http://www.sanspo.com/soccer/news/20131208/jle13120805020008-n1.html
J1第最終節(7日、鹿島0-2広島、カシマ)鹿島の日本代表FW大迫勇也(23)は、うつろな目で優勝した広島イレブンを見つめた。場内を1周し、サポーターに挨拶する際もコートのフードをかぶってうつむいたまま。前半ロスタイムにこの日2度目の警告を受けてまさかの退場。今季19得点とチームを引っ張ってきたエースは、「きょうは…ゴメン」とだけ話して引き揚げた。
前半35分と後半35分、ともに完全に守備を崩されて相手MF石原にゴールを決められた。攻撃では全部で11本のシュートを打ちながら、無得点で力負け。今季を5位で終え2006年以来の無冠となり、アジア・チャンピオンズリーグの出場権にも手が届かなかった。
ただ、クラブ史上最低の11位だった昨季からは巻き返し、若手を積極的に起用しながらも最後まで優勝争いには絡んだ。トニーニョ・セレーゾ監督(58)は来季も続投がほぼ決定。選手会長のMF遠藤康(25)は「来年こそは強い鹿島を見せる」と誓った。(伊藤昇)