日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2020年7月4日土曜日

◆【鹿島】町田&上田&杉岡、東京五輪トリオの特別てい談「今できることをやるだけ」(サッカーマガジン)






KASHIMA ANTLERS YEAR BOOK 2020 [ 鹿島アントラー...


2020年シーズンを戦う鹿島アントラーズには、東京オリンピックのU-24日本代表候補が複数人いる。大会の開催は来年7月に延期されたが、大会1年前、さらにJ1リーグが再開されるこの機会に、町田浩樹、上田綺世、杉岡大暉の五輪候補トリオによる鼎談(ていだん)をお届けしよう。オリンピックへの思いやそれぞれの接点、印象など、イヤーブック「KASHIMA ANTLERS YEARBOOK2020」に未掲載の特別編だ。※取材はシーズン前に実施。


取材・文◎小室功 写真◎平岩享


スギが加入するのを知らなかった(町田&上田)


――今季、杉岡選手が鹿島に加入しました。

町田 僕はまったく知らなくて、それこそ(移籍の話を)聞いたのは公表される直前だから。

上田 それとなくウワサでは聞いていたけれど……。

杉岡 ほとんど誰にも言わなかったから(苦笑)。

――知らない仲ではないだけに「鹿島にいくよ」と、早めに連絡してもいいような気がしますが?

杉岡 特に深い意味はないけれど、何となく連絡しませんでしたね(苦笑)。僕自身、初めての移籍なので、多少不安がありました。でも、鹿島にはマチ君や綺世がいるから、すんなり溶け込めたと思う。

――U-24のオリンピック代表は年齢の近い選手ばかりですが、ピッチを離れたときの雰囲気はどんな感じなのですか。

杉岡 アンダー世代だからなのか、逆に年齢を気にしてしまって、わりと同じ年齢の選手同士で固まっているかもしれない。

町田 なんとなく席が決まるよね。食事のときとか。

上田 マチ君は97年生まれで、スギと僕は98年生まれ。97年の早生まれの選手もいるから、学年でいうと、僕らより2つ上の選手もいる。

杉岡 ただ、そういうなかで、僕は転々とできるタイプ。大事なのは、スムーズな人間関係なので(笑)。ほかの学年の選手にもさりげなく近づく。

町田 スギはうまいよね。ふだんは寡黙なのに(笑)。

上田 メディカルルームにいることも多いんじゃない?

町田 そう、スギは“メディカルの番人”だから(笑)。

杉岡 特にやることないからね、僕はメディカルルームでぐうたらしています(笑)


あの悔しさがあったから今があると言えるように(杉岡)


――今年1月にタイで行なわれたU-23アジア選手権に3選手とも出場しました。大会を振り返ると?

町田 チームとしても個人としても「内容と結果が伴わず」という感じだったので、悔しさが残っています。ただ、オリンピックの本番じゃなかったことが唯一の救いかなと。まだまだ挽回するチャンスがあるという意味で。

杉岡 どんなことがあっても勝たないといけない大会でした。周りから厳しく批判されたけれど、それも当然のことだと思う。この負けを次に生かしていけるかどうか、そこは僕らの頑張り次第。みんなが危機感をもって取り組んでいかないといけないです。

上田 グループステージで敗退したという事実は変えられないし、ここで何をいってもいい訳にしかならない。あの結果が、あのときの僕らの力ですからね。でも、こういう逆境的な状況はマイナスじゃない。どこまで成長できるか。それによって僕らの価値や評価も変わってくると思うので。

杉岡 あとで振り返ったとき、あの悔しさがあったから、今があるといえるようにするには、それぞれの今後の取り組みにかかっているよね。

――U-23日本代表はどのようなサッカーを目指しているのですか。

町田 基本は3バック。でも、対戦相手や試合の展開によって4バックにしたり、臨機応変な戦い方をする。そこの対応力がすごく求められているよね。

杉岡 森保(一)監督からは「どんな形になっても柔軟に戦えるようにしよう」と言われています。

町田 アントラーズでは4バック主体だけど、昨シーズンは(本職の)CBだけじゃなく、左サイドバックでもプレーしました。そういう経験は自分にとって大きかったと思う。

杉岡(3バック主体の)湘南では、左のアウトサイドや左のCBでプレーしていました。複数のポジションができるのは自分の強み。アントラーズではまた新たな戦術の下で、プレーするので、そこをポジティブにとらえてチャレンジしていきたいです。

上田 僕は複数のポジションをこなすというよりFWとしてスペシャルな役割を求められていると思う。そういう意味では、得点以上の貢献はないので、目に見える結果で、自分の存在価値を高めていきたいです。

――オリンピックの選手枠は18名。オーバーエイジの3人が加わるとなったら、ポジション争いはさらにし烈ですね。

町田 そこを勝ち抜いてこそのオリンピック出場。厳しい競争を楽しめればと思います。

杉岡 今まで呼んでもらっても、これからのプレー次第で(自分の状況が)どうなるか、分からない。候補メンバーはたくさんいるし、選手それぞれが日々、成長している。本当の意味でチャンスをつかんだ18名が選ばれるのだと思いますね。

上田 オリンピックのメンバーが発表される1カ月前に何かが変わるかもしれない。その直前の試合で何かが変わるかもしれない。もしかしたら、18名のなかに初招集の選手がいるかもしれない。そこは誰に分からないわけで……。

杉岡 選ばれるにしろ、選ばれないにしろ、今、自分ができることを、地道に、しっかりやっていくしかないと思います。

町田・上田(うなずく)


[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

KASHIMA ANTLERS YEAR BOOK 2020 [ 鹿島アントラー...
価格:1100円(税込、送料無料) (2020/7/4時点)



◆【鹿島】町田&上田&杉岡、東京五輪トリオの特別てい談「今できることをやるだけ」(サッカーマガジン)




Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事