日刊鹿島アントラーズニュース
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2013年10月20日日曜日
◆かつてのホームスタジアムで移籍後初プレーの浦和FW興梠「個人的には完敗」(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/405392_127019_fl
[10.19 J1第29節 鹿島1-2浦和 カシマ]
2005年から昨シーズンまで、ホームスタジアムだったカシマスタジアムでの古巣との一戦。浦和レッズのFW興梠慎三は、特別な想いを持ってピッチに立っていた。試合には2-1で勝利したものの、試合後の興梠は反省の弁を繰り返した。
「すべて自分に入って来たときにミスをしちゃったので、チームに迷惑をかけてしまいました。チームが助けてくれたので、感謝しています。1点取ったら、前からプレスを仕掛けようというのはハマったと思いますが、何もできなかったのが不甲斐なかった。今日できなかった分は、ナビスコ杯決勝、今後のリーグ戦でチームに返したい」
『興梠だけには、やらせない』。そんな意気込みを鹿島の2CBを務めたDF山村和也とDF青木剛は感じさせた。興梠に縦パスが入ると、素早く体を寄せて基準点をつくらせなかった。結果的に決勝点となったMF原口元気のゴールシーンでは、その強い警戒心が仇になったのかもしれない。
直前に2度、クサビのパスを受けそこなった興梠だが、原口がドリブルを仕掛けると山村を引き連れて、左サイドに流れて行った。興梠の空けたスペースに侵入した原口が、右足を振り抜く。「得意な形から、得意なコースに入った」と語る背番号24のシュートが決まり、浦和はリードを2点に広げた。
この場面について興梠は、意図的にマークを引き付けようとしていたと明かしている。
「自分に入っても、自分でミスしていましたし、ピンチを招いていたので。なるべく自分が消える動きで、スペースを空けようかなと思っていました。元気がああいうふうにドリブルしてくるときは、止まって足下にボールをもらうんじゃなくて、スペースを空けることを考えています。それにうまく(DFが)食いついてくれたので。それで食いつかなかったら、自分がフリーになれますし、良かったんじゃないかなと思います」
グリーンのアウェーユニフォームを着てカシマスタジアムに立った興梠は「チームは勝ちましたけど、個人的には完敗です。来年は僕のゴールで勝ちます」と、自分の力を発揮しきれなかったことを悔しがりつつも、「でも、楽しかったですよ」と充実の表情を見せた。
(取材・文 河合拓)
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