前節の鳥栖戦、永木亮太(写真)は球際で戦ってくる相手の勢いを上まわる運動量と当たりの強さを見せた。
「自分なりに今年準備してきたことがしっかり出せたかな。初先発だったシドニーFC戦でその手応えがあったので、今日もそのまま行こうと思っていた。ずっと準備してたんで、その成果が出たんじゃないかと思います」
鹿島のボランチには鳥栖戦でもコンビを組んだ日本代表の三竿健斗の他に、レオ シルバや小笠原満男と言ったリーグ屈指の実力者が揃っている。それもあり、シーズン開幕当初、永木にはなかなか出番が回ってこなかった。しかし、2週間のインターバルを経て再びリーグ戦の戦いが始まろうとするなか、ボランチのポジションは永木が再び射止めることになりそうだ。
「前節でできた球際の強さだったり、相手に走り負けないことは最低限のベース。それは札幌戦でもやらないといけない。むこうはポゼッションしてくると思うけど、こっちもできるだけボールを保持したい」
チーム全体がボールを奪いに行くスイッチを入れるのが彼の役目でもある。猟犬のように狙いを定めた鋭いボール奪取が見られれば、試合のペースは鹿島のものになるだろう。ただ、彼の武器はそれだけではない。このところセットプレーのキックは驚くべき精度を誇っている。「いい感じで蹴れてます」と自信を持つ右足も注目したい。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命J1リーグ 第5節
3月31日(土)15:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs 北海道コンサドーレ札幌
【鹿島 vs 札幌】 ウォーミングアップコラム:守備のスイッチングを入れろ。永木亮太、いよいよ本領を発揮