日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年10月29日火曜日

◆天皇杯準々決勝まとめ。そして4チームに絞られた…(FOOTBALLTRIBE)






モルテン(Molten) 天皇杯試合球 5号球 ホワイト×ピンク


著者:クリシュナ・サドハナ(フットボール・トライブ・アジア)

10月23日(水)に行われた天皇杯の準々決勝では、8チームが準決勝進出をかけて戦った。J1からは鹿島アントラーズ、大分トリニータ、ヴィッセル神戸、清水エスパルス、サガン鳥栖。J2からはV・ファーレン長崎、ヴァンフォーレ甲府。そして日本フットボールリーグ(JFL)からのHondaFCだ。J2同士の対戦となった長崎と甲府は、この試合に勝利すれば準決勝への進出が保証された状況。J1の対戦は、神戸と大分、鳥栖と清水。そして鹿島が、ホームにHondaFCを迎えた形となった。

神戸と大分の対戦

ホーム試合となった神戸は、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタを欠いてはいるものの、バルセロナ出身のMFセルジ・サンペル、ベルギー代表DFトーマス・フェルメーレンが先発に。元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキと、元スペイン代表FWダビド・ビジャもベンチ入りした。トルステン・フィンク監督がこの試合を重要視していた証拠だろう。

一方、前回浦和レッズに印象的な1-0の勝利を収めた大分の片野坂知宏監督は、FW後藤優介に再び攻撃ラインを任せることとなった。また、レンタル元のクラブとは対戦する資格がないために浦和戦ではベンチにいなければならなかったFWオナイウ阿道も出陣。タイ代表MFティティパン・プアンチャンも怪我から復帰してベンチ入りした。

試合はバランスの取れたものだったが、56分に神戸の日本代表MF山口蛍がゴールを決め、最終的には神戸の勝利となった。しかし大分ファンは敗北して天皇杯から退くことになったにも関わらず、試合時間残り10分で登場したティティパンの姿に湧いた。大分にとっても、タイ代表の西野朗監督にとっても、この重要なミッドフィールダーであるティティパンの復帰は励ましのサインとなった。

鹿島とHondaFCの対戦

一方、J1のトップを走る鹿島は、JFLで頭角を現すHondaFCと対戦した。前節でHondaに敗北した浦和の二の舞になることは避けたい鹿島。大岩剛監督はHondaを過小評価せず、重要選手陣を揃えて試合に臨んだ。MF土居聖真、遠藤康、名古新太郎、永木亮太らがそろい踏み。そして土居と遠藤のコンビネーションが、65分に試合を決定づけるゴールとなる。Honda守備陣の厳しいマークの中、遠藤が土居に正確なクロスを届け、土居がシンプルにそのクロスをゴールに向けた。Hondaの挑戦や姿勢は素晴らしかったと思う。勇敢なアマチュアチームにとって、鹿島は常に太刀打ちし難い相手だ。しかし少なくともHondaは、大きく胸を張ってこの試合を後にした。

清水と鳥栖、長崎と甲府

清水のFWドゥトラ・ジュニオールが15分に決めたゴールは、ホーム試合となった鳥栖を見送るのに十分すぎた。清水にとって天皇杯準々決勝3度目の1-0の結果となった。鳥栖は85分にFW金崎夢生がイエローカードを受けて退場し、10人で試合を終えた。J2の長崎と甲府の対戦は長崎のホームで行われ、試合でも拮抗した様子を見せた。試合開始20分の間に長崎のFW吉岡雅和(9分)とMF新里涼(14分)が得点すると、31分に甲府のFW太田修介がそれを追う得点。結果は2-1となり、長崎がJ2唯一の代表として準決勝に向かう。九州チームとしては2013年の鳥栖以来となる。

しかしながら、準決勝で長崎には非常に困難な状況が待っていると言えよう。長崎は、12月21日に強者鹿島とのアウェイ試合となることに。同日には神戸と清水が、神戸のホームで準決勝試合を行う予定だ。


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