10月のルヴァンカップ2試合は日本代表招集で離脱しており、リーグ前節の浦和戦(●1-3)は累積警告で出場停止。24日のAFCチャンピオンズリーグ準決勝第2戦・水原三星戦が4試合ぶりの公式戦となる鹿島アントラーズMF三竿健斗は「相手が中盤を使ってくれたほうが守備しやすい」と自身が守るエリアに関し、強気に語った。
三竿が不在の3試合は1分2敗。それまで公式戦9試合負けなしが続いていただけに、中盤の要を担う22歳の重要性があらためて浮き彫りになっている。不在時の敗因は「失点の場面でボランチ2人がいなかった」と指摘。「そこで僕が防波堤になって、スペースを埋めたり、ボールを取り切ってカウンターにつなげられる」と自信を示した。
今月3日の第1戦(○3-2)では序盤の2失点が苦しい戦況を導いていた。「相手は入りが良いチームだし、早い時間での先制点が多いチーム」。水原三星をそのように分析する三竿は「入りから点を取りに来るので、前から来るぶん、相手の背後が開けると思う。そこを突いていければ」とゲームプランを明かした。
相手指揮官は公式会見で中盤のせめぎ合いをキーポイントに挙げていたが、「持ち味のボールを奪うところで制圧できれば。中盤を使ってくれたほうが守備しやすいので楽しみ」と余裕も披露。相手は激しい球際を武器とするが「負けていたらサッカーにならない」とぶつかり合いを歓迎し、「ただのサッカーの試合じゃないのは分かっている。激しい戦いになる」と決意を見せた。
(取材・文 竹内達也)
◆球際勝負の日韓決戦に「ただのサッカーの試合じゃない」。鹿島MF三竿健斗がのぞかせた自信(ゲキサカ)