明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズは今月3日、シント=トロイデンVV(STVV)でプレーしていたFW鈴木優磨(25)の復帰を公式発表している。その中、ベルギーメディア『HVBL』は5日、両クラブの取引内容について報じた。
鈴木優磨は昨季終了後にSTVV退団が噂されていたが、ベルギー国内の強豪アンデルレヒト、クラブ・ブルージュなど複数クラブからのオファーを拒否。くわえて、移籍市場最終日に2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)のシャルケ移籍が間に合わなかったこともあり残留していた。
その後、公式戦出場を拒否していたことについてチームメイトやベルント・ホラーバッハ監督に謝罪。昨年9月から再びピッチに立っていたが、2021/22シーズンはここまで10試合の先発出場でわずか2ゴールと苦戦。ベルギー国内の心理学者からはメンタルティでの問題を指摘する声が上がっていた。
すると、昨年末に同選手退団の可能性をベルギー国内メディアが報道。選手サイドがセリエA(イタリア1部)やラ・リーガ(スペイン1部)からのオファーを待っていると伝えられていたが、今月3日になって鹿島アントラーズへの復帰が正式決定している。
そんな鈴木優磨については、ベルギーメディア『VOETBAL』が先日、STVVとの契約が2023年6月まで残っていると伝えていた。その中、『HVBL』の報道によると、鹿島アントラーズが移籍金として200万ユーロ(約2億6000万円)をSTVVに支払うことでクラブ間合意に達していたとのことだ。
なお、STVVは新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客でのホームゲーム開催を余儀なくされたこともあり、およそ500万ユーロ(約6億5000万円)の損失を計上したと伝えられている。STVVは昨夏の時点で鈴木優磨の売却益を300万ユーロ(約3億9000万円)以上と見込んでいただけに、当初の見立てよりもやや少ない額で放出したようだ。
◆鹿島、鈴木優磨復帰の取引内容判明!移籍金2億円以上と現地報道(FOOTBALL TRIBE)