日刊鹿島アントラーズニュース
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2016年11月8日火曜日
◆1年5か月ぶり代表復帰・大迫の躍進のきっかけは代理人の一言 “格下げ移籍”志願も(報知)
http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20161108-OHT1T50037.html
サッカー日本代表は7日、茨城県内で合宿を行い、FW大迫勇也(26)=1FCケルン=らが帰国し合流した。昨年6月の招集を最後に約1年5か月、日本代表から遠ざかっていた大迫。昨年12月には格下リーグへの移籍希望を口にするほど低迷したが、代理人の厳しい言葉を原動力に復活。この「覚悟」がケルンの中心選手に、そして日本代表復帰へと押し上げた。
昨年12月、FW大迫は格下リーグへの移籍を視野に入れていた。1FCケルンとの契約は残り1年半に迫っていたが、試合出場機会は減り、出られても本職のFWではなく、MFやトップ下。インサイドハーフまでポジションを下げたこともあった。14年1月に周囲の反対を押し切って海を渡ってから約2年。ストライカーのプライドは傷つけられ、ギブアップ寸前に追い込まれていた。
代理人の秋山祐輔氏にオランダ1部や各国2部リーグへの移籍交渉について相談した。「試合に出たい」一心だった。だが、“身内”から返ってきたのは厳しい言葉。「サコ(大迫)の良さを分かっている俺が監督でも最初は外国人を使う。それはケルンだけじゃない。欧州クラブならどこでも同じ。どこにでも大きい外国人FWがいる。そこで結果を出して1トップを取らないといけない」
苦い経験があった。12年ロンドン五輪出場を目指すU―23日本代表のエースとして本大会出場権獲得に貢献したが、五輪のメンバーから落選した。日本サッカー協会関係者によると関塚隆監督(当時)は、先発起用しなかった時に見せた大迫の態度が、ふて腐れているように映ったからだという。思い通りにいかない時、知らず知らずのうちに態度に出てしまう。今回の“格下げ移籍”も同じ思考だった。
腹をくくった大迫は、サイドでもトップ下でも精力的に取り組んだ。「FW起用を勝ち取る」という明確な目標に向かっていた。今季は公式戦11試合に出場(先発9試合)し、4得点2アシスト。結果を出し、FW起用を勝ち取った。「もうあんな嫌な思いをしたくない、という思いが強い」。大迫が結果の世界に生きる、ストライカーとなって日本代表に戻ってきた。
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