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サッカーJリーグ1部・鹿島アントラーズのリーグ最終戦が行われた7日、県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市神向寺)には、2万7千人近い観客が詰め掛け、観客席は鹿島サポーターで真っ赤に染まった。わずかに優勝の可能性を残して臨んだが、サンフレッチェ広島に0-2で敗れた。サポーターからは大きなため息が漏れたが、その後は粘り強く戦ってきた選手たちの健闘をたたえる温かい拍手に変わった。
「全然、優勝を諦めていない。可能性がある限り戦い続けるのが鹿島」。試合前から熱気に包まれるスタンドで、いずれも私立高2年の佐々木清香さん(16)、宗形美優さん(17)、市川歩未さん(17)の3人は興奮気味だった。
1点をリードされて前半を終え、息子の充希君(4)と観戦する中村寛さん(40)=土浦市=は「後半代わった選手に爆発してほしい。初めて息子を連れてきたので、得点が入るところを見せたい」と巻き返しに期待した。
後半の逆転に期待し、サポーターの声援は一段と強まったが、逆にリードを広げられて試合終了。栃木県下野市、会社員、矢島辰則さん(32)は「まさか広島の優勝を目の前で見ることになるとは」と悔しさをにじませたが、「熱い試合が見られてよかった。選手には、長い1年お疲れさまと言いたい」とねぎらった。
また、東京都大田区、パート従業員、木津真智子さん(59)は「土居(聖真)選手など若手の動きが良かった。来季に期待している。昨年11位から、トニーニョ・セレーゾ監督は良く頑張ったと思う」と、最終戦まで優勝に絡んで戦った選手や監督に拍手を送っていた。