血を繋げる。 勝利の本質を知る、アントラーズの神髄 [ 鈴木満 ]
鹿島は25日の株主総会で昨年度(18年2月~19年1月)の収支決算を承認。営業収入が、これまで最高だった16年度の55億8000万円を大きく上回る、クラブ史上最高の73億3000万円となった。
前年の52億2800万円と比べても、21億200万円アップ。その主な理由はACL優勝とクラブW杯4位で得た賞金、そしてDF昌子、FW金崎、DF植田の移籍金だという。他にも前年度より12%増の広告料収入、クラブ最高となる44万559人の総入場者数による10%増の入場料収入、20%増のグッズ収入などの営業努力も実った。
営業費用を差し引いた純利益は4億2600万円。これは16年度に次ぐクラブ史上2番目の値となった。
庄野社長は「Jリーグの中で世界に挑戦していくビッグクラブになろうとしている。その一つの目安が100億で、そこに向けて70億まできた。今後事業拡大をしていきながら、100億クラブとなり、世界で戦える、Jリーグをリードするクラブを目指していきたい。(18年度は)種まきができつつある年だった」と話した。
また収支決算報告とは別に、指定管理権を持つ本拠カシマスタジアムの改修案にも言及。現在の約4万人の収容人数を改修工事で減らし、単価の高い高額シートを増やしていくプランがあることを認め、「将来構想として社内で議論はしている」と語った。20年東京五輪でサッカーの会場として使用されるため、五輪以降に具体的に動き出す。
◆鹿島 ACL優勝効果などでクラブ史上最高の営業収入 目指すは「100億クラブ」(スポニチ)