗 -(82分IN)
過度に何かが求められる時間帯と展開ではなかったが、アグレッシブな動きで活性化。試合にもうまく入り込んだ。
FW
19 染野唯月 -(82分IN)
投入直後の決定的なシュートは止められるも、これは相手守護神の石川を誉めるべき。空回りすることなく、攻撃を活性化。
FW
9 エヴェラウド -(82分IN)
終盤にそのゴリ押し力は相手にとって嫌な存在だった。チームが雨のようにシュートを放つ流れに乗りたがっていたが、決定機はなかった。
DF
22 広瀬陸斗 -(90+2分IN)
残り時間わずかながら、守備を安定させるべく投入。状況を冷静に見極め、投入直後にクロスも見せ、無難に試合を終わらせた。
MF
11 和泉竜司 -(90+2分IN)
アディショナルタイムの投入でボールに触る回数は少なかったが、それでもゴール前に顔を出し、シュートも放った。
監督
岩政大樹 7
2トップの人選も適切。G大阪の狙いをうまく見切り、得点につなげたが後半早々の4-2-3-1へのスイッチも見事だった。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
◆【J1採点&寸評】G大阪1-3鹿島|鈴木は1得点以上の存在感。パトリックは不用意な退場でチームを苦境に(サッカーダイジェスト)