まもなくシーズンの3分の1を迎えるJリーグの順位表に異変が起きている。
常勝軍団の鹿島アントラーズが12位に低迷しているのだ(4月18日現在)。
サッカーライターが語る。
「今季は下位4チームが自動降格になるので危ういです」
J創設以来一度もJ1から陥落したことがない名門に何が起きているのか。
「今季、ピトゥカ(28)というブラジル人MFを獲得。ブラジルでも有名なプレイヤーで、日本なんか見向きもしなさそうですが、“ジーコゆかりのクラブ”という売り文句が効いた」
入団会見でもピトゥカは“彼(ジーコ)が着たユニホームに袖を通せることが誇り”と述べている。
「鹿島はピトゥカを司令塔としてチームを編成。ところが、緊急事態宣言のせいで就労ビザの取得が大幅に遅れてしまったのです」
ちなみに、昨年のJ覇者で、今季も首位を快走する川崎フロンターレは、ブラジル人FWダミアンが7得点と大活躍しているが、
「一昨年から所属している彼は就労ビザ取得済み。宣言の影響を受けなかった」
鹿島と対照的に、コロナを奇貨としたクラブもある。
「社長が交代し緊縮財政に転換した鳥栖は、元々新外国人がおらず、守備に徹する戦術が奏功して現在3位。今季昇格した徳島は、スペイン人監督の来日が遅れるも9位と健闘。“監督がいない方がいいのでは”と囁かれています」
◆コロナでJリーグの順位に異変 就労ビザ取得に苦戦の鹿島、新外国人がいない鳥栖は善戦(デイリー新潮)