[11.10 ACL決勝第2戦 ペルセポリス0-0鹿島 テヘラン]
鹿島アントラーズがクラブ史上初のアジア制覇を果たした。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦が10日に行われ、鹿島はイラン・テヘランのアザディスタジアムでペルセポリス(イラン)と0-0のドロー。2試合合計2-0とし、8度目のACL挑戦でクラブ史上初のアジア王者に輝くと同時に、主要タイトル通算20冠を達成した。
鹿島は3日にホームで行われた第1戦(2-0)と同じ先発メンバー。この試合は勝つか引き分け、1点差以内の負けでも優勝が決定し、さらに1点以上を奪っての2点差負けの場合でも、アウェーゴール差で優勝が決まる状況だった。
8万人収容のアザディスタジアムでの大アウェーとなった中、鹿島は勢いを持って攻撃を仕掛けてくる相手に落ち着いて対応。前半14分には最初のビッグチャンスを迎え、FW鈴木優磨の左クロスからPA内右のMF土居聖真が右足を振り抜く。しかし、シュートはゴール左に外れた。
その後もペルセポリスの攻勢が続くが、鹿島は相手に粘り強く体を寄せ、良い形でフィニッシュを許さない。全北現代時代にアジア制覇を経験しているGKクォン・スンテのセービングも隙がなく、前半は0-0と狙い通りといえる展開で折り返した。
後半も立ち上がりからペルセポリスの圧力を受け止める形となった鹿島。耐えながらチャンスをうかがい、後半4分に土居のスルーパスから鈴木がタイミングよくPA内に走り込むが、飛び出したGKアリレザ・ベイランヴァンドにセーブされた。
後半11分にはペルセポリスのMFアハマド・ヌーロラヒがドリブルからPA内中央でキープし、バックパスに反応したMFバシャル・レサン・ボニャンが右足でシュートを放つ。しかし、DFに当たって浮き上がったボールはGKクォン・スンテにキャッチされた。
鹿島は攻め込まれてはいるものの、うまく試合をコントロールして危険なシーンを多く作らせない。ボールを奪っても前には急がず、冷静にボールを回して時計の針を進めていく。
後半19分にはFW安部裕葵のクリアミスからFWアリ・アリプールの強烈なシュートを浴びるが、直前で複数の選手がブロックに行き、わずかにゴール右へと外れた。
ペルセポリスは後半24分にDFモハンマド・アンサリがアクシデントでの交代を余儀なくされる。鹿島も途中出場のDF安西幸輝が同29分にピッチへ座り込んだが、足を引きずりつつプレーを再開させた。
さらに後半32分、鈴木が右足を痛めて担架で運び出され、鹿島はMF永木亮太を投入する。消耗戦の様相を呈する中、苦しみながらもペルセポリスの猛攻に最後まで耐え抜き、第1戦のリードを守って2試合合計2-0で勝利した。
◆鹿島がACL初制覇&20冠!!イランの“大アウェー”で耐えてドロー、第1戦の2点リード守り抜く(ゲキサカ)