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「ウォーミングアップコラム」は、試合に向けてのワクワク感を高める新企画。ホームクラブの担当ライターが、いろんな視点から、いろんなテイストでみなさんに情報をお届けします!
中3日の3連戦ということもあってか紅白戦主力組のボランチに入ったのは、小笠原満男ではなく永木亮太だった。永木にとっては古巣との対戦だった湘南ベルマーレ戦以来となる3試合ぶりの先発機会。
「いつスタメンで出てもいいように準備はできています。湘南戦以降、スタメンで出ていませんがコンディションも上がってきています。いまは2試合勝ててない状況が続いているので、スタメンで出るようならしっかり勝てるようにしたいです」
そう言って試合に向けて気持ちを高めていた。
この2試合、チームは無得点が続いている。ゴールがなければ勝利は遠のくのは当然のこと。得られた勝点もわずかに1。肩を並べていたはずの浦和レッズや川崎フロンターレに引き離され、残り8試合はすべて勝たなければ厳しいくらいの状況に追い込まれた。そのなかで、石井正忠監督はキャプテンの小笠原ではなく永木をピッチに送りだす。
永木もその意気を感じつつ、チームが置かれた状況のなかで、自分に何が求められているのか明確にイメージしていた。
「この2試合は勝てていないのでフィニッシュのところは集中してやらないといけない。また後ろはしっかり守れているので、僕が入ったとしてもそれが継続できるようにしたい。前節の試合を見ていても、相手にやられる気がしなかった。守備の意識の高さもよくなって来ているので、そこはぶれずにいきたい。僕がもっと中盤で奪えればチャンスも増えると思う」
ただし、相手の中盤にいるのはレオ・シルバだ。そのスタイルは永木と同じ。驚異的な運動量とボール奪取力を備え、いつも鹿島の試合では決定的なチャンスを潰されてきた。そして、永木にとっても特別な存在の一人だという。
「好きな選手の一人ですし、奪う技術がすごい高いので映像を何度も見させてもらった。90分耐えず動けているし、前にも行けて後ろにも下がれるのは自分の良さでもある。そこでは負けたくないです」
中盤で激しくぶつかり合う2人の姿が目に浮かぶ。そのどちらが優位に立つかが、試合の形勢も左右するだろう。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 1st 第10節
5月4日(水)16:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs アルビレックス新潟