日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年4月7日木曜日

◆2016Jリーグヤマザキナビスコカップ グループステージ 第3節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51831
ナビスコグループステージ 第3節



鹿島、敵地で意地の今季ナビスコカップ初勝利!遠藤、カイオ、昌子のゴールで名古屋に3-1と逆転!

ここまでグループステージ2連敗と崖っぷちの鹿島が敵地名古屋で意地を見せた。同じく2連敗中の名古屋に前半先制されるも、後半、遠藤、カイオ、そして昌子のゴールで3-1と逆転勝利。グループステージ突破に望みをつないだ。











ノックアウトステージ進出のため、もう勝ち点1すら失えない鹿島は序盤、赤崎、土居のツートップが前線から激しいチェイシングを見せ、主導権を握ろうとする。しかし条件は同じ相手の名古屋も前線を張る199cmのシモビッチを活用すべく、両サイドから激しく仕掛けてくる。そして38分、「セットプレーには要注意」と試合前、石井監督が語っていたそのセットプレーで鹿島は先制を許す。田口のFKから長身の野田に決められ、0-1。前半も残り僅かとなったところでの失点だけに嫌な雰囲気が漂った。



この状況を打開すべく、石井監督は迅速な手を打った。後半開始から、今日先発のピッチに立った永木に代え、柴崎を、そして前線でなかなかシュートまでいけなかった赤崎に代え、鈴木を投入し、活性化を図った。また鈴木が入ったことで、カイオは前線へ上がり、カイオ、土居のスピードで長身が揃う名古屋守備陣を攪乱しようという意思がチーム全体で共有することができた。

そして52分、カウンターから遠藤が巧みなフェイントで相手DFをかわし、まさかの右足で名手楢崎の股を抜くシュートを放ち、同点とする。これで勢いに乗った鹿島は60分、同点弾を決めた遠藤からのロングパスにカイオが呼応し、完全にフリーとなり、シュート。しかしこれは惜しくもクロスバーの上を行った。またその1分後には小笠原のパスを遠藤がワンタッチでゴール前へ入れ、土居が飛び込む。ここも土居のシュートは枠を捉えられなかったが、確実に逆転へ鹿島は近づいていった。





歓喜の逆転弾が生まれたのは、66分。土居が個人技からシュートを放ち、そのこぼれ球をカイオが押し込んだ。そのすぐ後ろには小笠原も詰めていたため、まさに全員の力でもぎ取った逆転ゴールだった。





さらにその6分後、遠藤のCKから鈴木がヘディングシュートを放つ。これは楢崎に止められるも、そこを昌子が押し込み、名古屋を3-1と突き放した。















その後、名古屋に何度かカウンターを食らう場面もあったが、相手CBのオーマンが2枚目のイエローカードを宣告され退場となったこともあり、鹿島は3-1のまま、試合を終えた。これで今季ナビスコカップ初勝利。少しばたついた場面もあったが、選手たちは意地を見せた。



まだまだグループステージ突破には届かないが、この勝利で希望はつないだ。ここ数試合続いた流れを断ち切るために必要な勝利だっただけに、今後につながる1勝といえよう。さあ、これからだ。

【この試合のトピックス】
・明日バースデーの遠藤が今季公式戦初ゴール。
・昌子が今季公式戦初ゴール。
・カイオが土曜のリーグ川崎F戦に続き、公式戦2試合連続ゴール。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・1点ビハインドの状況だが、焦らずに自分たちのサッカーを続けよう。
・相手陣内では、もっと組み立てられるぞ!ゴールエリア付近では落ち着いて。
・自陣では簡単にクロスを上げさせないこと。不用意なファールもなしだ!

