DF昌子源(25)=鹿島=が持ち前の「順応性」でセネガル攻撃陣を封じる。W杯初出場となったコロンビア戦では国内組唯一の先発選手としてピッチに立ち、2―1の勝利に貢献。セネガル戦でも2試合連続先発を任される可能性が高くなった。コンビを組むDF吉田麻也(29)=サウサンプトン=との連係にも手応えを得ており、国内組でも世界に通用することを再び証明する。
コロンビア戦では先発で唯一のJリーガーとして奮闘。エースFWロドリゲスが万全でなかったことを差し引いても、ほぼ完璧に抑え込んだ。FIFAの公式ホームページは「一番の驚きは昌子源」と紹介。注目度が急上昇する中、「みんなセネガル戦で決めるつもりでいる。イコール勝つこと」と気を引き締めた。
コンビを組むセンターバックに応じてプレーを変えられるのが昌子の強みだ。相手に対しても同じ。「対戦経験のない選手でも、試合前にはデータをあまり入れない」というスタンスだが、それでも抑え込む。好例は16年12月のクラブW杯。準決勝でアトレチコ・ナシオナル(当時)のボルハ、決勝でC・ロナウド(Rマドリード)と世界的FWに順応した。
セネガルについては「身体能力がずば抜けている。でかいのに速いし、ポーランドが抜いたと思っても抜けていないシーンがあった。足が伸びてくる感じがある」と警戒する。特にFWニアングについては「184センチって書いてあるけど、もっとあるやろ。低くさばを読むって斬新」とみるが、これまで通り実際のピッチの中で対応していく考えだ。
「国内組唯一とかJリーグ代表という意識は全くなかった。でも、国内にいる選手が昌子でもあれだけできるんだったら、俺でもできると思って(自信をつけて)くれたら、俺はうれしい」。初戦でポーランドに快勝したアフリカンパワーにも臆することはない。ピッチで柔軟に動き回り、封じるだけだ。(内田 知宏)
“Jリーグ代表”昌子、「順応性」でセネガル攻撃陣封じる