日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2013年8月14日水曜日

◆ドイツ記者が内田篤人の4年目を展望「彼はディフェンス版の香川」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/media/wsk-news/20130809/128130.html



 現地8月9日のバイエルン対ボルシアMGの一戦で、ブンデスリーガの2013-14シーズンが開幕。ドイツ誌『キッカー』のキム・デンプフリング記者がサッカーキングの取材に応え、シャルケに所属する日本代表DF内田篤人のドイツ4シーズン目についてコメントした。

「内田のシャルケでの安定感のあるプレーは、近年のブンデスリーガにおける“日本人サイドバックブーム”に大きく貢献した。彼の存在がなければ、その後にドイツ移籍を果たした酒井高徳(シュトゥットガルト)や酒井宏樹(ハノーファー)らも、実力とは別の次元で声が掛からなかったかもしれない。そういう意味で、内田は『ディフェンス版の香川真司』と呼べる存在だ。香川は乾貴士(フランクフルト)や清武弘嗣(ニュルンベルク)ら、彼の後に続くことになる日本人の攻撃的MFにブンデスリーガへの扉を開いた。内田の場合も同様、彼が2010年に渡独するまで、ドイツサッカー界で日本人選手がサイドバックとして活躍できると考えた者は、片手で数えられるほどもいなかったはずだ」

 さらに同記者は、内田の新シーズンについて次のように語っている。

「昨シーズンの内田は負傷欠場が続き、今シーズンはスタメンの座を確保できるかが危ぶまれている。もともとパフォーマンスの波がほとんどない選手とはいえ、負傷の影響もあってそのパフォーマンスのレベルが少し落ちていることは否めず、クラブも不安を抱いているからだ。その証拠に、これまでずっと右サイドバックに定着していた内田のレベルを再度上げる狙いもあり、シャルケはライバルとなる新たな選手の獲得によって内田にプレッシャーをかけるプランを持っていた。その第一候補がフルアムに所属するサーシャ・リーターだ。しかし、リーターの獲得は移籍金がネックとなり合意には至らなかった」

 同記者はシャルケの右サイドバックについて「レンタル先から復帰したティム・ホークラントと、こちらは昨シーズン同様だが、マルコ・ヘーガーも内田の強力なライバルだ」と前置きをしつつ、「最終的には内田が右サイドバックのスタメンに定着する可能性は高い」と分析。「今のシャルケには内田以外の本格的な右サイドバックがホークラントしかおらず、そのホークラントも故障が多い選手で、長いリーグ戦で持続的に力を発揮できるかは未知数。ヘーガー起用の可能性もあるが、サイドバックとしての適性を考えれば、内田に一日の長がある」と理由を語っている。

 最後に同記者は「ドイツで迎える4シーズン目、内田がどんな“サムライ魂”を見せてくれるかが実に楽しみだ」と内田への期待を口にした。

 なお、キム・デンプフリング記者の展望記事は『ワールドサッカーキング 2013-2014シーズン選手名鑑・開幕版』に掲載されている。

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事