日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年2月17日金曜日

◆若手よ出てこい!ベガルタ最年長・野沢が喝「発信していかないと」(サンスポ)


厳しいカウンター練習でも、野沢(左)はきつい顔を見せず走りきった (撮影・井上幸治)

 J1ベガルタ仙台第3次キャンプ(15日、宮崎)若手よ、出てこい! ベガルタ4年目のMF野沢拓也(35)が、カウンター練習でピッチを縦横無尽に駆け回り、コンディションのよさを見せつけた。J1鹿島の黄金期を支えたプロ19年目のチーム最年長はチームが目標とする5位以上への貢献を誓う一方、定位置争いで若手のアピール不足に苦言。チームは午前中に7対7のミニゲームやカウンター練習など、約1時間半の練習を行った。

 25日、J1札幌との開幕戦まであと10日となったこの日の練習後、チーム最年長の野沢がレベルアップを願った。

 「まだまだ上を驚かす選手が出てきていないと感じる。もっと出てきてほしい。出ている人だけでなく自分から発信していかないと。強い気持ちを持たないと損をする」

 ふだん口数が少ないベテランが放った言葉の重みは格別だ。ここまで約30日間のキャンプで渡辺晋監督(43)が「最後まで競争。若手には本気でポジションを取ってほしい」と例年以上にあおっているが、練習試合などで主力組に入ってアピールに成功しているのは、J1川崎から新加入したMF中野嘉大(23)くらい。野沢は物足りなさを感じている。

 「苦しいときを乗り越えてこそ、2、3年後にスタメンのピッチに立っていられる。こういう時期を大切にしないと」

 自らも小笠原満男、本山雅志らが所属して選手層の厚かった鹿島で24歳シーズン(2005年)に10得点を記録し、定位置を確保。06年には日本代表にも選出された。スター軍団でもまれ、のし上がってきたからこそ、もどかしさがある。

 もちろん野沢自身、若手に負けるつもりはない。キャンプでは故障もなくフルメニューを消化。この日のカウンター練習でも自軍のゴールから敵ゴールまで、全速力で何度も駆け上がった。

 「年も年なので徐々にだが、開幕でいい入りをするための体作りの場所という意識で取り組んでいる。(開幕は)いよいよ、待ち遠しいという気持ちでいっぱい」

 今季からの新システムでは主にFW最前列でプレー。4日のJ1大宮との練習試合ではゴールも決めた。「やりがいがあるし、成長できる」という野沢に、渡辺監督は「厳しいポジション争いは本人も自覚しているし、精力的なのは目に見えて明らか。本人も期するものがあるんじゃないか」と、目を見張る。「5位という目標へ力を注ぐ」と力強く言い切るベテランが、若手の挑戦を待っている。 (井上幸治)

野沢の厳しい言葉に20歳のFW西村拓真

「(野沢からは)学ぶことが多すぎる。『これぞプロ』というオーラを持っている。自分もやらないといけない。チームのために貪欲にやっていきたい」

今キャンプの野沢★

 故障もなく、順調にメニューを消化している。練習試合では、MF登録ながら、3-4-3の新システム時はFW最前列でプレー。4日のJ1大宮戦ではスタメン出場した3本目に1ゴール1アシストを記録するなど、存在感を発揮している。

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170216/jle17021610010001-n1.html

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