日刊鹿島アントラーズニュース
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2016年11月25日金曜日
◆岡田武史氏、鹿島の勝利への徹底に賛辞「小さなスキを見せないことが勝負を分ける大きな要因」(サッカーキング)
http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20161124/519714.html?cx_cat=page1
明治安田生命2016Jリーグチャンピオンシップの準決勝が23日に行われ、鹿島アントラーズ(年間3位、ファーストステージ優勝)が1-0で川崎フロンターレ(年間2位)を下し、浦和レッズ(年間1位、セカンドステージ優勝)が待つ決勝進出を決めた。
同試合を生中継したスカパー!にて、ゲスト解説を行ったFC今治オーナーで日本サッカー協会副会長の岡田武史氏に試合後、話をうかがい、準決勝の一戦を振り返ってもらった。
準決勝は川崎の本拠地・等々力陸上競技場で行われ、年間勝ち点で上位の川崎は引き分けでも決勝にコマを進める状況だったが、後半に鹿島FW金崎夢生に得点を許し、敗退となった。岡田氏は、「戦術やシステムも大事ですが、最終的に勝負を分ける一番大事な要素は小さなことにスキを見せないかどうかです。はっきりと鹿島と川崎の差がそこに出たと思います」と振り返る。
決勝点は左サイドからのスローインから山本脩斗のクロスに金崎がヘディングで合わせたものだったが、「川崎は簡単にクロスを上げさせましたが、鹿島は絶対にそこを上げさせない。小さなスキを見せないことが勝負を分ける大きな要因になります」と、具体的に見られた失点シーンを含めた川崎のスキを指摘。
続けて鹿島の勝利への徹底ぶりを称え、「その小さなスキが『勝ち切る』か『いい試合をした』で終わるかの違いになります。この試合は典型で、鹿島は徹底して勝つことへのこだわりをクラブとして継続できています。それはすごいことですよね。クラブとして監督の選び方、選手の取り方を、スタイルを変えずにやってきているところは鹿島の強さだと思います」と、クラブ根付く姿勢に賛辞を贈る。
準決勝で目立った選手を挙げてもらうと、鹿島の主将・小笠原満男をピックアップ。「37歳という年齢であそこまで前に出ていくし、すぐに戻る。年齢を考えればケガも少ないですし、すごいですよね。昔はテクニシャンと言われていたけど、あそこまで泥臭いプレーができるスタイルに変えてでもやっていることはすごいです」と評価すると、「試合後のインタビューで、『勝たないとわからないものがある。それを伝えたい』と話したようですけど、まさにその通りです」と、鹿島の勝利へのこだわりを体現する選手として絶賛。
年間勝ち点では鹿島を13ポイント上回った川崎だが、CSでは準決勝で姿を消すことになった。岡田氏は、「かわいそうだったのは、川崎のサッカーをするための中心の選手が欠けたこと。相手に守備ブロックを作られると、中央でボールを受ける選手がいないといけないけど、今日はあと一人足りなかった」と話し、負傷の影響で欠場した小林悠、大島僚太の不在が響いたことを指摘。
しかし、主力不在以外にも「素晴らしいサッカーをしていますが、あと一歩、鹿島がやり切った守備の激しさが足されたら、すごいチームになるはず。風間監督は今季で退任しますし、勝たせてあげたかった気持ちはありましたが、そこが足りなかったのかなと。お客さんからこれだけ支持されていますし、やっているサッカーは間違っていないと思います。あとは、そのプラスアルファ。タイトル『争い』をすることと、タイトルを『取りきる』ことは大きな差があります」と、勝者になるために欠けていることとして、前述の小笠原が話したような「勝たないとわからないもの」を、知るきっかけが川崎に必要なことだと話している。
岡田氏は12月3日に開催されるCS決勝第2戦でも、スカパー!にて解説を担当することが決まっている。
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