◆「威圧感もあると思う」
そのイジりは、特徴的な風貌のヒゲにも表れている。「2016年からこういったヒゲを生やしていて、1つは奥さんが気に入ってくれているのと、娘に切らないでとも言われています」と家族もお気に入りだとコメント。「でも、今日は他のブラジル人選手に老けて見えるとからかわれていました」と語り、ヒゲについてもイジられるようだ。
そのヒゲを伸ばしている理由は「元々薄くヒゲを生やしていましたが、伸ばしてみようかなという単純なキッカケです」と語り、「伸ばしたら意外に良かったので単純に伸ばしているだけです」と、何か思いを込めているというものではないとのことだ。それでも「風貌がこういう感じだと威圧感もあると思うので」と、相手選手への圧をかける意味もあると明かしてくれた。
今回鹿島への移籍を決めた理由については「パラナ・クルーベでプレーしていた時から色々な打診があったんですが、日本に行く機会はなかったです。バイーアでも日本でプレーした選手から話を聞いて、日本の良い話しか聞いていなかったです」とコメント。日本の良い話を聞くことはあったが、移籍の話はなかったという。
そんな中で日本行きのキッカケを生み出したのは日系3世の奥さんだったとのこと。「奥さんが代理人に日本からのオファーはないの? と言ったら、翌日に日本からオファーがあると言われて、すぐに決めました」とコメント。憧れていた日本行きが決まった経緯を明かしてくれた。
奥さんの祖母が日本人という日本との縁があったアルトゥール・カイキ。日本食についても興味があるようで「もともと奥さんが日系なので、よくブラジルで日本食を食べていました。ブラジルで食べていた日本食が、日本のものを同じかどうかを感じてみたいというのはあります」と語った。
また、Jリーグには知り合いがいると言い。「水曜日に対戦するアビスパの(ドウグラス・)グローリ選手からも直接聞いていますし、レオ(・シルバ)と僕の共通の友人からも聞いています」とコメント。Jリーグや日本のことはよく話に聞いていたという。
日本については「ブラジルにいるサッカー選手は日本の生活のことをみんな良いというので、生活が良ければ、そこでサッカーをする環境はもっともっと良いと僕たちは繋げます」とコメント。「日本以上の生活をする国はないというのはみんなが言っています」と語り、国としての日本が良いことから、日本の良い環境でサッカーがしたいと思うようになったようだ。
そのアルトゥール・カイキは家族の存在もモチベーションになっているとのこと。「ちょうどブラジルとの時差があるので、今頃(19時ごろ)の時間帯から家族と連絡を取り合います」と語り、「今の状況の中でやっていくしかないので、1日でも早くコロナが収まって家族と会えればと思う。ピトゥカやレオ、エヴェラウドも早く家族に会えればと思う」と、ブラジルにいる家族に会える日を待っていると語った。
それでも「僕はサッカーしかプレーできないので、サッカーでチームに良い影響をもたらせて、将来的に娘たちに良い生活をさせてあげるためにプレーしています」と語り、家族のために鹿島で結果を出していきたいと意気込みを語った。
◆実はイジられキャラ? ヒゲが特徴的な鹿島MFアルトゥール・カイキの武器は「パワーとスピード、そして決定力」(超WORLDサッカー!)