MF遠藤保仁(34)=G大阪=が豊富な経験を日本代表に還元する。15日に発表されたアジア杯の代表メンバーに選ばれ、日本人史上初の4大会連続出場。今季クラブの3冠の立役者になったベテランは、大会連覇に意欲を見せた。初の公式大会選出となったMF柴崎岳(22)=鹿島=は、遠藤とのレギュラー争いを歓迎した。
MF柴崎がポジションを奪い返し、アジア杯2連覇をたぐり寄せる。自身初のアジア公式戦となる今大会。これまでの親善試合における招集とは「異なる喜び」と表現する一方、「国際大会は個人が経験を積む場ではなく、あくまでも国として結果を残さなければいけない舞台」と重い覚悟を口にした。
目標は明確だ。「頭(先発)から出て、チームの勝利に貢献すること」。11月の合宿では、つかみかけた右MFのポジションを、ベテランMF遠藤に奪われた。ただ、いろいろな選手が試される段階だけに、柴崎は「レギュラーは確定していない」と分析。「最終的な判断は大事な試合で表れる」とより結果が求められるアジア杯でこそ、アギーレ監督の信頼が先発起用に表れると踏んでいる。
「その重要な試合で出られるようにアピールしていきたい」。代表集合の29日までは「最高のコンディションで臨む」ため、個人的に合宿を張る予定。真夏のオーストラリアで開催されるアジア杯は酷暑の中、20日間で最大6試合を行う厳しい日程だ。23人全員に出場のチャンスはある。柴崎はそのチャンスに近づき、チームを勝利に導けるように、今から最善の準備を尽くす。(内田 知宏)