相川聖奈デジタル写真集 PREMIUM【電子書籍】[ 相川聖奈 ]
Jリーグは今季から、J1の外国籍選手枠を昨季までの『地域制限付き4人』から『制限なし5人』に拡大し、高水準な競争力の実現を目指している。だが、先週末のJ1第1節でこの制度変更を有効活用したのは3クラブのみ。また、外国選手の起用が勝利に直結しない難しさも浮き彫りとなった。
今月22、23日に行われたJ1リーグの開幕節、全9試合でベンチ入りしていた外国籍選手は合計63人。昨季のJ1開幕節に比べて1人だけ増加した形だ。
ただ、ルール上は大きく変わっている。昨季からの主な変更点は以下のとおりだ。
●2018
ベンチ入り:外国籍選手3人+AFC加盟国の選手1人
選手登録:5人
(タイなど提携国出身の選手はいずれも無制限)
↓
●2019
ベンチ入り:外国籍選手5人(タイなど提携国は無制限)
選手登録:無制限
(タイなど提携国出身の選手はいずれも無制限)
最大4人だったベンチ入り枠は5人に拡大され、選手登録枠は無制限に。登録枠の拡大は広く有効に活用されており、サガン鳥栖の8人(※A契約外を含む)を筆頭に各クラブの外国籍選手は大きく増加している。
ただ登録選手は増加しても、ベンチ入りメンバーが大幅に増えたわけではない。開幕節では、5人の外国籍選手をベンチ入りさせたのは北海道コンサドーレ札幌(さらに提携国枠1人)、鹿島アントラーズ、横浜F・マリノスのみ。それ以外の15チームは4人以下にとどまり、さらに昨季のルールでもベンチ入り可能な陣容だった。
また、外国籍選手の起用がなかなか結果に結びつかなかった。5人全員を起用した鹿島、提携国枠選手含む5人を起用した札幌はいずれも敗戦。うち3人を起用した横浜FMは勝利したが、次に外国籍選手の出場時間が長かったガンバ大阪、ヴィッセル神戸(共に計360分間)も敗れた。
もっとも、外国籍選手の適応に時間がかかるのは例年も同じ。これからシーズンが進むにつれて、起用選手が増加していく可能性は大いにあり得る。しかし、現状は現状。夏の移籍マーケットでの選手獲得も含め、外国籍選手制度の変容がピッチ上に現れるのはまだまだ先になりそうだ。
開幕節の外国籍選手の出場状況は以下のとおり
■セレッソ大阪vsヴィッセル神戸(1-0)
・C大阪(4人、うち旧アジア枠1人)
先発出場:GKキム・ジンヒョン、DFマテイ・ヨニッチ、MFソウザ
交代出場:MFレアンドロ・デサバト(後半25分から)
・神戸(4人、うち旧アジア枠1人)
先発出場:GKキム・スンギュ、MFアンドレス・イニエスタ、FWダビド・ビジャ、FWルーカス・ポドルスキ
■ベガルタ仙台vs浦和レッズ(0-0)
・仙台(3人、うち旧アジア枠1人)
先発出場:MFハモン・ロペス
交代出場:MF梁勇基(後半20分から)
出場なし:DFシマオ・マテ
・浦和(4人、うち旧アジア枠1人)
先発出場:DFマウリシオ、MFエヴェルトン
交代出場:MFマルティノス(後半28分から)、FWアンドリュー・ナバウト(後半38分から)
■川崎フロンターレvsFC東京(0-0)
・川崎F(3人、うち旧アジア枠1人)
先発出場:GKチョン・ソンリョン、FWレアンドロ・ダミアン、DFマギーニョ(後半10分まで)
・FC東京(3人、うち旧アジア枠2人)
先発出場:DFチャン・ヒョンス、FWディエゴ・オリヴェイラ(後半42分まで)
交代出場:MFナ・サンホ(後半42分から)
■サンフレッチェ広島vs清水エスパルス(1-1)
・広島(2人)
先発出場:MFエミル・サロモンソン
交代出場:FWパトリック(後半10分から)
・清水(3人)
先発出場:DFファン・ソッコ、DFヴァンデルソン
出場なし:MFヘナト・アウグスト
■サガン鳥栖vs名古屋グランパス
・鳥栖(4人、うち旧アジア枠1人)
先発出場:DFニノ・ガロヴィッチ、DFカルロ・ブルシッチ、FWフェルナンド・トーレス
交代出場:FW趙東建(後半31分から)
・名古屋(4人、うち旧アジア枠1人)
先発出場:GKランゲラック、MFジョアン・シミッチ、MFガブリエル・シャビエル(後半43分まで)、FWジョー
■鹿島アントラーズvs大分トリニータ(1-2)
・鹿島(5人、うち旧アジア枠2人)
先発出場:GKクォン・スンテ、DFチョン・スンヒョン、MFレオ・シルバ、FWセルジーニョ
交代出場:MFレアンドロ(後半44分から)
大分(0人/提携国1人)
先発出場:MFティティパン(後半27分まで/※提携国枠)
■ジュビロ磐田vs松本山雅FC(1-1)
・磐田(4人、うち旧アジア枠1人)
先発出場:GKカミンスキー、MFアダイウトン、FWロドリゲス
交代出場:MFムサエフ(後半36分から)
・松本(3人)
先発出場:DFエドゥアルド、MFセルジーニョ(後半45分まで)、MFパウリーニョ
■ガンバ大阪vs横浜F・マリノス(2-3)
・G大阪(4人、うち旧アジア枠3人)
先発出場:DF金英權、DFオ・ジェソク、FWアデミウソン、FWファン・ウィジョ
・横浜FM(5人、うち旧アジア枠1人)
先発出場:DFチアゴ・マルチンス、FWマルコス・ジュニオール(後半30分まで)、FWエジガル・ジュニオ(後半37分まで)
出場なし:GK朴一圭、DFドゥシャン
■湘南ベルマーレvs北海道コンサドーレ札幌(2-0)
・湘南(1人)
出場なし:DFフレイレ
・札幌(5人、うち旧アジア枠2人/提携国1人)
先発出場:GKク・ソンユン、MFアンデルソン・ロペス(後半31分まで)、FWジェイ、MFチャナティップ(※提携国枠)
交代出場:MFルーカス・フェルナンデス(後半31分から)
出場なし:DFキム・ミンテ
◆“助っ人枠”拡大の影響は? J1開幕節、上限5人起用は敗れた鹿島のみ(ゲキサカ)