日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年5月7日日曜日
◆[プレミアリーグEAST]残留大目標に掲げる鹿島ユースがアウェーで横浜FMユース撃破!開幕5戦で4勝目!(ゲキサカ)
[5.6 高円宮杯プレミアリーグEAST第5節 横浜FMユース 0-2 鹿島ユース 保土ヶ谷]
高校年代最高峰のリーグ戦、高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグEASTは6日、第5節1日目を行い、横浜F・マリノスユース(神奈川)対鹿島アントラーズユース戦はアウェーの鹿島が2-0で勝った。4勝1敗の鹿島は暫定首位浮上。一方の横浜FMは2分3敗と未勝利のまま約1か月半の中断期間に入ることになった。
立ち上がりの先制点が試合の流れを傾けた。鹿島は前半7分、左SB荒川弘大朗が右サイドから左足FK。これをファーサイドのFW金澤蓮が頭でゴールへ沈めて幸先よくリードを奪った。
横浜FMは序盤、全員ではないものの、入りの悪かった選手もいて、球際の攻防などで相手に優位に立たれてしまった。しっかりと守備から試合に入った鹿島は横浜FMがアタッキングゾーンに入る前にボールを奪い取る。熊谷浩二監督も「守備からという部分ができている」という鹿島はCB中村勇太やCB増崎大虎が脅かされるようなシーンをつくられることなく、サイドから相手を押し込んで試合を進めていった。
GKから丁寧にボールを繋ぐ横浜FMも前半30分頃から崩しの形が出て、FW栗原秀輔のスルーパスにMF伊藤優世が走り込んだり、3日前にルヴァン杯に出場したU-18日本代表MF山田康太主将がパス交換からシュートを狙ったりするシーンをつくったが、フィニッシュの精度、パワーを欠いて無得点。鹿島が1-0とリードしたまま前半を終えた。
後半立ち上がり、「人、人に付いて、足元(のボール)にはファウル覚悟で来る感じになっていた」(横浜FM・MF椿直起)という鹿島が横浜FMを押し込んで試合を進め、再びゴールを奪う。6分、荒川が左足で入れたCKが横浜FMのオウンゴールを誘って2-0。前へ、前へと出る鹿島は相手がカウンターに移ろうとしたところを右SB結城将貴がスライディングタックル一発で仕留めたほか、簡単には相手に前を向かせず、敵陣でボールを引っ掛けて決定機を作り出すなど、それまで以上に勢いを増した攻守によって反撃のきっかけを与えない。
だが、初勝利を挙げたい横浜FMも簡単には終わらない。MF山田が勝利への執念を感じさせるような動きを見せれば、後半半ばからは左MF椿が存在感を増して縦へのドリブルやサイドチェンジからチャンスメーク。落ち着いて相手のプレッシャーを剥がしてボールを進めて決定機を作る。だが、左クロスからMF木村卓斗の放った右足シュートがクロスバーを叩いたほか、山田の右足FKがGK沖悠哉のファインセーブにあうなど最後まで1点を奪うことができなかった。西谷冬樹監督も残り15分、20分のサッカーについて高く評価するなど、できていたことも多かった横浜FMだが、わずかな部分の積み重ねが勝敗の差に。指揮官が指摘した「2点目の失点よりも、その直前に繋がずに蹴ってセットプレーにしてしまったところ。しっかり繋いでできる部分だった」という点や「90分間ファイトし続けるメンタリティー」という点などを課題となった部分を改善して初勝利を目指す。
勝った鹿島はこれで開幕5試合を4勝1敗と好スタート。「こういう環境で得られるものを考えて、残留を第一に考えている」(熊谷監督)というチームはプレミアリーグ残留へ向けて勝ち点を重ねることに成功し、暫定ながらも首位に立っている。ただし、指揮官は「どっちに転がってもおかしくない試合ばかり」。コーチ陣も、選手も目標の残留が簡単に成し遂げられるとは考えていない。だからこそ、緩めること無く目の前の試合を戦い、まずは残留を勝ち取ることに集中する。
この日、気迫が伝わってくるようなプレーを見せていたMF出津真哉主将は「守備から入って少ないチャンスで決めきるというところはできている。でも、きょうの試合は後半、危ないところがありました。自分たちは守備をウリにしているのでレベルアップしながら、攻撃の精度も上げていかないといけない」。上位争いに目を向けるよりもまずは成長することに全力。中断期間中もライバルたちに負けないようにレベルアップして、また勝ち点を積み重ねる。
(取材・文 吉田太郎)
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?215513-215513-fl
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