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復帰が濃厚とされる名古屋の田中マルクス闘莉王 [写真]=遠藤健次
■名古屋グランパス 田中マルクス闘莉王の復帰が濃厚、ベンチメンバーも豊富
懸念材料は、右サイドバックだろう。元々、層の薄いポジションではあるが、前節・鳥栖戦で田鍋陵太が負傷したことで適任者がいなくなってしまった。負傷中の矢野貴章が復帰の可能性を見せているが、指揮官はもしもに備え、小川佳純や磯村亮太のコンバートも準備。仮に小川が先発することになれば、今季で6人目の右サイドバックとなるだけに、悩ましいポジションだ。福岡大との兼ね合いから大武峻も欠場するため、最終ラインの連係面には不安を残している。
ただし、好材料はそれ以上だ。左ふくらはぎ痛で離脱していた田中マルクス闘莉王の復帰が濃厚となり、コンディションの不安から鳥栖戦の出場を見送ったケネディも復帰する見込みとなった。選手たちの特徴を生かしたシンプルな戦い方を強みとするチームにあって、“高さ”をもたらせる彼らの復帰は、攻撃の表情を豊富にする。チャンスの数を増やしながらゴール欠乏症に悩んでいるだけに、いざというときのパワープレーも復活するだろう。
リーグ戦6試合勝ちなしで、豊田スタジアムでは今季、ほとんど勝つことができていない名古屋だが、現状のベストメンバーがそろう今節は、ベンチの手駒も豊富。送り出す選手によって戦い方を変えられるだけに、指揮官の手腕が問われる一戦とも言える。3バックに戻すことも考えられた中、鹿島の攻撃陣が1トップであることから、まずは[4-4-2]を踏襲することになりそうだ。(totoONE編集部)
■名古屋予想スタメン
4-4-2
GK
1 楢崎正剛
DF
10 小川佳純
3 牟田雄祐
4 田中マルクス闘莉王
15 本多勇喜
MF
17 松田力
28 田口泰士
8 ダニルソン
33 レアンドロ・ドミンゲス
FW
18 永井謙佑
11 玉田圭司
■鹿島アントラーズ 前節5-1で大勝、名古屋の攻撃陣に対しCBの連係に注目
前節5-1で広島に大勝した鹿島は、アウェイの名古屋戦に乗り込む。3試合連続で引き分けたあと、中断明け初となる勝利を大量得点で手にすることができたことは、若いチームにさらなる勢いを与える。勝ちきれない印象が強かった試合内容も、負けない粘り強さと勝ちきる勝負強さに変わってきた。連勝によって、それをより確かなものにしたい。
しかし、名古屋とはホームで対戦し、玉田圭司に良いように前線をかき回され1-2で敗れた。ケネディ、永井謙介など、特長の異なるFWが揃っており誰が出ても一癖も二癖もある。若いCB陣には、そうした相手を抑えることが求められており、昌子源と植田直通の連携に注目が集まる。
先週末にはジョルジ・ワグネルが来日。2列目での起用が予想される大ベテランは、チームに新たな競争原理を持ち込むはずだ。若くて伸び盛りの豊川雄太やカイオには良い刺激を与えてくれるだろう。前節で良いパフォーマンスを見せた中村充孝も含め、新たなブラジル人が加わったことは、序列ができはじめていた2列目のポジション争いを再び激化させることだろう。残念ながら、今節についてはジョルジ・ワグネルの出場は難しそうだが、能力の高さは実証済み。精度の高い左足のキックを筆頭に活躍が期待される。
ひとあし先に試合に戻れそうなのが遠藤康。ジョルジ・ワグネル加入で力を示さなければポジションを失うのは遠藤も同じだ。(田中滋)
■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
21 曽ヶ端準
DF
24 伊東幸敏
23 植田直通
15 昌子源
16 山本脩斗
MF
20 柴崎岳
40 小笠原満男
33 カイオ
28 土居聖真
13 中村充孝
FW
11 ダヴィ
20 柴崎岳
40 小笠原満男
33 カイオ
28 土居聖真
13 中村充孝
FW
11 ダヴィ