日刊鹿島アントラーズニュース
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2015年10月2日金曜日
◆堂安律、一美和成、野田裕喜、小川航基…タレントぞろいのU-18代表がアジア1次予選に臨む(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20151001/355707.html
エジプト、コロンビア、トルコ、ニュージーランド。
この4カ国はU-20ワールドカップを開催した直近4大会の国だ。どの国の大会にも、日本代表は出場していない。これまで4大会連続で、アジア最終予選となるAFC U-19選手権の準々決勝で敗れ、世界への切符を逃してきた。昨年10月にはミャンマーの地で、南野拓実(ザルツブルク)という絶対的エースを擁しながらも、準々決勝で北朝鮮にPK戦の末、敗れた。
もうこれ以上、世界から遠ざかるわけにはいかない。2017年に韓国で開かれるU-20W杯を目指し、内山篤監督率いるU-18日本代表は、新たなる戦いをスタートさせる。
AFC U-19選手権バーレーン2016予選。来年に開催されるAFC U-19選手権の出場権を懸けた、いわゆる「アジア1次予選」が、10月2日からラオスで開催される。U-18日本代表はラオス、フィリピン、オーストラリアと対戦し、1位になれば来年、バーレーンで開催されるAFC U-19選手権の出場権を手にし、2位の場合はA~Jまでの10グループの2位の中で、成績上位5チームに入れば、出場権を手にすることができる。
当然、日本は1位通過を狙うのだが、日本が入ったグループJにはアジア最大のライバル、オーストラリアがいる。いきなりの関門となった今大会。U-18日本代表はどのような戦いを見せてくれるのだろうか。選手を紹介するとともに、彼らの戦いを展望していきたい。
まず守備面は、センターバックの野田裕喜(大津高校)と町田浩樹(鹿島アントラーズユース)がけん引する。野田は、経験面ではこのチーム屈指で、すでに2015年JFA・Jリーグ特別指定選手としてJ2ロアッソ熊本でJリーグデビューを飾っている。これもただ出場したのではなく、スタメンかつ的確なコーチングで周りを動かし、高校3年生にしてディフェンスリーダーとして堂々たるプレーを見せていた。U-18日本代表でもそのリーダーシップが期待される。町田は身長188センチの高さだけでなく、左利きという武器を持っている。左足のフィードを軸に、攻撃をコントロールする存在として能力を発揮できるか。さらに、センターバックには185センチの冨安健洋(アビスパ福岡U-18)、中山雄太(柏レイソル)といった攻撃の起点にもなれる選手もおり、層が厚いポジションになっている。
中盤には技術レベルの高い選手がそろっている。中でも堂安律(ガンバ大阪ユース)、岩崎悠人(京都橘高校)、佐々木匠(ベガルタ仙台ユース)、坂井大将(大分トリニータ)は注目だ。堂安は複数のポジションをこなせるユーティリティープレーヤーで、絶妙なファーストタッチから繰りだされるドリブルは、どこで起用しても大きな武器となる。ドリブルと言えば、堂安と同じ学年の岩崎もずば抜けた力を持っている。彼のドリブルの特長は「重心移動のスムーズさ」で、ぬかるんだピッチなど劣悪なピッチコンディションであっても、滑らかにボールを運ぶことができる、ただのドリブラーとは一線を画す存在だ。佐々木はインテリジェンスにあふれ、動きながら正確なワンタッチプレーで攻撃のアクセントとなる。坂井もミスの少ないプレーが魅力で、何より前回のアジア予選を経験していることが大きい。
佐々木と坂井のダブルボランチは、高さはないが、ボールを動かすという面では適したコンビとなっている。ボランチに関しては、U-17W杯UAE大会でベスト16進出の原動力となった鈴木徳真(筑波大学)、多彩なパスを持っている森島司(四日市中央工業高校)と、遜色ない選手がそろっており、ここも激戦ポジションとなっている。
FWは小川航基(桐光学園高校)と一美和成(大津高校)の高体連ツートップ。ともにフィジカルが強く、シュート力を兼ね備えている。中でもエースの小川は、大会直前のジュビロ磐田と静岡産業大学との練習試合で、4ゴールと大暴れをするなど好調をキープしているだけに、この2トップが日本の強烈な武器となってくれるだろう。負けん気の強い吉平翼(大分トリニータU-18)、岸本武流(セレッソ大阪U-18)のJユースストライカーも強烈な個を持っており、層を厚くしている。
直前の2試合では、内山監督は様々な組み合わせをトライしており、本番はどの組み合わせで挑んでくるのか。どの組み合わせでも、攻撃力の高いサッカーを展開できる。
もうこれ以上、世界から遠ざかってはいけない。ましてや1次予選でギリギリの戦いをしていてはいけない。彼らに課せられたタスクは大きいが、彼らなら必ずやってくれるはずだ。まずはラオスの地で、力強いスタートを切る。
文=安藤隆人
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