血を繋げる。 勝利の本質を知る、アントラーズの神髄 [ 鈴木満 ]
鹿島アントラーズはACLプレーオフ、メルボルン・ビクトリー戦(28日、カシマ)で今季初戦を迎える。
前日の27日には、同所でザーゴ新監督(50)とDF犬飼智也(26)が公式会見に出席。ザーゴ監督は今季始動から3週間という現状をふまえて、「目的は本戦に進むこと。もう少し準備期間があって理想のサッカーを見せられたら、とは思うが、現実的な目標である本戦出場のために戦う」と意気込みを語った。
メルボルンVはACLの常連だが、今季はオーストラリア・Aリーグで苦戦しており、今月16日に新監督が就任したばかり。その後のリーグ戦では2連敗を喫しており、勝利への思いは一段と強い。ザーゴ監督は「タフで難しい試合になると思う。ホームのアドバンテージを生かしながらやるべきことをやり、自分たちの求めるサッカーを表現できれば」と話した。
その“自分たちの求めるサッカー”とは、ポゼッションサッカーだ。「(ボールを)失ったら、素早くプレッシャーをかける。自分たちがボールを持つことで、ゲームをコントロールできる。短い期間で練習してきたことの全てはできないかもしれないが、ところどころ表現できると思う」と自信をのぞかせた。
DF犬飼は合流して2週間足らずだが、「練習でやってきたことは自信になっている。球際や走るところは練習していなくてもやれるので、そういったところを徹底的にやっていきたい」と話した。
◆鹿島ザーゴ監督ACL切符へ「求めるサッカー表現」(ニッカン)