日刊鹿島アントラーズニュース
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2013年7月10日水曜日
◆【J1:第15節 鹿島 vs 清水】プレビュー:連敗脱出への道筋はどこに?セレーゾ監督が大なたを振るう!(J's GOAL)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00158092.html
7月10日(水)J1 第15節 鹿島 vs 清水(19:00KICK OFF/カシマ)
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予想もつかない展開で楽しませてくれるのがサッカーの魅力のひとつではあるが、こうまで予想を裏切られるとは思わなかった。中断期間を経てギアをまき直し、さらに勢いを強めて後半戦に突入すると予想されたアントラーズの戦いが、思わぬ失速を見せている。屈辱的な公式戦3連敗。特に前節の川崎F戦では4失点の大敗でサポーターからは大きなブーイングが飛んだ。なんとかベテランの中田浩二がその場をおさめたが、失ったサポーターからの信頼を取り戻すには、勝利という結果を手にするしかない。
「まず3試合でこれだけ失点しているということは良くないと言えるでしょう。全体のディフェンスの修正をかけなければならない」
セレーゾ監督が言うとおり、3試合で9失点とは守備が不安定だった昨季に逆戻りしてしまったかのような数字だ。勝つしかなかったヤマザキナビスコ杯準々決勝第2戦で失点を重ねたことは致し方ないが、3戦全てで先取点を奪われているところは気になる。どちらが機先を制するかで試合展開が大きく変わるなか、いずれも相手に先手を許してしまっては苦しい試合運びを余儀なくされる。4連戦の最中ではあるが、セレーゾ監督の言うとおり修正をかけなければならないだろう。
ただ、その修正方法もまた、予想を覆すものだった。セレーゾ監督はチームの中心を担ってきた野沢拓也、岩政大樹を外して清水戦に臨むようである。ゴールマウスを守る曽ヶ端準は「初めてではないですし、みんなゲームの経験はある。そこは心配してないけど、大樹みたいにワァワァ声を出す奴が後ろにいないので、自分から言わせるようにコミュニケーションできればいいですね」と話してくれた。
荒療治という意味合いだけでなく、連戦の疲労を考慮しての選手構成かもしれないが、いずれにせよチームに流れる雰囲気は少し変わった。この変化を、なんとか結果に結びつけたいところだ。
対戦相手の清水エスパルスも決して良い状態とは言えなさそうだ。前節の名古屋戦では、「厳しい試合だったと思います」とアフシンゴドビ監督が振り返っている。前半こそ何度か見せ場はつくり、先制点を奪われてもすぐに同点に追いついたが、後半はシュート0本に抑え込まれてしまった。終了間際に失点し勝点も逃してしまう内容とあっては、監督に疲労の色が濃かったのもうなずける。また、今節は守備の要であるカルフィン ヨン ア ピンが出場停止。布陣を含めて、チーム力が試される状況だ。
清水には体格に優れるバレーを起点に、スピードに特長を持つウイングタイプの選手が何人も在籍する。川崎Fに何度もカウンターを許してしまった鹿島としては、前節の悔しさを晴らす絶好の機会にしたいところだが、同時に二の舞となる危険性もはらむだけに、目が離せない試合展開となりそうだ。
以上
2013.07.09 Reported by 田中滋
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