日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年10月7日月曜日

◆2019明治安田生命J1リーグ 第28節(オフィシャル)






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2019年10月06日(日) 15:03キックオフ ヤンマースタジアム長居
【入場者数】23,001人 【天候】晴、弱風、 気温25.0度、 湿度43.0% 【ピッチ】全面良芝、乾燥
【主審】村上 伸次 【副審】山内 宏志 【副審】数原 武志 【第4の審判員】中井 敏博


明治安田J1第28節


犬飼、値千金の電撃ヘッド弾!開始早々の先制点を守り切り、アウェイで勝利!

アントラーズは明治安田J1第28節でセレッソ大阪と対戦した。試合は開始早々に動く。前半6分、永木のコーナーキックから町田が折り返し、犬飼が決めて先制ゴールを奪った。幸先よく先制したアントラーズだが、その後はC大阪の波状攻撃を受ける展開となった。だが、それでもアントラーズの守備陣は高い集中力を保って、相手の攻撃を幾度となく跳ね返していく。そして、守護神のビックセーブにも助けられ、1-0のスコアのまま試合終了のホイッスルを聞いた。


▼▼DAZN MATCH HIGHLIGHTS▼▼




8日前の明治安田J1第27節、カシマスタジアムに札幌を迎えたアントラーズは、前半11分に先制点を許す苦しい試合展開を強いられた。それでも、後半に入ると、50分にセルジーニョが見事なループシュートを決めて同点に追いつく。勝利のみを目指して、攻勢を強めるアントラーズは、その後も幾度となく決定機をつくり、札幌のゴールに迫った。しかし、最後まで逆転弾を奪うことは出来ず、9月最後の試合は1-1のドローに終わった。



試合後、指揮官は「注意すべき時間で失点してしまい、余計なパワーを使わなければいけないゲームにしてしまったというところが、非常に大きな反省点だと思う。勝ち切らなければいけないゲームだった」と悔しさを滲ませながら語った。ただ、「後半の戦い方に関して言えば、たくさんのサポーターの声援を受け、ともに戦えたというところは、非常に評価している」と収穫も得た。この経験を糧にして次に進まなければいけない。



チームは試合翌日から2日のオフをとり、火曜日から練習を再開した。約1ヶ月ぶりとなるアウェイゲームへコンディションを整えていく。指揮官は「最善の準備をして、試合へと向かっていく。出場した選手たちがチームのコンセプトに沿った役割を果たし、チームメイトのいい部分を引き出して、ミスも全員でカバーし合うなど、一体感を持ってやっていきたい」と話した。チームの一体感を大切にしながら、準備を進めていった。



そして、迎えた試合当日。キックオフ約2時間前に先発メンバーが発表された。GKはクォン スンテ、最終ラインは右から伊東、ブエノ、犬飼、町田が入る。ボランチは公式戦初めてのコンビとなる永木と白崎が組んだ。サイドハーフは右にセルジーニョ、左に中村が入り、前線は土居と伊藤が務めた。ベンチには、曽ケ端、チョン スンヒョン、小田、小池、遠藤、名古、上田が座る。



15時03分、キックオフのホイッスルが鳴った。



アントラーズは初めてのチャンスを得点に繋げる。左からのコーナーキックを獲得すると、キッカーの永木が左からインスイングで入れたボールをファーサイドで町田が折り返し、ゴール前で犬飼がシュートする。これがゴールネットを揺らし、前半6分にアントラーズが幸先よく先制した









しかしその後、アントラーズはクリアボールをことごとく拾われ、波状攻撃を受けてしまう。ロングボールとサイドアタックを織り交ぜたC大阪の攻撃に苦しみ、なかなか攻撃を仕掛けることが出来ない。



13分、最終ラインのギャップを突かれる。ソウザからのスルーパスで柿谷に背後へ抜け出されると、ペナルティエリア内右から決定的なシュートを放たれてしまう。決定的なピンチとなったが、これはスンテが右足でシュートをブロックし、ゴールを許さなかった。守護神のビックセーブで失点を免れた。



17分、今度はコーナーキックからピンチを迎える。左からソウザにアウトスイングで高精度のボールを入れられると、ニアでブルーノ メンデスにヘディングシュートを放たれてしまう。だが、これは犬飼が身体を寄せたことで、ゴールには飛ばず、失点には至らなかった。



さらに、27分にもピンチを迎える。水沼から右サイドに流れたブルーノメンデスへパスが通ると、クロスを入れられ、ゴール前で奥埜にヘディングで合わせられてしまう。決定的な場面だったが、これは枠に飛ばずに失点には至らなかった。





その後もC大阪の波状攻撃を受ける展開が続いた。だが、アントラーズは辛抱強く耐え凌ぐ。犬飼とブエノが冷静かつ果敢なカバーリングをみせると、右サイドでは伊東が、左サイドでは町田が、対面する柿谷、水沼を一対一で上回る。そして、ペナルティエリア内に入れられたボールに対しては、全員で身体を張り、相手選手にフリーでシュートを許さない。







41分にもピンチを迎える。ソウザにフリーキックから高精度のクロスを入れられると、ニアサイドで町田がクリアできず、後方にボールが流れ、フォーサイドで木本にヘディングで合わせられた。鋭いシュートがゴールを襲ったが、守護神がまたもビックセーブでチームの危機を救った。









前半終了のホイッスルが鳴った。8本のシュートを打たれたが、守備陣の踏ん張りでなんとか失点をゼロに抑え、1-0とリードしてハーフタイムを迎えた。





後半に入ると、アントラーズが徐々に攻撃を仕掛けられるようになった。ボールを回しながら、両サイドからゴールに迫っていく。







しかし、アクシデントが起きた。セルジーニョがスプリントした際に足を痛めてピッチに倒れ込む。63分、セルジーニョはプレー続行不能となり、遠藤が代わりにピッチへ投入された。



