中国の湖北省武漢を中心に新型コロナウイルスの感染者が続出しているが、その悲劇がサッカー界にも波及している。
中国で猛威を振るう新型コロナウィルス。事態は刻々と深刻化しており、発症例は800件以上、疑わしい症例は1000件以上、そして26名の死者がでた。その対応として、中国当局は武漢への出入りを控えるように勧告している。
1月25日の旧正月に合わせたいくつかの伝統的なイベントは中止され、サッカーを含むスポーツイベントにも影響。その一例として、アジアサッカー連盟(AFC)は22日、東京五輪のサッカー女子予選の開催地を武漢から南京に移すこと、無観客試合とすることを発表した。
そして、中国の国家体育総局は4月までのすべてのスポーツイベントを無期限延期にするよう通達。中国サッカー協会の関係者からもたらされた情報によれば、広州恒大と上海申花による中国スーパーカップはスケジュール変更が確認され、中止の措置をとる場合も。さらに、2020シーズンの中国スーパーリーグも無期限延期になる可能性があるという。正式な決定は、関連する省と協議した後に中国サッカー協会が発表するようだ。
また、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)に関しては、調整のためにAFC職員が23日に上海に到着。28日に開催予定のプレーオフの上海上港vsブリーラム・ユナイテッドが日程通りに行われるかは定かではなく、グループステージの試合も延期される可能性があるとのことだ。
ヴィッセル神戸は既に広州恒大と同組であることが確定しており、横浜F・マリノスとFC東京にもプレーオフ次第で中国クラブと同居する可能性がある。
なお、24日朝には中国バスケットボール協会が、2月1日から予定されているすべての試合を延期すると発表。新型コロナウイルスによる混乱は広がりを見せており、続報が待たれる状況だ。
◇ACLへの影響必至か…中国で深刻化の新型肺炎、リーグ戦も無期限延期の可能性(GOAL)