日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年11月13日火曜日

◆鹿島“円熟”ついに20冠!悲願のアジア王者 ジーコイズム結実(スポニチ)





ACL決勝戦第2戦   鹿島0―0ペルセポリス ( 2018年11月10日    イラン・テヘラン )

 ついにアジアで戴冠だ。鹿島は敵地でペルセポリス(イラン)との第2戦に臨み、スコアレスドローで2戦合計2―0とし、悲願だったACLを制した。守備を重視した戦いで第1戦2―0のリードを守り切った。主要タイトルは20冠目。レアル・マドリードとの決勝戦で日本を沸かせた16年以来となるクラブW杯(12月、UAE)の出場権を、アジア代表として手にした。日本勢としては昨年の浦和に続く2連覇となった。

 テヘランの芝が、涙で濡れた。11月10日。クラブの悲願をかなえる試合終了の笛が鳴った。大岩監督は泣きながらガッツポーズ。優勝トロフィーは、昌子から託された小笠原主将の手によって天高く掲げられた。日本に残る選手のユニホームも、ジーコTDも一緒に、全員で歓喜の万歳。「満男(小笠原)さんやソガ(曽ケ端)さんも獲ったことのないタイトルを一緒に獲れて、凄いくるものがあった」。MVPのFW鈴木は重いタイトルの味をかみしめた。

 試合前、先発を外れたMF遠藤がイレブンに言った。「去年の悔しさを忘れちゃいけない。ここで晴らそう」。昨季は1点の差でJ1連覇を逃した。タイトルへの執念が、ブブゼラが大音量で響く10万人の敵地でほとばしった。リスクを避けてシンプルに。ピンチはGK権純泰が盾となり、統一された鉄の守備を見せた。鹿島らしい戦いで、ついにアジアの頂に立った。

 象徴的な試合があった。9月9日のルヴァン杯川崎F戦。つないでビルドアップしていく攻撃を試みていたが結果が出ず、チームは苦境の中にあった。試合前の週、小笠原を中心に選手間で話し合い「しっかりまずは守備をしようよ」と意思統一がなされた。3―1のゲーム終盤で途中交代で出場した小笠原は、内田から渡されたキャプテンマークをあえて突き返し、チームメートに自立を促した。

 戦い方が統一されたこの戦いから、チームは公式戦7連勝。22日間で4大会7試合と「相手と戦うより、自分たちの疲労と闘う時期もあった」(MF土居)。夏には金崎、植田の攻守の要が抜けた。それでも新外国人のセルジーニョ、チョン・スンヒョンを皆で支えて即戦力とした。J1は若手主体の完全ターンオーバーでも連勝。誰が主将でも、誰が出場しても勝てるチームになった。

 土居は言う。「クラブとしてここからが始まり。これを期に、国内タイトルと同じように、何回も何回も獲れるように、この経験をした人たちが何年たっても発信できるように」。今季は天皇杯とクラブW杯のタイトルが残る。最も優勝の似合うクラブは、まだ未完だ。

 ≪胸張る大岩監督≫かつての黄金時代を支えた大岩監督は「これを獲ったことで、また改めて鹿島アントラーズという名前がアジアに向けて発信される」と胸を張った。石井前監督の解任に伴いシーズン途中から就任した昨季は、1点の差でJ1優勝を逃した。オフには名古屋時代の指揮官、ベンゲル氏のいるロンドンを訪問。そこで心に響いた「監督は強くなければいけない」という言葉を胸に、重圧から逃げずに戦い抜いた。

 ≪準決で“因縁”レアル戦≫クラブW杯出場権をACLを制した鹿島が獲得したことで、今年の出場7チーム中6チームが決定。残るは南米代表だけで、ボカ・ジュニアーズとリバープレートのアルゼンチンの名門同士が初めてリベルタドーレス杯決勝で対戦する。鹿島は初戦の準々決勝に勝てば続く準決勝でRマドリードと対戦。16年大会決勝で敗れた欧州王者との“リベンジマッチ”が実現する。




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