時間が経過するにつれて、再びC大阪に押し込まれる展開となった。アントラーズは前線の伊藤、土居を含め、全員が自陣に戻って守備を行い、チーム一丸で勝利を目指す。

69分には2人目の選手交代を行った。中村との交代で名古をピッチへ送る。名古はボランチに入り、白崎が左サイドハーフへポジションを移した。





ボールは常にC大阪が保持する状態となった。それでも、アントラーズの選手たちは、一体感をもって守備を行い、素早くボールホルダーへ寄せていく。ロングボールに対しては犬飼、ブエノがことごとく跳ね返し、クロスに対してはスンテが広い守備範囲で次々と抑えた。





83分に最後の選手交代を行った。伊藤との交代で上田を投入する。前線の守備を強化し、カウンターでの追加点を狙った。





アントラーズは途中投入された上田を中心にボールキープし、リスクマネジメントを最優先しながら時間を進めていく。守備では犬飼、ブエノのセンターバックが風格を感じさせるディフェンスで相手をゴール前に近寄らせない。







そして、待ちに待った試合終了の笛が鳴った。セットプレーからディフェンダーの犬飼が決めたゴールを守り切り、1-0のスコアで勝利を掴み取った。リーグ4位のC大阪に対して、アウェイで価値ある勝ち点3だ。これで勝ち点を55まで伸ばし、今季初のリーグ首位へ浮上した。





だが、喜びに浸る時間は残されていない。次戦は中2日でYBCルヴァンカップ準決勝第1戦、アウェイ川崎F戦だ。全てのタイトルを獲得するためには、どんな日程であっても、どんな相手であっても、勝利しなければいけない。限られた時間で最善の準備を進め、勝利のみを目指して、目の前の試合を戦う。





【この試合のトピックス】
・遠藤がリーグ戦通算250試合出場
・C大阪に対してリーグ戦5連勝
・C大阪に対してアウェイゲームではリーグ戦7連勝


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・両サイドの守備はもっとアプローチを強く。しっかりと中の守備も怠らないこと。
・ボールを持ったら、焦れずにボールを動かし、相手を走らせよう。
・後半も立ち上がりからアグレッシブさを忘れずに戦おう!

セレッソ大阪:ロティーナ
・前半は悪くない。このまま自分たちのサッカーをしていこう。
・相手がボールを持っている時に、焦らずに冷静に対応しよう。
・ポジティブに、まず1点を取りにいこう!!

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
目標だった勝ち点3をものにしたゲームだった。ボールを支配される時間が長かったが、CBを中心にしっかりと相手の良さを消すことができていた。無失点で終えることができたことを非常に評価している。

Q.町田選手の起用の狙いとその効果は?

A.我々は試合がたくさんあるので、それぞれの選手が常に準備をしていこうと話しながらやっている。C大阪を分析した上で、コンディションの良かった町田を使うという判断をした。非常によくやってくれていたと思う。今日の試合を締めてくれたという評価をして、この後の代表に送り出したい。

Q.今日の勝利でリーグ首位に立ったが、そのことについてどのように感じている?

A.我々がトップに立ったという意識はない。目の前の試合をしっかりと勝つという繰り返しで、ここまで戦ってきたし、今日、アウェイで勝つことを目標にやってきた。選手たちには、次のYBCルヴァンカップの川崎F戦に向けて、しっかりと準備を進めていこうという話をした。

セレッソ大阪:ロティーナ
アントラーズの先制点は少し驚かされるようなセットプレーからの得点だった。その得点が今日の試合を方向づけたと感じている。自分たちのプレーの姿勢やパフォーマンスには満足している。いい試合をしていたと思う。最近の試合の中で一番ゴールに迫ることのできた試合だったが、ゴールを決めることができなかった。決定力や運が足りなかったと思う。


選手コメント

[試合後]

【犬飼 智也】
90分通して苦しい時間帯が続いたが、チーム全体で我慢することができた。その結果が、勝利へとつながったと思う。ピッチ内で、常にみんなが声を掛け合いながらプレーできていたし、全員が我慢をするという意識でやることができていた。難しい試合の中で、勝利を目指して戦う姿勢を示すことができた。

【クォン スンテ】
難しい試合になることは想定内だった。前半の立ち上がりから、アーリークロスへの対応は意識していた。後半もC大阪のうまい対応で、苦しい試合となったが、最後まで必ず無失点で抑えるという意識で戦った結果、勝利することができた。

【伊東 幸敏】
自分のサイドから数本やられてしまった。プレーが切れた時に、ピッチの中で周りの選手とポジショニングについて話し合った。そのあとは、自分の中でその話し合ったことを徹底してやることができたので、大きく崩れることはなくプレーすることができた。

【永木 亮太】
早い時間帯に点を取ることができた。ただ、そういう試合は、おのずと難しい展開になりやすい。カウンターから2点目を取ることができれば理想的だったが、守備のところで少しバタついてしまった。それでも、スンテを中心に、最後まで踏ん張ることができていた。難しい試合だったが、こういうゲームをものにできたというところは、次につながっていくと思う。

【町田 浩樹】
はじめから簡単な試合になるとは思っていなかった。苦しいゲームだったが、みんなで一丸となって勝利することができた。得点のシーンは、亮太君とファーサイドへのボールを入れていくと話していた。折り返したところにわん君がいて、うまく決めてくれた。みんなで掴み取った得点だったと思う。

【伊藤 翔】
早い時間帯で点を取れたことで、難しい展開になることが予想できていた。守備陣が何とか守り切ってくれたし、コンパクトな守備がうまく機能した。こういう試合に勝ってこそアントラーズだと思う。これをしっかりと続けていく。





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