[4.17 J1第9節 鹿島0-0名古屋 カシマ]
昨季10ゴールを挙げてベストヤングプレーヤーに輝いた鹿島アントラーズMF荒木遼太郎が、新体制の中でもがいている。岩政大樹コーチが指揮を執っていた序盤戦はレギュラーに定着していたものの、レネ・ヴァイラー監督合流後の先発は初陣の湘南戦のみ。以降の4試合では合計18分間(公式記録)の出場にとどまり、序列が大きく低下している。
後半33分からの投入で先発落ち後最も長いプレータイムを与えられたこの日も、名古屋グランパスが講じた5-3-2システムを前に存在感を発揮できず、チームはスコアレスドローに終わった。試合後、荒木は「なかなかボールをもらうのが難しかった」と悔しそうに語った。
難しい立場に置かれているのは間違いない。それでも今季から新たに背番号10を任されている若きMFは、この苦境を前向きに捉えようとしている。
ヴァイラー監督から突き付けられた課題はスプリントの質と回数。「走る質を変えることは言われていて、そこは自分の課題だと思っていたのでやらないといけない」といい、「意識も変えているし、トレーニングでも常にやるようにしている。まだまだ足りないけどもっともっと出していきたい」と取り組みを進めている最中だ。
とくに「パスを出して動く」場面での指導を受けている様子。たしかに相手守備陣のギャップで受けることを得意とする荒木が、そうした能力を身につける価値は大きそうだ。
「技術の部分は監督も評価してくれている。守備の強度、スプリントが自分もまだまだ足りないと思っているので、これをポジティブに考えていきたい」。そう前を見据えた20歳は「出られない時こそ強くなれると聞くので、いまの時間を大事にしていきたい」と力を込めた。
(取材・文 竹内達也)
◆新指揮官から10番に与えられた課題…鹿島MF荒木遼太郎「出られない時こそ強くなれる」(ゲキサカ)
「ヴァイラー監督から突き付けられた課題はスプリントの質と回数」
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) April 17, 2022
『走る質を変えることは言われていて、そこは自分の課題だと思っていたのでやらないといけない』
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