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[5.22 ACLグループリーグ第6節 鹿島2-1山東魯能 カシマ]
AFCチャンピオンズリーグは22日、グループリーグ第6節を各地で行い、前回王者の鹿島アントラーズが山東魯能(中国)に2-1で勝利した。2か月以上にわたってゴールから遠ざかっていたFW伊藤翔が逆転に導く2ゴール。2位でのグループリーグ突破を決め、同じ日本勢のサンフレッチェ広島との決勝トーナメント1回戦に歩みを進めた。
ホームの鹿島はリーグ前節の松本戦(○5-0)から先発2人を変更。出場停止のDF安西幸輝に代わってDF町田浩樹が入り、MF中村充孝が今季初スタメンを果たした。対する山東は元イタリア代表FWグラツィアーノ・ペッレ、元ベルギー代表MFマルアン・フェライニらが名を連ねた。
序盤の主導権を握ったのはペッレを使ったロングボール攻勢を仕掛けた山東。すると前半11分、早くも試合が動いた。左CKをDFチー・ティエンユがファーに蹴ると、競り勝ったDFジウが落とし、ゴール前のフェライニがヘディングシュート。GKクォン・スンテが辛くもかき出したが、ゴールラインを越えていたとして得点が認められた。
このままではグループリーグ敗退となる鹿島は前半19分、右サイド攻撃からMF土居聖真が左足で狙うも枠外。同24分にはMF白崎凌兵のクロスに中村が飛び込んだが、わずかに合わなかった。その後も中村や町田が惜しいシュートを放つも得点には至らず、同42分には土居がネットを揺らすもオフサイド。前半を1点ビハインドで終えた。
ハーフタイムが明けると、鹿島が一方的に主導権を握った。後半8分、左サイドを深くえぐったMFセルジーニョのクロスは惜しくも合わず。同9分には土居の浮き球スルーパスが相手ゴール前を襲った。それでもなかなか相手の守備を崩せずにいると、同10分、大岩剛監督はMF永木亮太に代わってDF山本脩斗を投入した。
なおも攻める鹿島は後半13分、白崎のクロスにセルジーニョが絶妙なヘディングで合わせたが、山東GKハン・ロンツーがビッグセーブ。同18分には中村に代えてFW伊藤翔を投入した。すると同23分、MFレオ・シルバの左CKを相手ディフェンスが処理を誤ると、伊藤が振り向きざまにシュート。これが勢いよくネットを揺らし、ついに同点に追いついた。
さらに後半25分、鹿島はレオ・シルバが中央をドリブル突破で切り裂くと、ここで抜け出したのも伊藤。飛び出してきた相手GKを欺くループシュートを流し込み、瞬く間に逆転に成功した。伊藤は3月12日の第2節・山東戦(△2-2)で2得点を決めて以来、2か月以上にわたってゴールから遠ざかっていたが、またしても山東戦で2得点を挙げた。
もし1点を奪われても自力でのグループリーグ突破が決まる鹿島はゆっくりと時間を使いながら試合を進め、後半40分には白崎に代わってFW安部裕葵を投入。同41分には安部のドリブル突破で相手のファウルを誘い、敵陣近くでFKを獲得した。ここでのレオ・シルバのシュートは枠を外れたが、そのまま試合を締め、昨年に続いてのベスト16入りを決めた。
(取材・文 竹内達也)
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