[4.23 ルヴァン杯グループA第5節 鹿島 3-0 大分 カシマ]
鹿島アントラーズでの初得点はタイトル奪還への道を切り拓くスーパーゴールとなった。後半6分、結果的には決勝点となる先制ゴールを叩き込んだMF樋口雄太は「このスタジアムで決められたのは気持ちが良い」と喜びを語った。
今季開幕前にサガン鳥栖から加入し、J1リーグ戦では開幕9試合連続で先発出場。レネ・ヴァイラー新監督が就任した鹿島において、早くも中心選手となっている25歳がこの日、サブ組が多く先発したルヴァン杯の舞台で大きな結果を残した。
後半6分、MF松村優太からの短いパスを受け取ると、ゴール左斜め前ミドルレンジから右足一閃。「前のスペースが空いているのが見えて、思いきり打とうという感じで打った。受けた瞬間にシュートを打とうと決めていたのですごく良かった」。力強く放たれたシュートはクロスバーに当たってゴールイン。記念すべき加入後初ゴールとなった。
「打った瞬間はちょっと外れたかなと思ったんですけど、うまく落ちてくれた」と振り返った樋口だが、この得点パターンは想定外だった様子。「鳥栖時代はストレートのボールで決めることがあったけど、ああいうコースを狙ってというゴールはなかった。そういうところでも自分のプレーの幅が広がっていく」。今季はボランチとサイドで獅子奮迅の働きを見せているが、シュートにおいても“プレーの幅”を見せつけた。
鹿島は今季、J1リーグ戦で合計11得点を挙げているが、複数得点はFW上田綺世(5点)とFW鈴木優磨(3点)のみ。「優磨や綺世しか点が取れていないという現状で、相手の的を絞りにくくさせるという面でも今日のゴールは良かった。みんなが点を取れるチームになれれば相手も分析しにくくなって勝つことが増えるんじゃないかと思う」。勝ち数を増やしていくためにも、自身がゴールを狙っていく構えだ。
この日の勝利により、鹿島はグループAの2位以内が確定。プレーオフステージ進出が決まり、過去5年間遠ざかっている国内タイトルに一歩近づいた。「チームが目標に掲げているタイトル奪取に向けて僕もその一員でありたいし、今年はチームの本気度が違うと思う。選手もそういうところも感じながら毎試合大切に戦えれば」。初ゴールでますます頼りがいが出てきた背番号14が静かに頂を見つめている。
(取材・文 竹内達也)
◆鹿島初ゴールはGL突破決める豪快ミドル弾! 樋口雄太「タイトル奪取に向けてその一員でありたい」(ゲキサカ)
『優磨や綺世しか点が取れていないという現状で、相手の的を絞りにくくさせるという面でも今日のゴールは良かった』
— 日刊鹿島アントラーズニュース (@12pointers) April 24, 2022
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