
日刊鹿島アントラーズニュース
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2018年11月16日金曜日
◆【鹿島】常勝チームを支える「ミーティング力」ACL決勝前、3選手の最後の訴え(報知)

鹿島がついにアジアの頂点に立った。イラン・テヘランのアザディスタジアムでは、大岩剛監督や選手たちだけでなく、通訳、運営スタッフ、広報…多くのクラブ職員が涙を流していた。悲願のタイトルでの20冠達成。皆さんと固い握手を交わしながら、思わず自分ももらい泣きしそうになった。
鹿島が常勝たる所以(ゆえん)は何なのか。もちろん答えは1つではないが、私がフォーカスしたいのは、「ミーティング力」だ。決勝前、数人の選手が意見を述べる場面があったという。以下はその抜粋である。
MFレオシルバ(32歳。来日6年目)「例え相手サポーターが何人いようが、ピッチに入ってくるわけではない。コートの中では22人で戦うんだ。何も気にしなくていい」
MF遠藤康(30歳。昨季リーグ最終節で逆転を許し歴史的V逸となったことを踏まえ)「俺たちは去年こういう立場で負けたんだ。結果的に何も成し得なかったんだ。絶対に気を抜くな」
GK権純泰(クォン・スンテ、34歳。韓国・全北現代でACL2度制覇)「決勝という舞台は、とにかく先制点を与えてはいけない。06年は第1戦を終えて2―0だったが、第2戦で先に失点して大変なことになった(※第2戦は1―2で敗戦。2戦合計3―2で優勝)。16年も第1戦は2―1だったが、第2戦で早い時間帯に失点した(※第2戦は1―1。2戦合計3―2で優勝)。先に得点を許すと全く違う展開になってしまう」
三者三様のゲキ。10万人の敵地へ踏み出す若手選手にとっては宝物のような言葉だったに違いない。豊富な経験を持ち、それを言語化し伝えることができる選手の存在はチームにとって本当に大きい。そして、MF小笠原満男、GK曽ケ端準といった大ベテランもいる中で、中堅選手がその思いを堂々と発言できる雰囲気があることが何よりも鹿島らしい。
11度目のアジア挑戦での悲願を振り返る上で、ジーコ氏の16年ぶり復帰は欠かせない。だがジーコと言われても今ひとつピンとこない若手選手は多かったはずだ。日本代表監督として力を発揮しきれなかったイメージが先行する選手もいたかもしれない。しかしジーコ氏復帰が発表された日、クラブ幹部はジーコ加入の意図を全選手の前でこう説明している。
「これまでのJリーグは『共存共栄』で25年間やってきた。だが賞金や強化配分金が増額される中で、今後は『競争』になっていく。アントラーズもこれまでの25年とは違った流れになる。現にイニエスタを獲ってくるようなチームも出てきた。うちの場合はそれがジーコになる。ジーコが鹿島にもたらしてきたものを知りなさい」
ただ拍手で迎え入れるだけではなく、しっかりとした意図を持った“補強”であることを示していた。だからこそジーコの言葉は選手たちを刺激し、アントラーズに脈々と流れていた勝者のメンタリティーを取り戻すに至ったはずだ。
鹿島担当になって11か月。様々な場面で「勝利への抜かりなさ」を感じてきた。勝利につながる言動のみが許され、「何となく」が許されないクラブ。初めてタイトルの味を知った19歳のMF安部裕葵は優勝後にこう話していた。「想像よりももっと気持ちいいもので、あの笛がなった瞬間は今後忘れないと思う。ああいう経験は何回でもしたいと思います」
同感です。ジーコさんが言っていた「タイトルというものは取れば取るほどに、また次が欲しくなるものだ」という意味が理解できました。来季も引き続き担当させて頂くことになりそうですが、まずは天皇杯とクラブW杯(もちろん3位以内死守をかけたリーグ戦も)。タイトルの重み、そしてそこに至るまでの舞台裏の物語を読者の皆さまにお届けさせて頂ければと思います。(鹿島担当・岡島智哉)
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