名古屋グランパス:小倉 隆史
・マーキングとカバーリングを意識して守ること。
・ボールを出した次の動きの質を上げるように。
・セットプレーの時に集中を切らさないこと。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
前半から比較的、自分たちのペースでゲームを進めることはできたと思う。ただセットプレーから失点してしまった。攻撃の部分でも慌てていた部分が前半はあって、チャンスはなかなか作れなかった。後半はメンバーも代えて、相手陣内で落ち着いてつないでいこうとハーフタイムに話し、全員で共有できた。そういう形での得点もできたし、チャンスも多く作れた。守備の部分では前半からあわてて対応するところはなかったので、比較的落ち着いて見ていられた。しかしセットプレーのところは不安定だったと思う。今日は平日にもかかわらず、サポーターも多く応援に来てくれていたのでその方々に勝利を届けることができて、大変嬉しく思う。

Q 今季初の逆転勝利だが?

A 後半落ち着いて、自分たちのつなぐ形ができたのが大きな要因。選手たちの気持ちが変化したということではなく、やるべきことをしっかりやった結果だと思う。

Q 交代策の理由は?

A 岳に関しては、亮太のところでボール展開がうまくできていなかったので、その部分を修正するために入れた。秀平を下げて優磨をサイドに持っていき、カイオを前線に上げたが、前半からボールが収まって前を向けるのに向けない場面が見えていたので、少し落ち着いてボールを前線で保持しようということで2人のカードを切った。

Q シモビッチ選手を抑えていたが?

A CBの2人に関しては、長身の選手にうまく対応してくれたと思う。序盤は少しやられたが、試合中に対応を変えてうまく修正できたことはいいこと。2人ともうまく競り合うことができていたので良かった。

名古屋グランパス:小倉 隆史
前半は悪くなかっただけに、相手が後半メンバーを代えてきて対応できなかったことで一気に後ろ向きになったことはもったいなかったと思う。その中でカウンター、セットプレーでやられたことはウチの甘さ。そしてそういうところをしっかり突いてくる辺り、さすがは鹿島と言わざるを得ない。今のチーム状況の中では差が出たところだと思う。最後、何とか押し返したいと交代を早めに切ったところで選手に負担をかけたところは僕の責任。はね返すだけの力はなかった。


選手コメント

[試合後]

【遠藤 康】
相手から「左足」と言う声が聞こえてきて、左足をケアされていたので、右足で蹴った。自分たちは連敗していて勝たないといけなかった。前半から点は入ると思っていた。攻め急がずに確実にやろうという話をした。

【昌子 源】
ナオと最悪でも1失点で2点は入れさせないようにしようと話していた。2人で出場した試合は、それが今のところ出来ている。それでも0に抑えられれば良かったと思う。シモビッチ選手は(背が高いから)競らない。ただ腕力が強く、抑えるのは大変だった。セットプレーでの失点だと相手にとって楽なので、そこは変えていかないといけない。

【植田 直通】
今日はシモビッチ選手との対戦を楽しみにしていた。上手くいった部分もあったし、いかなかった部分もあった。失点した事は悔しい。無失点で終わりたい。無失点でいけば負ける事はない。ナビスコカップはもう負けられない。これからも成長するために勝って、昨年のあの舞台に立ちたい。

【鈴木 優磨】
後半からは頭でチャンスが来るからクロスに入っていけという指示だった。まだ2年目じゃなく、もう2年目だと思っている。そうしないと、まだ3年目というよいうに年月だけが経つ。毎年タイトルを狙うチームにいるのだから、自分自身、結果を残していかなといけない。ただチームとして結果を得たのは良かった。後半、上手くはまったと思う。でも相手が一人少ない状況で、押し込まれる時間があったのは改善しないといけない。

【西 大伍】
前半はサイドチェンジが少なかったし、もっとボールを回せば崩れると思っていた。もう少し揺さぶれば、相手も疲れる。後半の交代は意図のある交代だと思う。グループステージの残り、全部勝つしかない。

【土居 聖真】
久々に90分プレーした。それは良かったが、がむしゃらにやって、内容が頭に入っていない。試合で何をしたのか覚えていない。

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