日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年8月28日日曜日

◆石井ショックで鹿島ドロー…金崎、“改心”アシストも問いかけには無言(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20160828/jle16082805040003-n1.html

先制ゴールをアシストした金崎(下は横浜MのGK榎本)。石井監督の休養にも無言を貫いた

 明治安田J1第2ステージ第10節最終日(27日、日産スタジアムほか)鹿島に緊急事態-。第1ステージを制した鹿島・石井正忠監督(49)が過度の心労により退任する可能性が高くなった。この日の横浜M戦(日産ス)は大岩剛コーチ(44)が急きょ、指揮を執ったものの、2-2で引き分けた。指揮官は29日にクラブ側と話し合うが、復帰が不可能な場合は同コーチが昇格する見通しだ。首位川崎は柏に2-5で大敗し、浦和も神戸に1-2で敗れた。日本代表のW杯アジア最終予選で中断し、次節は9月10日に行われる。

試合を見守る鹿島・大岩コーチ(右)

 第1ステージ(S)を制した結束力はどこに。最近の成績不振や試合内容が振るわないことから石井監督が過度の心労に陥った。横浜M戦も体調不良を理由にベンチ入りせず。大岩コーチがタクトを振るうも2-2のドローに終わった。

 「(クラブから)最悪の事態も想定して準備してくれと言われていた。選手には主にメンタル的な部分を指示した」

 大岩コーチは気丈に話したが、引き分けに持ち込むのがやっとだった。

 前日26日の練習も欠席した石井監督は昨年7月、シーズン途中で就任。今季は第1Sを制したが、第2Sは途中3連敗を喫するなど調子が上がらなかった。20日の湘南戦では後半に途中交代を指示したFW金崎夢生(27)が激高。監督の握手を拒否し、ベンチ内の物を蹴るなど悪態をついた。

 「いろいろなことが蓄積され、そういうところから精神的に体調不良になったと思う」

前半、先制ゴールを決めた鹿島・鈴木(左)=日産スタジアム

 強化責任者の鈴木満常務は指揮官の不在を説明したが、金崎へのペナルティーはなし。謝罪したとして、この日も先発に名を連ねた。石井監督の胸中を代弁するかのように、日本代表のハリルホジッチ監督が25日のロシアW杯アジア最終予選メンバー発表で「彼の態度は受け入れがたい。この先のこと(復帰時期)はまったく考えていない」と代表から無期限の追放を示唆した。

 この日の横浜M戦で先制点をアシストした金崎は、試合後も報道陣の問いかけに無言を貫いた。

 クラブ側は29日に石井監督と会談する予定。回復すれば続投させる方針だが、深まった溝が埋まる可能性は低い。体調が戻らなければ大岩コーチが昇格する見通しで、後任監督探しも始まる。予断を許さない状況だ。 (一色伸裕)

★金崎造反VTR

 ホームで行われた前節の湘南戦(20日)で、後半25分にFW金崎がブラジル人MFファブリシオと途中交代し、ピッチを退いた。石井監督はベンチ前で金崎を出迎え、握手をしようと手を差し伸べたが、金崎がその手を振り払うようにして拒否。その後も指揮官に対して大声で不満を口にし、スタッフがこれを制止するなどした。

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