サッカーW杯ロシア大会に日本代表の専属シェフとして同行した西芳照さん(56)が6日、地元の福島県広野町で取材に応じ「選手が喜ぶ料理を心掛けた。十分な仕事ができたのかな」と快進撃を支えた日々を振り返った。
西さんにとってロシア大会は4度目のW杯。海外で活躍する選手らから食事に玄米や雑穀米などを加えてほしいと要望があったと明かし「これまでにない食に対する意識の高さを感じた」。ごま好きの西野朗監督(63)のために、現地ですり鉢とすりこぎを入手。ロシア語に苦労したが「スパシーバ(ありがとう)とダーダーダー(オーケー)で大体通じた」と笑った。
西さんは5月末のオーストリア直前合宿から同行。約1カ月間、選手やスタッフ約60人分のメニューを1日3食提供した。4年後のカタール大会には「還暦を迎えるがもう一度、出場を目指して頑張りたい」と話した。
サッカーW杯日本代表支えた西シェフ「選手喜ぶ料理心掛けた」/東北スポーツ