
日刊鹿島アントラーズニュース
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2020年8月31日月曜日
◆大荒れの柏対鹿島。プロスポーツとしてのエンターテイメントになっていたのか?(サッカーダイジェスト)

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確かに選手の心情も察することはできるが…
Jリーグオフィシャルスタッツの「J STATS」によると、ファウル数は両チーム合わせて30。柏対鹿島は大荒れだった。少し落ち着いた後半と比べると特に前半はより酷く、45分間で18回も試合が止まり、イエローカードは前半だけで合計4枚も出ている。
立ち上がりは両チームとも球際を激しく戦い、見応えのあるゲームだった。気迫のこもったプレーは大事だし、そのなかでファウルは起こり得る。だが次第に試合が荒れていくと、アフターチャージが増え、なかにはボールに関わっていないところで手や足が出ている選手もいた。そして、その都度、選手がピッチに倒れたり、抗議が長くなり、ゲームが止まる。
確かに選手の心情も察することはできる。不可解なジャッジも多々あったし、加えてファウルの基準も曖昧だった。フラストレーションを溜めるのは無理もない。審判のエクスキューズを探すなら、「人がやることだからミスもある」「コロナ禍でVARを活用できないのだから」などと見る向きもあるかもしれないが、選手にプロフェッショナルを求めるのであれば、それは審判も同様。なので試合をコントロールできなかった柏対鹿島の審判団を擁護はできない。
だからと言って、すべての責任を審判に押し付ければ、なんでも許されるのかという疑問が残った。個人的な見解で言えば、ずる賢いプレーや自チームに有利なジャッジになるように審判と駆け引きすることも、ゲームを形づくるひとつの要素として納得はできる。筆者も学生時代から愛好してきた海外サッカーなどでも日常茶飯事で、それをエンターテイメントのひとつとして楽しんでもいた。だが、柏対鹿島のファウルの応酬を「サッカーはこういうものだ」と受け入れるのは難しい。
理由となる違いは理性である。感情的にあるいは意図的にファウルを犯す選手が増えて試合が荒れるとともに、プレーの質が落ちて、ゲームの魅力が低下していた。だから、ファウルが「激しい攻防のなかで起こり得る仕方がないものなのか」、抗議が「マリーシア(ずる賢さ)や駆け引きに該当するものなのか」という疑念が拭いきれなかった。特に前半、そうして何度も試合が止まる大荒れの展開で、プロスポーツとしてのエンターテイメントになっていたのだろうか。

「見ている側の方々にとっても気持ち良いサッカーを見せるようにしなければいけない」
オンライン取材に登壇した選手に率直なクエスチョンを投げかけた。「特に前半、ファウルで試合が止まる回数が多かったですが、激しい球際のなかで起こり得るものだったのか、選手としてピッチ上でどう感じましたか?」と。困らせてしまい申し訳ない質問に答えてくれたのは古賀太陽である。
「えーと、そうですね……。もちろん、ボールホルダーに対して強くいくことだったり、潰さないといけないところで潰し切らないといけないシーンもあるとは思いますけど、今日は止まる時間がすごく長かったなというのは、やっていてもすごく感じた部分はありました。レフェリーを囲んでしまうシーンもすごく多かったと思います。
やっぱり、そういうシーンはプレーしている側でも、あんまり多くあってほしくないと思う。過剰に熱くなり過ぎていたんじゃないかなと、個人的には思いますね。僕もそういうのを抑えられるように、なるべくチームに発信していかなければなと思いますし、もう少し見ている側の方々にとっても気持ち良いサッカーを見せるようにしなければいけないと思います」
原因を誰かひとりに集中させるのは違うのかもしれない。徐々にストレスが広がってエスカレートし、前半の試合は半ば壊れてしまった。もちろん古賀のように冷静な選手もいたが、本人が反省したように、ファウルの応酬や時間のかかる抗議を抑えられる人は審判も含めて誰もいなかった。
もっとも、少しの荒さは残りつつも、前半に比べれば落ち着いた後半は計5ゴールが生まれた白熱の展開だった。連戦続きで疲れもあるのは分かるが、正常であれば、プレーで十分に魅了できる選手たちなのだから、お金を払って観ているファン・サポーターたちを90分通して楽しませてほしい。もちろん、審判も選手と同様に疲れがあるのかもしれないが、次はフェアでエキサイティングなゲームになるよう、しっかり試合をコントロールしてもらいたいと願っている。
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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