明治安田生命J1リーグ第5節、鹿島アントラーズvs湘南ベルマーレが19日に県立カシマサッカースタジアムで行われ、2-1でホームの鹿島が勝利を収めた。
鹿島はYBCルヴァンカップで初采配を振るったレネ・ヴァイラー監督にとって、リーグ戦での初陣となる一戦。チームはリーグ戦2連勝中と好調の中、どのような手腕を振るうのかに注目が集まった。
対する湘南は、前節の京都サンガF.C.戦で数的優位を生かし切れずにドロー。アグレッシブな姿勢を取り戻しつつあるが、リーグ戦では未勝利と苦しい戦いが続いている。
その湘南は4分、CKの二次攻撃から永木のクロスに瀬川が頭で合わせる。16分には岡本のシュートがディフレクトしてゴール前へこぼれると、いち早く反応した瀬川がワンタッチでGKの脇を抜くシュート。常本が懸命にカバーしたように見えたが、プレーの切れたタイミングでVARによるチェックが行われ、ゴールラインを割っていたことが確認された。
追い掛ける展開となった鹿島は直後に上田が運んでボックス手前右から自ら右足フィニッシュ。両チームがコンパクトな陣形を敷く中で、スペースを効果的に使った攻撃を見せる。
リードを保って折り返した湘南は、先制ゴールの瀬川が後半立ち上がりにもミドルを放つ。だが、ビルドアップに転じた際に意図しない味方にボールが当たって鹿島の選手の前へこぼれてしまう。これを和泉が見逃さず、すかさずのスルーパスで局面をひっくり返すと、上田がボックス手前から右足で沈め、49分に試合を振り出しに戻した。
これでスタジアムの雰囲気が一変すると、ホームチームがさらに畳みかける。62分には長いボールで湘南の背後を取って同点弾と同様の形を作り、ペナルティアーク内から再び上田が右足で狙う。
勢いに乗る鹿島は荒木に代え、前節戦線へ戻ってきたファン・アラーノを投入。すると、この采配が見事に的中する。
中盤の勝負を制して常本が素早く右のスペースへ展開すると、鈴木がボックス右の深い位置まで侵入して折り返す。これにファン・アラーノが詰めてネットを揺らし、あっという間に試合をひっくり返した。
78分には同じく途中出場の仲間がカットインから右足のシャープなシュートを放つと、4分後にも短い縦パスから鮮やかなターンで前を向き、ペナルティアーク内から右足を一閃。湘南ゴールに襲い掛かる。
勝ち点1でも持ち帰りたい湘南は90分に高い位置でボールを奪い、ボックス左から永木がグラウンダーの速いクロスを送るも、中に入ってくる選手はおらず。
最後まで運動量を落とさなかった鹿島が湘南の反撃をしのいでタイムアップを迎え、リーグ戦3連勝を達成。レネ・ヴァイラー監督に日本での初勝利を届けている。
鹿島アントラーズ 2-1 湘南ベルマーレ
【鹿島】
上田綺世(後4)
ファン・アラーノ(後19)
【湘南】
瀬川祐輔(前16)
◆采配的中! 鹿島が逆転で湘南下しレネ・ヴァイラー体制初白星【明治安田J1第5節】(超WORLDサッカー!)
「最後まで運動量を落とさなかった鹿島が湘南の反撃をしのいでタイムアップを迎え、リーグ戦3連勝を達成。レネ・ヴァイラー監督に日本での初勝利を届けている」
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) March 19, 2022
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